艶のある美しい髪は女性の憧れですよね。でも、いくらきれいだった髪もきちんとお手入れをしていなければだんだんと崩れていってしまうものです。お手入れの中でも大切なのが毎日のブラッシングです。
ブラッシングをすると髪にはどんな効果があるのでしょうか?ブラッシングの正しい使い方や使うときの注意点は?そしてブラッシングにおすすめのタイミングは?美しい髪を守るために考えたいブラッシングの仕方についてお話します。
ブラッシングの目的と効果
ブラッシングと言えば、ヘアスタイルを整えたり寝癖や髪のハネをなおすためにするものですよね。しかし、ブラッシングの目的はそれだけではありません。ブラッシングには髪についている抜け毛やホコリを落とすため、頭皮の代謝を促すため、そして頭皮の皮脂を髪に行き渡らせるため、という大切な目的があります。
ブラッシングをして抜け毛やホコリを落とせば髪や頭皮は清潔に保たれます。余分なものを落としてからシャンプーをすれば、シャンプーの泡立ちも良いですし洗浄効果も上がります。シャンプー前にブラッシングをすれば、シャンプーの洗い上がりが変わってきますよ。
またブラッシングで頭皮の代謝を促したり頭皮の皮脂を髪に行き渡らせることができれば、髪の成長にも効果が現れます。ブラッシングをしないで髪がもつれた状態のままでいれば、髪はダメージを受けて痛みが進んでしまいます。しかし、ブラッシングをしっかりしていれば頭皮の皮脂は髪に行き渡って髪がツヤツヤになり、頭皮の代謝が促されて成長に必要な栄養が髪の先まで届きます。ハリとコシの美しい髪にするためには、ブラッシングが必要なのです。
ヘアブラシの正しい使い方
ヘアブラシの使い方でブラッシングの効果は違ってしまいます。ここで正しい使い方を覚えておきましょう。
- 髪や頭皮を守るためには摩擦や無理な引張りを避けなければいけません。まずはブラッシングの摩擦で髪が傷まないように、ヘアクリームやオイルを馴染ませます。髪が絡まりやすい方は特に、この一手間をかけてください。
- 髪にクリームやオイルが馴染んでブラッシングができる環境が整ったら、ブラッシングをしていきます。ブラッシングは根元からブラッシングすると髪が絡んで抜け毛や切れ毛が増え、頭皮や髪にダメージを与えます。そうならないために、毛先、中間、根本の順でとかしていきましょう。とかしやすくするためには、髪を小分けにし、根本、中間、毛先に分けるとやりやすいです。
- 最初に毛先をブラッシングするときは、もつれのところをそっとほぐすようにブラシを入れてください。その次は中間から毛先にかけてブラシを入れ、最後は根元から毛先にかけてブラッシングしていきます。ブラッシングするときは決して急ぐことなく、ゆっくり時間をかけて丁寧にブラシを動かすようにする事を忘れずに。
ブラシとくし(コーム)の違い
髪をとくときに使うものにはブラシの他にくし(コーム)があります。ブラシとコームはどう使い分けたら良いのでしょうか。
ブラシとくし(コーム)は全く形が違いますよね。ブラシは何列にも毛が配列されていますが、くし(コーム)は歯が一列に並んでいるだけです。ヘアスタイルを整えるという点ではブラシもくし(コーム)も同じように髪を整えるために使うことができますが、くし(コーム)にはブラシにはない用途があります。
くし(コーム)は髪を取り分けるとき、または逆毛にするときに使うことができます。また、汚れやホコリを取りたいときには、一列に歯が並んでいるくし(コーム)のほうが、しっかり頭皮まで歯が届くために、取りやすいです。
ヘアスタイルを整えるときにはブラシのほうが使いやすいですが、取り分けたり逆毛にするときはくし(コーム)がほしいですし、くし(コーム)の中には椿油が染み込ませてあってとくだけで髪をツヤツヤにしてくれる昔ながらのつげ櫛もあります。
ヘアブラシを使うときの注意点
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ヘアブラシを使うときは押さえておきたいいくつかのポイントがあります。
ヘアブラシは定期的なメンテナンスを
ヘアブラシを使えば髪についていた皮脂やホコリ、ふけがつくのでブラシが汚れます。汚れたヘアブラシで髪をブラッシングすれば、シャンプーをして清潔になった髪に再び汚れをつけることになってしまいます。
ヘアブラシは定期的にメンテナンスをして清潔な状態で使えるようにしましょう。ブラシに付いた枝毛はクリーナで取り、2週間に1回ぐらいはシャンプーで洗って、毛先を下にタオルにのせて陰干しします。ヘアブラシを使いたいときにまだブラシが乾いていなければ、ドライヤーで乾かしてから使いましょう。
ヘアブラシは自分の毛の質に合った物を使う
髪が傷んでいる人は特に、ナイロン製のヘアブラシを使うと静電気を発生してさらに痛める原因になるので、自然毛のヘアブラシがおすすめです。猪毛やコシのある豚毛のヘアブラシは普通の毛質の方に、やわらかい豚毛のヘアブラシは毛が細くてコシがない方、ダメージヘアの方に良いでしょう。
血行を良くして髪に栄養を届けようと頭皮をヘアブラシで叩く方がいますが、硬めのブラシを使うのはおすすめできません。硬めのブラシは頭皮を傷つけて、かえって髪の状態を悪くしてしまうため注意が必要です。
ブラッシングのタイミング
ブラッシングは次のタイミングで行うのが効果的です。
シャンプー前
ブラッシングのタイミングとして一番良いのがシャンプー前です。シャンプーの前にブラッシングをしておくと、ほこりやフケなど、髪の汚れをある程度取り除くことができますからシャンプーの泡立ちもよく、洗いやすくなります。また、ブラッシングは頭皮にも刺激を与えることになり、血流が上がって毛穴の汚れも浮きやすくなります。
ドライヤーでヘアスタイルを整えるとき
髪を洗った後はドライヤーを使ってヘアスタイルを整えながら髪を乾かしますよね。そのときブラシを使いながら髪を乾かす方は多いのではないでしょうか。パドルブラシなどを使って髪の絡まりを取りながらドライヤーをかけ、仕上げはロールブラシを髪の内側に入れて毛先を巻くようにしてドライヤーを当てるときれいにまとまります。寝る前にブラッシングしながらしっかり髪を乾かしておけば、朝起きてからのセットが楽ですよ。
朝、起きたとき
朝起きると寝癖が付いていたり髪が絡まっていることがよくあります。それではヘアスタイルは整えられませんから、しっかりブラッシングをしましょう。髪が絡んでいると目の細かいブラシを使うと痛いですし髪や頭皮を痛めてしまいます。目の粗いブラシでやさしく絡んだ髪をほどき、寝癖を直しましょう。
外出中
外でトイレに行ったときなどに鏡で自分の顔を見ると、ヘアスタイルが崩れていることがあります。そんなときもブラシがあればさっと直すことができます。外出時には持ち運びしやすい折り畳み式で静電気が起きにくい毛の少ないブラシがおすすめです。
ヘアブラシを上手に使って美しい髪を保とう
ブラッシングを適当にしていると、髪は絡まっていてまとめようと思ってもうまくまとまりませんし、おろしていてもヘアスタイルがうまく整いません。けれど、毎日しっかりヘアブラシを使ってブラッシングをしていれば、いつも髪はサラサラで、扱いやすくなります。
外に出ているときも髪の手入れは大事です。ふと自分の顔をうつしたときにヘアスタイルが乱れていたらヘアブラシを使って直しましょう。いつでも治せるように、バッグには折り畳みのヘアブラシを一つ、いつも入れておくとよいですよ。