タラバガニとズワイガニの違い!どちらが高級で美味しいの?

カニは海鮮料理の中でも特にご馳走感のある食材です。身はもちろん、お酒好きの方ならカニ味噌をつまみに楽しむお酒もたまらないですよね。食卓にカニが並ぶとテンションもあがります。

さまざまな種類のあるカニですが、もっともポピュラーなのはタラバガニとズワイガニではないでしょうか。それぞれの特徴と味や食感の違い、どちらが高級でおいしいのかなど、タラバガニとズワイガニの違いについてまとめました。

タラバガニとは

タラバガニは「カニの王様」と呼ばれ、大きい体と太い脚が特徴です。味は淡白ながら身がぎっしりと詰まり、食べごたえがあります。タラの漁場でよくとれることから「鱈場」の名がついたと言われています。

タラバガニの産地は、根室のほか、ロシアやノルウェーが有名です。旬は秋と春の2回で、オホーツク海から流氷が去った後、4月から5月にかけては甘味が強く味の良いカニが楽しめます。11月から2月にかけては、大きく身入りのよいカニが獲れるため、高値で取引されることも多いです。

タラバガニの特徴

甲羅 とげのある五角形の甲羅
4本対8本の太い脚
産地 ロシア、ノルウェー、根室
4月・5月、9月、10月ごろ 11月~翌3月(堅ガニ)

カニではなくヤドカリの仲間

見た目はカニそのものですが、タラバガニは生物学的に言うとカニではなく、ヤドカリ類に属しています。ではどうしてカニと呼ばれているのかと言えば、見た目がカニに似ているからです。

「幻のカニ」と呼ばれ高級なことで知られる花咲ガニも、タラバガニの近縁種でヤドカリの仲間にあたります。

ズワイガニとは

ズワイガニはタラバガニと比べるとやや小ぶりで、細くて長い脚が特徴です。ズワイガニの脚は細い木の枝のように見えることから、細い木の枝を意味する「すわえ(楚)」がなまって「ズワイ」になったと言われています。「カニの女王」とも呼ばれ、甘みとカニ本来の旨味が味わえることから人気があります。

生のまま「お刺身」として楽しめるほか、焼き物にしたり、鍋に入れたり、蒸し物にしたり、とさまざまな調理法で味わえるズワイガニ。カニ味噌もおいしくいただけるのがうれしいですね。

ズワイガニの特徴

甲羅 すべすべで三角形の甲羅
5本対10本の細長い脚
産地 オホーツク海、アラスカ、日本海
日本海では10月~5月頃

ズワイガニは品質によって本ズワイガニ、大ズワイガニ、紅ズワイガニにわけられます。タラバガニに比べ、1年間の水揚げが多く、手に入りやすいのも特徴です。

ズワイガニは産地によって違う名前を持っています。山陰地方で取れるズワイガニは、出荷時に折り畳まれている脚が松葉に似ている、ということから松葉ガニという名前がつけられました。北陸地方でとれるズワイガニは越前ガニという名前で呼ばれています。松葉ガニと越前ガニはズワイガニの中でも品質が最も高い本ズワイガニです。丹後半島でとれる間人ガニ(たいざがに)は、その希少性の高さから「幻のカニ」とも呼ばれます。

どちらが高級?

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どちらも高級なイメージがあるタラバガニとズワイガニですが、2つを比べるとどちらが高級なのでしょうか?

カニの値段は大きさと品質により決まります。ズワイガニはタラバガニよりも小ぶりなため、1パイ単位で比較するとタラバガニの方が値段が高く、約2倍が目安です。値段だけで比べればタラバガニの方が高級と言えそうですね。

タラバガニとズワイガニの相場

  • ズワイガニ:1パイ1,000円~5,000円
  • タラバガニ:1パイ2,000円~1万円

ただし、同じ重量あたりで比較するとそれほど差はなく、最高級品ではタラバガニとズワイガニで値段に違いはありません。「どちらが高級?」と聞かれたら「どちらも同じぐらい」という答えになるでしょう。ズワイガニとタラバガニのどちらにしようか迷ったときは、時期と食べ方で判断するのがおすすめです。

どちらが美味しいの?

味はズワイ、食べごたえはタラバ

タラバガニはエビに似た淡白な味わい。身が太くて食べごたえがあります。ズワイガニは甘みと旨味があり、カニ本来の繊細な味を楽しむことができるのが特徴です。

「カニ本来の旨味を味わいたい!」という場合は、どちらかというとタラバガニよりもズワイガニがおすすめです。「たくさん食べたい!食べごたえを感じたい!」そんなときは、身がぎっしり詰まっているタラバガニを選ぶのがよいでしょう。

カニのおいしい時期

カニの中でも最高ランクのカニとされているものが「堅蟹」と呼ばれている脱皮直前のカニです。甲羅や殻が堅いことから名づけられました。

カニは脱皮を繰り返して成長します。脱皮してすぐは柔らかかった甲羅も、時間が経てばだんだん堅くなるため、甲羅の堅いカニは成長して身もたっぷり詰まったもっともおいしい状態だと言えるのです。

これに対し、脱皮したばかりのズワイガニは「若蟹」または「水ガニ」と呼ばれます。「若蟹」はまだ脱皮したばかりで殻が柔らかくて食べやすいですが、身はあまり詰まっていません。カニ味噌は味わえませんが、比較的安価で売られていること、ジューシーな食感で人気があります。

カニ味噌はどっちが美味しい?

濃厚な味わいで風味ゆたかなカニ味噌の風味は、お酒のおつまみとしても人気があります。カニ味噌を食べたいなら卵巣の成熟前を狙いましょう。脱皮の時期のカニはカニ味噌が少ないのでおすすめできません。

ズワイガニのカニ味噌はおいしくいただけるのに対し、タラバガニのカニ味噌は基本的には食べません。実は、タラバガニのカニ味噌はあまり美味しくないのだそうです。

あまりおいしくないことに加え、タラバガニのカニ味噌を食べないのには「味噌回り」が関係しています。ズワイガニの味噌は過熱しても甲羅にとどまるのに対し、ヤドカリの仲間であるタラバガニは加熱すると味噌が脚などに流れ込んでしまうため、風味と見た目が損なわれてしまいます。そのため、ボイルタラバガニでは茹でる前にカニ味噌を洗い流してしまうのが一般的です。

どちらもおいしい!好みで味わおう

タラバガニもズワイガニもおいしいから、どちらかなんて選べないという人も多いでしょう。どちらもいいところがあって、たしかに選べないですよね。でも、それぞれ美味しい時期がありますし、食べ方も違います。冬は特にカニの美味しい時期です。「カニ味噌で熱燗!」ならズワイガニ、たっぷり食べたいときはタラバガニなど、時期や好きな食べ方で選んで満喫しましょう♪


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