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冷凍カニのおいしさは解凍方法で決まる!手順とポイントを解説

冬の味覚の王様「カニ」。ご馳走感満載の食材なので、大好きな方も多いでしょう。ただ、家で調理をするとなるとちょっと面倒ですし、生のカニとなると値段も高い… そんなとき手軽に食べられて、お求めやすい冷凍カニは魅力的ですよね。

でも、「解凍したら思っていたほどおいしくなかった…」そんな経験をお持ちの方も少なくないのでは?実は、冷凍カニを上手に解凍するにはちょっとしたコツがあるんです。冷凍カニを美味しく食べるための解凍のコツについてまとめました。

カニをおいしく解凍する3つのポイント

冷凍ガニは、ボイルしてから冷凍したものと、水揚げしたカニを生のまま冷凍したものの2種類があります。

生のまま冷凍されたカニは「生で食べられます」「刺身用」と書かれていない限り、必ず火を通してください。ボイルしてから冷凍されたカニは、すでに茹でてあるため解凍するだけで食べられます。調理して食べる場合にも、冷凍のまま使うのではなく、ひと手間かけて解凍してから使うのがおいしくいただくコツですよ。

カニは解凍に失敗するとパサついて味・食感が落ちてしまいます。カニを解凍するときに知っておきたい3つのポイントをご紹介しましょう。

冷蔵庫でゆっくり解凍

冷凍カニは冷蔵庫でゆっくり解凍するのが基本です。「早く食べたいから」とばかりに室温に放置してしまうと、部屋の乾いた空気でせっかくのカニの水分が失われてしまいます。電子レンジも、カニの水分や旨味が外に出てしまうためNG。すぐに食べたい時には、後ほどご紹介する流水解凍がおすすめです。

ボイルしてから冷凍されたカニをおいしく食べるためには、冷蔵庫で1日から1日半、じっくり時間をかけて解凍するのがポイントです。これに対し、生のまま冷凍されたカニやむき身の場合は、解凍されて時間が経つと黒ずんでしまいます。「見た目も味のうち」ですから、急速解凍をおすすめします。

解凍に必要な時間は、カニの種類・大きさによっても違って来ます。解凍時間の目安は次の通りです。

カニの種類別の解凍時間の目安

種類 解凍時間の目安
毛ガニ・花咲ガニ 24時間
ズワイガニ(姿) 18時間
ズワイガニ(脚) 12時間
タラバガニ(脚:カットしてないもの) 24時間
タラバガニ(脚:カット済み) 18時間

冷凍のカニには風味が損なわれないよう、乾燥を防ぐためグレースと言う氷の膜がついていることがほとんどです。解凍するときには、グレースの厚さも考慮に入れておく必要があります。グレースが厚ければその分、解凍にも時間がかかりますから、ご注意くださいね。

食べる分だけ解凍する

おいしく解凍できたカニも、再解凍してしまうと、水分や旨味が落ち、風味が損なわれてしまいます。カニを解凍するときには、一度に食べ切れる量だけ解凍するようにしましょう。

乾燥させない

カニを解凍するとき、そのまま冷蔵庫に入れておくだけでは、空気に触れてどんどん風味が損なわれていきます。上手に解凍するためには、乾燥させないことが重要になります。新聞紙やキッチンペーパーでカニを包み、さらにその上からラップやビニール袋で包んで冷蔵庫に入れれば、乾燥をしっかり防ぐことができますよ。

冷凍カニの解凍方法

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ポイントがわかったところで、解凍の手順を見て行きましょう。

冷凍カニを解凍する手順

  1. 新聞紙やキッチンペーパーに包む
  2. 毛ガニを解凍する時はかにみそが流れないように甲羅を下側にする
  3. 水切りバットなどに入れてバットごとビニール袋に入れて冷蔵庫で解凍する

水切りバットが必要な理由は、冷凍カニを解凍すると大量の水分が出るからです。ただ包んだだけでカニを入れておくと、冷蔵庫の中がびしょぬれで大変なことになってしまいますから、必ず下にはバットか深めのお皿を置くようにしましょう。

解凍したときに水分がたくさん出ると旨味までなくなってしまうのでは?と不安になります。けれど、この水分は冷凍するときにつけられた氷の膜のグレースが溶けただけですから、ご安心ください。

解凍したカニの日持ちは?

冷凍カニは冷凍したままであれば1ヶ月くらい日持ちしますが、一度解凍すれば日持ちはしません。解凍した後はその日に食べ切るか、2日を目安に食べ切るようにしてください。一回で食べきれずに残った時は、乾燥して美味しさが失われないように、ラップやビニールで包んでから冷蔵庫に保存しましょう。

早く食べたいときは流水解凍

すぐに食べたい場合や、生のカニを黒ずませずに解凍したいときは、流水解凍がおすすめです。

流水解凍の手順

  1. 解凍したい分だけ、ジッパーの付いたビニール袋に入れてジッパーをしめる。
  2. ビニール袋ごとボウルに入れて流水をかける
  3. 外側の氷が溶けて、だいたい70%ぐらい溶けたという状態で流水解凍をやめる

このとき注意したいのが、完全に解凍しないこと。完全に溶けるまで流水解凍してしまうと、せっかくの旨味成分まで流れて落ちてしまいます。あくまでも表面の部分だけが解凍されるよう、流水解凍は70%程度に止めるようにしてください。

解凍したカニのおいしい食べ方

ボイルされた冷凍カニは解凍すればそのまま美味しく食べることができます。塩味がついていますから何もつけなくても美味しいですし、ポン酢などをつけるのもおすすめです。一工夫したいという方は、焼きガニやカニ鍋、カニしゃぶなどもよいでしょう。

生の冷凍カニならシンプルに茹でて食べるのも美味しくていいですよ。カニをおいしくゆでるポイントをご紹介しましょう。

カニのおいしいゆで方

  1. カニを解凍する
  2. カニを洗う(軽く汚れを取る)
  3. 1リットルあたり20g程度の塩を入れた塩水を鍋の中に入れ、水からカニを茹でる
  4. 氷水で5分ほどしめる

カニの茹で時間は、小さめのものであれば16分から18分大きめのものなら18分から20分を基準にしてください。蟹を茹でる時は甲羅の向きにも注意が必要です。甲羅が上にある状態でカニを茹でてしまうと、せっかくのカニ味噌が流れ落ちてしまいます。茹で上がったときにカニ味噌がちょうどよい感じに固まって仕上がるように、カニを茹でる時は必ず甲羅を下にしてください。

カニを茹でている間、鍋が吹いてしまうこともあります。差し水をしたり弱火にしたくなりますが、急に火を弱めるとゆであがりの味が落ちてしまいます。最初は強火、沸騰しそうになったら中火から強火あたりに少し火力を弱めるといった形で調節するようにすると良いでしょう。

上手に解凍して冬の味覚を満喫!

カニを買って届けてもらったり、誰かから送ってもらったりしたら、最高の状態でいただきたいもの。美味しかったはずなのに、解凍方法を失敗したために、味を落としてしまったらがっかりですよね。冷蔵庫でのゆっくり解凍と、流水解凍を上手に使い分けて、美味しいカニの味を十分味わいましょう。

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