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「お日柄」とは?六曜だけじゃない「吉」な日の選び方

 

結婚式の挨拶などでよく使われる言葉に「本日はお日柄もよく」というものがあります。なんとなく縁起がよさそうですが、いざ意味を聞かれると答えに詰まってしまうと言う方も多いのではないでしょうか。意味や良し悪しの判断基準など、意外に知らないお日柄についてまとめました。

お日柄とは

お日柄の意味は?

お日柄とはその日の吉凶を表す言葉です。吉凶は六曜と呼ばれる「大安」「友引」「仏滅」「先勝」「先負」「赤口」で判断するのが一般的です。普段の生活ではそれほど気にしなくても、冠婚葬祭や引越し、納車などの場合には気になると言う方は今でも多いようです。六曜についてはカレンダーや手帳に記載されていることも多いので、簡単に調べることができます。

株取引における日柄とは?

一般的には吉凶を表す「お日柄」と言う言葉ですが、株取引では違った意味があります。株取引で「お日柄」と言うばあには、何か悪い材料が出たことによって、株価が上昇したり下落し始めてからの日数のことをいいます。

悪材料が原因で株価が下落した日数は「日柄調整」、悪材料が出てからまだ日が浅い銘柄を「日柄調整ができていない銘柄」、悪材料の影響が少なくなってからかなりの日数がたったものを「日柄調整が充分な銘柄」という呼び方をします。

お日柄で六曜以外に使われるものは?

現在は六曜でお日柄を判断することが多いですが、その他に十二直、二十八宿も使われることがあります。

六曜(ろくよう・りくよう)とは?

六曜はその名前のとおり6種類、「大安」「友引」「仏滅」「先勝」「先負」「赤口」に分けられます。吉凶判断の材料として、現在に至るまで日本ではもっとも影響力のあるものです。

六曜は室町時代に中国から伝わった占いから生まれたものです。曜日と言えば現在は日、月、火、水、木、金、土という七曜が一般的ですが、以前はこの六曜が曜日として使われていました。旧暦から新暦に移行したときに六曜は政府から禁じられますが、完全に廃止とはならずに現在もなお使われています。

大安

大安は「大いに安し」という意味で、何をやってもうまくいくというもっとも運の良い日です。うまくいくという意味があることからお祝いごとは大安に行うことが良しとされていて、結婚式、建築、新規事業の開始、旅行など、新しく何かを始める日に大安を選ぶ方は多いです。

友引

友引はもともと「共引」と書きました。「共引」という元の言葉通り、友引の日は勝負をしても引き分けになる、勝負にならない日だと言われています。

仏滅

仏滅はその漢字を見てわかるように「仏が滅する大凶日」という意味があります。仏が滅するほど悪い日なのですから、この日は何をしてもうまくいかないとされています。

先勝

「急ぐほど吉」だとされているのが先勝です。大安と違い、午後は凶となってしまうため、何事も急いだ方がよいと言われています。

先負

先勝とは反対に、何事も急いではいけないとされているのが先負です。一日中運が悪いのではなく、午前中は凶となります。

赤口

何事をするのも良くないので、新しく何かを始めたい方は気をつけたいのが赤口です。良くない日ですが、正午だけは吉となります。

十二直

暦を見ると中段に記載されているものが十二直です。中国から伝えられ、日本では飛鳥時代から使われていました。北極星を中心に1日に1回転する北斗七星の中でも、ひしゃくの形の柄の部分に当たる3つの星の向きを十二支に当てはめて十二直は生まれました。

暦の中段に記載されていることから「中段」または「中段十二直」と呼ばれることもあります。十二直は吉凶の占いの中でもよく当たると言われており、昭和初期までは十二直のほうが重視されていたようです。

十二直 意味と運勢
建(たつ) 万物を建て生じる日ということから、なにか新しいことを始める最良の吉日ですが土木工事は凶です。
除(のぞく) 障害を取り除く日で吉日です。種まきや掃除、治療は吉ですが、婚礼や旅行は凶です。
満(みつ) 万物が満ちあふれる吉日ですが、控えめにするべきとされています。移転、旅行、婚礼には吉です。
平(たいら) 公平に分け与える日という吉日で何をしても良く、婚礼には最も良いとされています。
定(さだん) 物事が定まるという吉日です。種まきや移転、婚礼などは吉ですが、訴訟や旅行は凶です。
執(とる) 万物を裁決する日で、婚礼や造作は吉ですが、旅行や財産整理には凶です。
破(やぶる) 戦うと必ず傷つく日という凶の日です。契約、相談は凶ですし、婚礼は大凶です。
危(あやう) 危険が伴う大凶の日です。絶対に開店や開業をしてはいけません。しかし祝い事ならば吉とされています。
成(なる) 物事が成功する吉の日です。婚礼、開店、種まきは吉結納は大吉です。
収(おさん) 万物を取り収める吉日です。買い物、新築は吉婚礼や見舞いは凶です。
開(ひらく) 運が開ける吉日です。入学、開業、婚礼などは吉で、葬式には凶です。
閉(とづ) 万事に悪いとされている凶の日です。しかし墓づくりや池の埋め立てには吉です。

二十八宿

角宿を起宿に置いて天球を西から東に28の星宿(星座)に不均等分割したものが二十八宿です。天体の位置を表示する座標として使われていました。

二十八宿のもとになっているのは、天の4つの方角を守る四神です。東は青龍、南は朱雀、西は白虎、そして北は玄武です。二十八宿は7世紀から8世紀頃には中国から伝えられ、高松塚古墳などに描かれています。

宿名 吉凶
角(かく) 建物の建築や改修、婚礼は吉、葬式は凶
亢(こう) 物品購入、結納には吉、建築は凶
(てい) 婚礼、開店は吉、仕立物の着はじめは凶
房(ぼう) 婚礼、旅行、移転など新規に始めるものは吉
心(しん) 祭祀、移転、旅行は吉、婚礼、建築、葬式は凶
尾(び) 婚礼、開店、移転は吉、仕立物の着はじめは凶
箕(き) 池堀り、物品仕入れ、改造は大吉、葬式は凶
斗(と) 土掘りは大吉、倉庫の建造、新規事業の開始は吉
牛(ぎゅう) 午の刻は大吉 だいたい何をしても良い日
女(じょ) 稽古事を始めるのは吉、訴訟や婚礼、葬式には凶
虚(きょ) 衣類の着初め、学問始めは吉。相談や掛け合いは大凶
危(き) 壁塗り、造船などは吉。登山、高所で仕事するのは大凶
室(しつ) よろずよろしいとされている吉日。祈願始め、婚礼、祝い事などに良い。
壁(へき) 新規事の開始、旅立ち、婚礼は大吉。南方面へ行くのは凶
奎(けい) 柱立て、棟上げ、井戸掘り、神仏祭祀、旅立ち、いずれも吉
婁(ろう) 改修、嫁取り相談、造園、取引開始には吉
胃(い) 公事は吉、私事によるものは凶
昴(ぼう) 神仏へのお詣り、お祝い、家畜の購入、新規事業開始は吉、造改修は凶
畢(ひつ) 婚礼、屋根葺き、棟上げ、取引開始は吉
觜(し) お稽古や山仕事始め、運搬始めは吉、仕立物着初めは凶
参(しん) 仕入れ、倉庫納入、取引開始、お祝いは吉
井(せい) お詣り、建築、落成式は吉
鬼(き) 婚礼は凶、それ以外のお祝いごとはすべて吉
柳(りゅう) 物事を断るときは吉、婚礼や新規事業開始は凶
星(せい) 乗馬、治療始め、便所改造は吉、婚礼や葬式は凶
張(ちょう) 就職、見合い、神仏祈願、お祝い、和合すべて吉
翼(よく) 耕作始め、樹木の植え替え、種まきは吉、高所の仕事は凶
軫(しん) 地鎮祭、棟上げ、落成式、祝い事は吉

お日柄カレンダー

婚礼などなにか大事な日を決めるときに、お日柄は気になるものです。お日柄は六曜、十二直、そして二十八宿と3つありますが「どこで調べればよいの?」と思ってしまいますよね。カレンダーに書いていない十二直、二十八宿は下記のサイトで調べられます。

  • 西野神社 ひめくり暦
    今日はどんな日?と思ったときに開くと、その日のお日柄がすぐに出てくるサイトです。十二直、二十八宿は説明も出ていますからわかりやすいです。
  • 十二直計算
    1ヶ月の十二直をすぐ計算できるのがこのサイトです。何かの日取りを決めたいときに、参考にできます。
  • 二十八宿計算
    1ヶ月の二十八宿をすぐ計算できるサイトです。こちらも日取りを決めたいときの参考にできます。

大事な日はお日柄をチェックして「吉」の日を選ぼう

結婚式やお引越しなど、新しい生活を始める大切な瞬間は一生に何度もあるものではありません。大事な日はできればお日柄の良い日を選びたいですよね。

一般的に吉と言われている日であっても、結婚には良くなかったり、引越しには良くなかったりと「吉」「凶」があったりします。六曜だけでなく、十二直や二十八宿も参考に、お日柄がわからない時はお日柄カレンダーのサイトでチェックして、吉の日を選ぶようにしてくださいね。

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