【寒露とは】2018年はいつ?意味・由来から食べ物まで解説!
季節を表す言葉にはいろいろなものがあります。誰でもよく知っているものもあれば、カレンダーで目にはしたことがあるけれど、よく意味がわからないものもありますよね。そのうちのひとつに寒露があります。寒いという言葉が入っているから冬?それとも違う?言葉を見ても難しいですよね。
寒露とはいつで、いったいどんな意味があるのか?そして寒露の時期にはどんなものを食べるとよいのか、寒露についてまとめました。
寒露(かんろ)とは
寒露(かんろ)とは、一年を24の季節に分けた二十四節気のうちのひとつです。
暦について解説した書物である「こよみ便覧」によると、寒露は「陰寒の気に合って露結び凝らんとすれば也」と記されています。わかりやすく言うと「露が冷たく感じられるころ」という意味になります。寒いという言葉は入っていますが、寒露はとても寒い時期と言うよりも、朝晩に冷たい空気が感じられるようになって、だんだんと冬が近づいてきたとことが感じられる時期を指す言葉です。
晩秋から初冬にかけての冷たい露のことも寒露と言います。「つゆ」と聞くと夏の初めの6月の梅雨を思い浮かべる方が多いでしょうが、6月の梅雨はだんだんと暑くなって夏本番になる前の梅雨ですよね。寒露はその反対に、朝晩に冷たい風が吹くようになる時期を指します。
二十四節気はさらに3つに分けて七十二候で表すことができます。寒露は七十二候では次の3つにわかれます。
初候 鴻雁来(こうがんきたる)
鴻雁来とは、その言葉通り雁が飛来する時期を指します。北に帰っていた雁たちは、日本で冬越しをしようとこの時期に北からやってきます。海岸や湖、沼地や川べりなどは、これから冬の終わりまで、北から渡ってきた鳥たちで非常ににぎやかになります。バードウォッチングをするにはピッタリの時期です。
次候 菊花開(きっかひらく)
日本を代表する花の一つである菊の花が咲き始めるのがこの時期です。菊と言われると仏花を思い浮かべる方も多いでしょうが、菊は観賞用としてみてもとても美しい花ですよね。菊花開のこの時期は、全国各地で菊花展や菊まつりが開催されます。菊花開の中でも菊の節句とも言われる旧暦9月9日は、菊の花を浮かべた菊花酒を飲みながら、長寿や無病息災を願うという風習もあったようですよ。
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末候 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)
難しい漢字なので漢字だけを見ると意味がわかりにくいですが、蟋蟀はキリギリスと読みます。キリギリスといえば秋の虫として有名ですよね。秋は夜になると、キリギリスやコオロギなどのが鳴いてとても風流です。戸の近くで鳴いている秋の虫たちがそろそろ冬支度をしましょうと人々に呼びかけるこの時期が終わると冬がやってきます。
寒露はいつ?2018年は?
「寒露はいつ?」と言う場合、寒露が始まる特定の日を指すこともああれば、次の節気である霜降が始まるまでの時期を指すこともあります。寒露の時期は毎年だいたい決まっていますが、多少前後することがあります。寒露の始まりはだいたい10月8日、寒露の時期は10月8日から22日までです。2018年の寒露も10月8日に始まり10月22日までとなっています。
寒露の食べ物
寒露の時期は「これを食べなければいけない」という決まった食べ物は特にありません。けれど、寒露の時期と言えば、秋の味覚がもっともおいしく味わえる時期ですよね?この時期は夏の暑さも終わり、過ごしやすい時期ではありますが、体調を崩しやすい時期でもあります。夏の疲れを癒し、冬に備えるためにも、旬の味覚を積極的にいただきましょう。
この時期には、多くの山の幸が旬を迎えます。中でも、栗や芋は甘くてとても美味しい時期です。きのこもたくさんとれるときですから、山の幸をたくさん入れた炊き込みご飯はおすすめですよ。また、寒露の時期はまだ冬にはなっていなくても、ちょっと風が冷たく感じられて寒さを感じたりするときです。体が冷えないように山の幸をたくさん入れたお鍋はいかがでしょう?里芋を入れるとほっこりして、さらにはしが進みますね。
海の幸も負けてはいません。寒露の頃は魚も脂がのり、とても美味しい時期です。中でも栄養豊富なサバは「秋鯖は嫁に喰わすな」と言われるほど。焼いたり煮たり、さまざまな調理法で楽しみましょう。
寒露の時期はお出かけもおすすめ!
暑い日が続く夏は暑さに負けて夏バテしてしまう人も多いですが、寒露の時期は肌に当たる風も心地よく、一番過ごしやすい時期です。夏は暑くて外に出なかったという人も、この時期を逃すと今度は寒くて出られなくなってしまいますから、アクティブに活動しましょう。
元気に動き回ったらお腹も空きます。寒露の時期は山の幸や海の幸をたっぷり食べて、冬の寒い時期を乗り切る体力をつけておきたいですね。