【穀雨とは】2019年はいつ?意味・由来からおすすめの食べ物まで

桜などいろいろな花が咲いて暖かな日差しが続く春の季節もだんだんと終わりに近づいてくると、雨の日が続いたりします。暦で言えば穀雨の時期です。穀物の穀に雨ということから「穀物と雨に関係のある時期なんだろう」ということはなんとなくわかりますが、穀雨とはいったいどういう時期で、どんなことをして過ごす日なのでしょうか。

また、おすすめの食べ物にはどんなものがあるのでしょうか。暦を見ないと気づかずに過ぎてしまうことも多い穀雨についてまとめました。

穀雨(こくう)とは

一年を24の季節に分けた二十四節気では、穀雨は6番目に当たります。穀雨の次は立夏ですから、穀雨は春夏秋冬で言えば、春の最後の時期ということになります。

暦の解説書であるこよみ便覧によれば、穀雨とは「春雨降りて百穀を生化すればなり」という時期です。わかりやすく言うと「春の雨が降って、多くの穀物が潤う頃」となります。作物にとって雨は非常に大事なものです。雨が降らないと穀物は育つことができません。穀雨の雨は農作物にとって恵みの雨なのです。

穀雨は農家にとってはとても大切にされている時期で、種まきに適した頃だと考えられてきたようです。穀雨は「百穀春雨(ひゃっこくはるさめ)」と言う言葉で表されることもあります。雨が降れば百石を潤すことができる、という意味ですが、この言葉を見ると、穀雨がどれほど大事なものだと考えられてきたかがわかりますね。

二十四節気はそれぞれの季節をさらに3つに分けて七十二侯で表すこともあります。穀雨は七十二侯で表すと、次の3つに分かれます。

初候 葭始生(あし はじめて しょうず)

穀雨を七十二侯に分けた1つ目は葭始生(あし はじめて しょうず)です。葭とは低湿地地帯に群生する葦のことを指しています。葦が芽吹きはじめて水辺に緑が一杯に広がるこの時期、まだ季節は春なのですが、段々と夏が近づいてきている合図です。これから葦はどんどん大きく成長していきます。

次候 霜止出苗(しも やんで なえ いず)

春の間はまだ朝晩は寒い時もあり、早朝には霜が降ることもあります。けれど、すっかり暖かくなって霜もまったくなくなり、農作物の苗にも健やかに成長するといよいよ田植えを待つばかりとなります。いよいよ田植えにとりかかろうと、農家の人々は頑張って田植えの準備をしているのがこの時期です。

末候 牡丹華(ぼたん はな さく)

七十二侯で表す3つ目が牡丹華(ぼたん はな さく)です。牡丹といえば紅色、白、紫などの大きな花で知られていますよね。牡丹の花は美人の代名詞にもなっており、美しい花として有名です。牡丹の花はこの春の終わりの時期から初夏の時期に咲き続けます。牡丹の花が咲き終わると、季節は暑い夏へと入っていきます。

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穀雨はいつ?2019年は?

穀雨の時期は毎年だいたい4月20日と決まっていますが、年によって前後することがあります。2019年の穀雨は4月20日です。

「穀雨はいつか」と聞かれた場合、穀雨の始めの日である4月20日を指すことが多いですが、次の暦である立夏の前の日までの時期を表すこともあります。穀雨の時期はいつか、と言われれば、4月20日から次の立夏の前日である5月5日までとなります。

穀雨の食べ物

穀雨の時期には特にこれを食べなければならないという決まった食べ物があるわけではありませんが、食べ物は旬のものを食べることが一番です。穀雨の時期に旬を迎えるものをご紹介します。

穀雨の時期の旬の海産物といえばサザエです。サザエは一年中とれるのですが、この時期のサザエは最も栄養たっぷりで身も美味しいと言われています。穀雨の時期は山菜もとれますが、中でもこの時期に旬を迎える山菜がこごみです。こごみは整腸作用もあって体に良いと言われている山菜です。うどんやおそばの具に入れて食べることがおすすめですよ。

穀雨に食べるものとしてもう1つ忘れてはいけないものがよもぎです。よもぎは食物繊維がたっぷりで、血液サラサラ効果のあるクロロフィルも入っており、薬草としても知られています。穀雨の時期にはよもぎ餅をいただくのもおすすめです。

穀雨は新茶の取れる時期でもあります。穀雨の終わり頃には八十八夜を迎えます。八十八夜と聞くと、「夏も近づく八十八夜・・・」という歌を思い浮かべる方が多いのでは?これは有名な茶摘みの歌ですよね。

八十八夜とは立春から88日目のことを指します。八十八夜をすぎると、気候は安定して農作業にちょうどよい季節がやってきます。また、この時期のお茶の芽はちょうど発芽の時期を迎えていて、茶摘みをすると柔らかくて質の良い茶葉をとることができることから、八十八夜のお茶は最高のお茶と言われています。八十八夜に摘んだお茶を飲むと、これからの1年、無病息災で過ごせるといういわれもあります。そういう意味でも八十八夜のお茶は特別です。

恵みの雨に感謝して過ごそう

穀雨の時期は雨が多いからつまらない、という人もいるかも知れません。けれど、この雨は農家の人々にとっては農作物のための恵みの雨、作物を育てるためになくてはならないものです。香りの良いよもぎ餅を食べて、無病息災とも言われている新茶を飲んで、のんびりとした時間を過ごすのも良いものですよ。

穀雨がすぎると、いよいよ季節は夏へと入っていきます。暑い夏が始まって体調を崩すことがないように、この穀雨の時期を大事にしてくださいね。


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