「かくれ脱水」って?夏バテの原因と対策について解説!
夏は外に出ても家の中にいても暑くて、何をする気にもならず元気をなくして夏バテになってしまう人も多いですよね。どうして人は夏バテになるのでしょうか、そして夏バテの予防と対策には何が考えられるでしょうか。夏に体を壊すこと無く暑さを乗り切ることができるよう、夏バテにならない体を作る方法についてまとめました。
夏バテとは
人の体は気温に合わせて体温を調整するように作られています。けれど気温があまりに高くなると体は体温を調整しきれなくなり、自律神経がうまく働かなくなります。その結果、食欲がなくなって何も食べたくなくなったり、体がだるいなどの問題が起こるのが夏バテです。
夏バテの原因
夏バテは主に次のような原因によって起こる症状です。
自律神経の乱れ
体温調節機能がうまく働いている間は自律神経も調節できるのですが、温度差が大きいままでは体温が調節できなくなり、自律神経が乱れます。自律神経の乱れは内臓の働きにも影響をあたえるため、お腹が空いているはずなのに食欲が無いために何も食べたくなくなり、元気もなくなります。
胃腸機能の低下
夏の暑い時期は自律神経の乱れで食欲が落ちる一方、冷たいものや水分ばかりとりたくなります。しかし冷たいものが体の中に入っていくとさらに内臓の機能が下がるため、胃腸機能が低下して、消化不良を起こしたり、体調が不安定になります。
かくれ脱水
夏の間は汗を普段よりもたくさんかきますから脱水症を起こしやすいです。脱水症まではいかないけれど脱水症に近い状態まで来ているのが「かくれ脱水」です。食欲が無いためあまり食べなかったり、あまり動きたくないからと水分をとらないようにしていると、家にいるだけでもかくれ脱水を引き起こします。
夏バテの症状
夏バテの主な症状は、疲れ、食欲不振、そして睡眠不足です。
普段ならば苦労なくできていることでも夏バテを起こしているとすぐに疲れてしまってやる気を失ってしまいます。また、夏バテの時期は胃腸機能が弱っているため、何も食べたくないという食欲不振が現れます。体調がすぐれないために上手に休むことができず、睡眠不足に陥る方も多いです。
夏バテの予防と対策
夏バテの予防と対策のためには、次のことに注意する必要があります。
脱水対策
夏の時期は汗をたくさんかくため、普段よりも積極的に水分を取るように心がけなければいけません。冷たい水ばかり飲むことは内蔵を冷やして内臓の機能を低下させる危険がありますが、汗で失われた水分やミネラルは補充して脱水症状を起こさないよう、考えなければいけません。
栄養バランスのとれた食事
暑さにあまりに食欲不振で何も食べたくなくなる方は多いですが、偏り無く栄養バランスの取れた食事を摂ることで、暑さに負けない体力を養うよう心がけましょう。
スポンサーリンク
睡眠
夏の疲れを回復させて元気になるためには睡眠が必要です。一日ぐっすり寝ないと次の日から頑張ろうという気持ちになれませんよね。なるべく睡眠はたっぷり取るようにして、翌日まで疲れを残さないようにしましょう。
エアコンの温度調節
体の体温調節機能がうまく働かなくなるのは、外の気温と家の中の温度差が高いからです。部屋の中が暑いのもつらいですが、温度差が高いと自律神経の乱れを呼んでしまうので、暑い日はエアコンの温度は高めに設定してくださいね。
お風呂
暑い日はシャワーだけで過ごしたいという人も多いですが、疲れはシャワーで取ることはできません。クーラーで冷えた体は湯船にゆったりつかりましょう。体温調整がうまく働くよう、内臓を活性化させてくださいね。
適度な運動
夏バテで体がだるいと体を動かすことが苦痛ですが、ストレッチなど簡単な運動でも良いですから、毎日定期的に少しでも体を動かして汗をかくことは大切です。
夏バテ予防に効果的な食べ物
夏はどうしても食欲が落ちるものですが、暑さに負けないためにも栄養はしっかり摂る必要があります。夏バテ予防に効果的な栄養素と食べ物をご紹介します。
ビタミンB1が多い食べ物:うなぎ、豚肉、ほうれん草など
体のエネルギーのもとであるブドウ糖は、ビタミンB1 が足りなければエネルギーに変わることができません。エネルギーが足りないと夏バテを引き起こすため、注意が必要です。そんなときはビタミンB1が入った食べ物で代謝を良くして、体がエネルギーを作ることができる環境を整えましょう。
ナイアシンが多い食べ物:豚のレバー、たらこ、アジなど
ナイアシンは疲労回復効果が高い栄養素です。体からナイアシンが失われすぎると体は疲れやすくなりますし精神的にも不安定になりますが、ナイアシンが多い食べ物をとると、疲れも消えますし精神的にも安定します。
クエン酸が多い食べ物:レモン、オレンジ、梅干しなど
酸っぱいものに含まれている栄養素といえクエン酸です。クエン酸を摂ると、体の中で疲れのもととなっている乳酸は分解されて、外に出ていきます。
夏バテに負けない体づくりには運動と食事が大切
暑いと何もしたくなくなりますし何を食べたくもなくなってしまいます。けれど夏バテに負けない体を作るためには、運動と食事はしっかり取り入れるようにしてくださいね。そして夜は夜更かしをせずにぐっすり寝て、疲れを取って次の日も頑張りましょう。