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ホタルの時期を地域・種類別にご紹介!鑑賞できる時間帯は要チェック

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夕闇の中、ほのかな光を点滅させながら草の周りを飛び回るホタルの様子はなんともいえず幻想的で美しいですよね。

昔はあちらこちらで見ることができたホタルですが、最近では見ることができる場所も少なくなりました。テレビやアニメでは見たことがあるけれど本物のホタルを見たことがない人も多いのではないでしょうか。見られる時期やおすすめの時間帯、見に行くときに準備したいもの、鑑賞のマナーなどホタルについてまとめました。

ホタルの時期・季節

ホタルの時期は、地域やその年の暖かさによって違います。ホタルは南の暖かい地域で早く見られ、だんだんと北上して行きます。春の桜前線と同じですね。そのため、「蛍前線」と呼ばれることもあるようです。

気象庁や気象予報サイト「ウェザーニュース」では、例年、蛍前線を公開しています。特に、ウェザーニュースの「全国ほたる情報」は、蛍の見ごろ時期やおすすめスポットなどを地域別に知ることができて便利です。

日本で一般的に見ることができるのはゲンジボタルとヘイケボタルですが、時期に少し違いがあります。まずゲンジボタルが現れ、少し遅れてヘイケボタルが現れるようですよ。

ホタルはだいたいいつごろ見られるか、地域ごとにご紹介しましょう。

  • 九州・沖縄地方 5月~6月下旬
  • 中国・四国・近畿地方 5月下旬~7月上旬
  • 関東・中部地方 6月上旬~7月
  • 北海道・東北地方 6月~8月

見ごろの時期は暖かい年ですと早くなりますし、気温がそれほど上がらなければ遅くなります。時期が近づいて来たら、蛍前線のサイトでチェックしてみましょう。

ホタルが見られる時間帯

ホタルが飛び交う時間は1日に3回あります。1回めが夜7時から9時のあいだ、2回目が夜11時前後、そして3回めが午前2時前後です。中でも夜8時から9時の間は、特にホタルが活発に飛び交います。ホタル観賞は、夜8時から9時の間がおすすめだと言えるでしょう。

夜9時を超えるとホタルはだんだんと数が減ってきます。ホタルは動きを止めて草の葉などに止まり、光を出すのをやめてしまうため、その姿は見えません。

ホタルが見られるかどうかは、時間帯だけでなく天候によっても変わってきます。雨が降っている日はホタルは見られませんが、晴れの日よりも月明かりがなく曇っている日のほうがホタルは多く現れます。風がなくてムシムシしている湿度の高い暖かい日には、ホタルが多く飛ぶようです。ホタルを見に行くなら、雨上がりで湿度が高く、風がなくて月明かりがない曇った日を狙いましょう。

ホタル観賞に準備したいもの

雨具

ホタルは雨上がりの曇の日が一番良いですが、ホタル観賞の時期は梅雨ということもあり、いつ雨が降ってくるかはわかりません。大丈夫だと思っても念のために雨具は持っていきましょう。

懐中電灯

ホタルが鑑賞できる場所に行くまでには暗い道もあります。ホタルは夜に見に行くものですから、鑑賞場所まで安全に行くことができるように、懐中電灯は持っていきましょう。ただし、ホタルは光が苦手ですから、懐中電灯はホタルが鑑賞できる場所が近くなってきたら、必ず消すようにしてください。

虫除けスプレー

ホタルのいる場所には蚊がたくさんいます。ホタルに夢中になっている間に蚊に刺されてしまわないように、虫除けスプレーがあると安心です。できれば服装も、蚊に刺されないよう長袖、長ズボンにするのがおすすめです。

飲み物やお菓子

「近くのコンビニで買えばいいや」と思って何も用意せずに出かけたら、近くにコンビニも自動販売機もなかった…と言う場合もあります。途中で喉が乾いたと思っても飲むことができないのはつらいですよね。念のために、飲み物やお菓子程度は持っていきましょう。ただし、飲み終わったペットボトルやお菓子の袋などは、その場に捨てないで必ず持ち帰るようにしてくださいね。

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ホタルの種類

世界中には約2,000種類ものホタルの仲間がいると言われています。日本で見られるホタルの種類は40種類ほどです。その中でも日本でよく見る代表的なものはゲンジボタル、ヘイケホタル、そしてヒメボタルです。

ゲンジボタル

日本にしか生息していないホタルで、成虫の体長は10mmから18mm、強く美しい光が特徴です。

幼虫は川辺、丘陵部の湿地、溜池と広く生息し、水性の貝類を食べます。

ヘイケホタル

北海道、本州、四国、九州、千島列島、シベリア地方(ロシア)、朝鮮半島、中国東北部に生息しているホタルで、成虫の体長は5mmから7mm、前胸に「1の字型」の黒斑があるのが特徴です。

幼虫は水性の貝類などあらゆる水生植物を食べます。そのため宅地開発や水田地帯に使用された農薬の影響を受け、壊滅状態に追い込まれて見ることができなくなった地域も多く、絶滅の危険度が高いとも言われています。

ヒメボタル

本州、四国、九州、屋久島に生息するホタル。成虫の体長は6mmから7mm、大都市の中でも繁殖することができます。オスのほうが体は大きくメスは下羽がないために飛ぶことができません。幼虫は陸上にすみ、陸生の貝類を食べます。

知っておきたいホタルの基礎知識

ホタルが光る理由

ホタルが光るのは、自分がどこにいるのかを仲間に知らせるためです。また、お嫁さんを見つけるためのアピールでもあります。

雨の日でも見られるの?

ホタルは雨が降ると自分の体が雨に濡れることがないように葉っぱの裏側などに隠れてしまいます。そのため、雨が降るとホタルは飛ばなくなってしまいますし、光ることも少ないのでほとんど見ることはできません

ホタルの寿命

ホタルの寿命はとても短く、幼虫の間は1年ぐらいあるものの、成虫になってからは1週間程度、長くても2週間程度だと言われています。ホタルの成虫は水は飲みますが、口が退化してしまっているために食べ物を取ることはできず、幼虫のときに取った栄養だけで生きているため、1週間ほどで息絶えてしまうのです。そんな風に考えると、ホタルの光はよりはかなく、そして美しく感じられますね。

ホタルの食べ物

幼虫の間はカワニナやタニシなどの巻き貝を食べるホタルですが、成虫になってからは何も食べません。葉っぱについた水滴を飲むだけで、短い成虫の期間を過ごします。

住んでいる場所

ホタルは水がきれいな湿地や川辺に住んでいます。幼虫の間はカワニナなどの巻き貝を食べるため、これらの貝がいないところではすむことができません。

ホタル観賞はマナーを守って

ホタルが見られるのは梅雨の時期のほんの短い間です。きれいなホタルを見つけると捕まえたくなるかも知れませんが、無理に捕まえてホタルにストレスを与えることのないようにします。フラッシュや懐中電灯の光もホタルにとってはストレスです。写真撮影の際はフラッシュを焚かないことはもちろん、道中で使った懐中電灯は、鑑賞する場所に着いたら必ず消すようにしましょう。

ホタルの見られる場所は、年々減少傾向にあります。ホタルの住む環境を守るためには、ゴミを捨てないこと、生息地を踏み荒らしたりしないことも大切です。繊細なホタルの光をこれからも楽しめるよう、マナーを守ってくださいね。

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