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松の内はいつからいつまで?意味・由来と関東と関西で違う理由

お正月の三が日が終わると、学校はまだ冬休みですが会社はすぐに始まります。いつもの毎日に戻って「もうお正月も終わり」と言う気分になりますが、お正月飾りはもう少しそのままにしておきますよね?それはまだ「松の内」だからです。

松の内が過ぎると正月飾りを片付けて、お正月が終わりとなりますが、松の内の期間は地域によって違いがあります。松の内はいつからいつまでなのか、松の内の過ごし方など、知っているようで知らない松の内についてまとめました。

松の内とは

今でも、お正月には門松を玄関に飾るご家庭が多いですよね。門松やしめ飾りなどの正月飾りを家の外や中に飾っておく期間のことを松の内といいます。

松の木は寒い冬の時期でも枯れることなく青い葉をつけていることから生命力が強いとされ、不老長寿の象徴とされてきました。松には神様が降りてくる、魔除けの力がある、松の葉を食べ続けると仙人になれる、など、いろいろな言い伝えがあり、縁起がよいことから正月の飾り物として使われます。そんな松の木を使って使った門松を飾っておく期間が松の内なのです。

松の内はいつからいつまで?

松の内の期間の始まりは元旦です。松の内が終わると「松が明ける」といって、門松などの松飾りを取り外します

松の内の始まりは1月1日と全国的にどこでも同じですが、関東と関西では松の内が終わる期間が異なります。

一般的に松の内は1月7日までと言われますが、それは関東の考え方です。関西では松の内が終わる日が関東よりも遅く、1月15日となっています。まだ松の内の期間が終わっていないのに早々と門松を片付けるのもおかしいですし、もうとっくに松の内が明けているのにいつまでも松飾りを飾っているのも変ですよね。自分に住んでいる地域の松の内が開けるのはいつなのか、よくわからない方は地域の人に確認してみましょう。

関東と関西で違う理由

関東では1月7日、そして関西では1月15日に松の内が明けますが、いったいどうして関東と関西では8日間も松の内の期間が違うのでしょうか。

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その理由としてはいくつかの説がありますが、鏡開きの日が変わったからという説が有力です。以前は松の内は1月15日に行われ、鏡開きは1月20日に行われていました。

しかし江戸時代、3代目将軍の徳川家光が4月20日に亡くなりました。そのため、月命日が20日となって、20日という日が忌日となります。そこで、鏡開きを行うのは1月11日に変更になり、鏡開きしたのにまだ松の内だというのもおかしいということから、1月7日に松の内が明けるようになりました。

それ以来ずっと関東では1月7日が松の内が明ける日となったのですが、関西地域では江戸幕府の影響を受けなかったようです。そのため、関西地域では依然として昔ながらの1月15日が松の内の明ける日となっています。

その他の説としては、1657年の1月18日から20日までに起きた大火災が原因だというものがあります。明暦の大火と呼ばれる江戸の街がほぼ無くなるほどの大きな火事があって以来、燃えやすいものは早く片付けたほうが良いという考えが生まれました。そのため、松の内の期間が短くなって1月15日から1月7日になったと言われています。

松の内の過ごし方

年賀状のやり取りをする

年賀状は元旦に届くように送りますが、出していなかった相手が年賀状が届くこともあります。年賀状は松の内であればいいとされています。しかし、1月8日を過ぎてしまうと寒中見舞いの時期になってしまいますから、関東の松の内の時期である1月7日までに年賀状が届くように、返事を書いてください。年賀はがきは1月7日に投函したものまでは消印が付きませんが、1月8日からですと消印がついてしまうので、松の内がすぎるとそれがわかってしまいますよ。

普段はなかなか会えない遠方で暮らす友人や知人と久しぶりにやり取りできるのが年賀状の良いところです。松の内は、届いた年賀状を見ながら、久しぶりの友人や知人へ思いを馳せる時間を持ちましょう。

初詣に行く

初詣はこの日までにしなければいけないというものではありません。毎年元旦に参拝に行く方もいれば、三が日のうちに参拝に行くという方もいますし、1月中に行けば良いと思っている方もいます。お正月中は参拝客で自社は大混雑します。混雑を避けたい、または三が日はいろいろと忙しいという理由で、三が日は外して行きたいという方もいらっしゃるでしょう。たしかに参拝はいつ行っても問題はありませんが、一般的には歳神さまがいらっしゃる松の内までに初詣に行くことが良いと考えられています。

新年の挨拶をする

親戚や友人、または取引先に新年の挨拶をする方は多いです。親戚や友人であれば三が日の間にも行けますが、取引先となるとお正月の間は休みになりますから挨拶はできません。会社の取引先に新年の挨拶をする時は、初仕事の日から松の内が終わるまでに済ませましょう。

松の内は計画は早めが吉!

慌ただしい年末が終わるとあっという間にお正月は終わってしまいます。三が日が終わり、会社が始まって、いつの間にか周りを見ると、周りの家ではお正月の飾りが取り外されていることに気づくことも… 松の内はあっという間に終わってしまいます。

届いた年賀状の返事を書く、初詣に行く、新年の挨拶をするなど、それぞれ考えがあるでしょう。ばたばたしているうちにやろうと思っていたことをやらないまま松の内が過ぎてしまうこともありますから、新年を迎える前に松の内には何をするか、しっかり確認してくださいね。

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