成人式はいつ?2020年の日にちから由来、行く意味までご紹介!
毎年、成人の日にはその年に20歳になったお祝いの式典が行われます。成人の日と聞くと女性の華やかな振袖姿ばかりが頭に浮かびますが、成人式にはどのような意味があるかご存知ですか?
同じ成人式をむかえるにしても、意味を知っていると知らないとでは気持ちが違ってきます。成人式にはどのような意味が込められているのか、そして成人式はいつどのようにして生まれたのか、由来と行く意味についてお話します。
成人式の由来
成人式という形ではありませんでしたが、日本では昔から成人になった男子や女子に対する通過儀礼が行われてきました。
成人した男子に昔から行われてきたのは、元服の儀式です。16歳になると、男子はこれまでの髪型から大人の男性の髪型に変えることで、大人になった印としてきました。
成人した女性に平安時代から安土桃山時代にかけて行われてきたのは裳着(もぎ)の儀式です。上流階級の女子に限られた儀礼ですが、女性はおとなになると腰下の裳という着物をつけて、大人の女性になった印としてきました。裳着は同時に結婚させると言う親の意思表示でもあります。
成人式が日本で行われるようになったのは、第2次世界大戦が終わった後の1946年からです。日本で初めて成人式が行われたのは埼玉県の蕨市でした。蕨市ではこれから将来の日本を背負って立つ若者たちを激励しようと考え、「成年式」というものを企画しました。その成年式は非常に反響が良く、これは蕨市だけでなく日本全体に普及させてはどうだ、という考えのもとに、成人の日が制定され、今に至ります。
2020年はいつ?成人式の日にち
成人式の行われる成人の日は、以前は1月15日と定められていました。けれど最近は1月の第2月曜日にするという法律がありますので、2020年は1月13日です。第2月曜日に祝うようになった理由は、ハッピーマンデー制度です。
日本では連休にすると国民が旅行などをして個人消費が多くなるために景気も良くなるのでは?という思いから、ハッピーマンデー制度が設けられました。成人式以外にも、敬老の日などがハッピーマンデー制度により以前とは日付が変わっています。
成人の日には地域の自治体で成人式を行いますが、地方の都市では進学または就職を理由に家を離れている人が多いため、多くの人に来てもらえるよう、お盆やGW、またはお正月休みなどまとまった休みがある時に成人式をずらしたりしてきました。
しかし、ハッピーマンデー制度によって、毎年成人式の日は連休となっています。連休になったおかげで故郷に帰って成人式のお祝いをすることができる人が増えたこともあり、最近では地方でも成人の日またはその前日に成人式のお祝いをするように変わりつつあります。
学齢方式が主流!新成人の定義
成人式の対象となる新成人をどのように定めるかについては暦年方式と学齢方式の二つがあり、従来は自治体によって考え方がわかれていました。
暦年方式とは暦年である1月1日から12月31日までと対象を区切る方法です。けれどその場合は早生まれの人はその次の年に成人をお祝いすることになりますので、同じ学年の友人たちと一緒に成人を祝えなくなってしまいます。
そのため、現在主流の方法は学齢方式です。学齢方式では、4月2日生まれから翌年の4月1日までと区切り方を学校と同じ形にしました。そうすることで、同級生がみんな一緒に成人の日をむかえることができるようになり、成人式の後は久しぶりに集まった仲間たちと同窓会を行うところも増えています。
成人式に行く意味は?
成人式で友達と久しぶりにあって遊ぶことを楽しみにしている人がいる一方で、最近では成人式に行かない人も増えています。特に中学の頃は仲が良かった人もいなかったという方は、会いたい人もいないので成人式に行くのは面倒だと思うのでしょう。
成人式に行くと市長やゲストからお祝いの言葉をもらいますが、ただ聞いているだけだと退屈に感じてしまうので、わざわざ振り袖を着て出かけるよりも、家にいたほうがいいと考えてしまうのかも知れませんね。
でも成人式は自分が大人になったという大事な日です。もちろん別に会いたい人もいないし、成人式に出るのは面倒だと出ないのも一つの選択です。でも人生において大事な節目の日ですから、成人式にはできれば行ったほうが良いでしょう。何年か経ってから節目だった日のことを思い出すためにも、式典には参加しなくても、正装をして記念写真だけでも残してはいかがでしょうか。
大人になる大切な記念日「成人式」を祝おう
成人式は必ず行かなければならないというものではありませんが、成人を祝うということはとても大切なことです。誰かと一緒に成人式に行くことよりも、自分の成人を祝うということを一番に考えてくださいね。
成人を祝う日は一生のうちに1度しかありません。成人式に出席するかどうかは個人の考え方によりますが、迷ったら出席をおすすめします。迷っているということは行こうという気持ちが頭のどこかにあるからです。後になってあの日に行っておけばよかったと後悔するのは悲しいですよね。
迷ったら一人であっても出席しましょう。そして成人式に出ない人も、成人の日のお祝いを形にして残すために、記念写真だけでも撮るようにしてくださいね。