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初夏はいつから?初夏・盛夏・晩夏の分け方と立夏との違い

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まだ暑いとまではいかなくても、日差しが強くなってきてくれば夏のはじまりです。日本は四季がはっきりしている国だと言われていますが、「いよいよ夏が来た!」という初夏を感じられているでしょうか。

初夏とはいつからいつまでなのか、夏をあらわす言葉、立夏との違いについてまとめました。

初夏とは

一年は春、夏、秋、冬の4つの季節に分かれますが、旧暦ではさらにそれぞれの季節を3つに分けます。

 初春、盛春、晩春、初夏、盛夏、晩夏、初秋、盛秋、晩秋、初冬、盛冬、晩冬

旧暦は節分の日から1年が始まります。旧暦の1月とは新暦では2月に当たり、初夏の時期は旧暦では4月、新暦では5月です。晩春が終わってから盛夏が始まるまでが初夏の時期です。ですから、初夏の時期は旧暦の4月、現在のカレンダーで言えば、5月初旬から6月初旬までとなります。

ちなみに初夏の次の盛夏は旧暦5月ですから新暦では6月初旬から7月初旬、その次の晩夏は旧暦で6月、新暦では7月初旬から8月初旬までです。

  • 初夏:5月初旬から6月初旬まで
  • 盛夏:6月初旬から7月初旬まで
  • 晩夏:7月初旬から8月初旬まで

孟夏・仲夏・季夏とは?

旧暦での季節の分け方は初・盛・晩だけではありません。孟・仲・季という分け方もあります。孟と季はあまり使わないかもしれませんが、3つに分けた真ん中である「仲」は仲春、仲夏、仲秋、仲冬というように「盛」よりもよく使われています。

孟・仲・季と並べられても日本では馴染みがありませんからピンときませんが、中国では古くから一般的に使われている言葉です。中国では兄弟の序列にこの孟・仲・季を使ってきました。

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最初に当たる「孟」は長男を意味する言葉です。長男にはもう一つ「伯」という字もあり、長男で嫡子の場合に使います。三国志には孫策という人物が登場しますが、孫策は孫堅の長男でかつ嫡子のため、字は「伯」が使われて伯符です。しかし、馬騰の長男である馬超は同じく長男ですが正室の子ではないため庶子です。そのため、馬超の字は「孟」を使って孟起となっています。

二番目の次男にあたるのが「仲」です。次男から下の兄弟は、正室の子かどうかによって呼び方に違いが出ることはなく、嫡子であっても庶子であっても同じく「仲」が用いられます。そして三男にあたる言葉が「季」です。

長男、次男、三男にあたる孟・仲・季は、季節を3つに分けたときに流用されて孟夏・仲夏・季夏という形で使われるようになり、その使い方が中国から日本に伝わって今に至ります。

立夏との違い

夏の初めを表す初夏ですが、もう一つ夏の初めを表す言葉に立夏があります。初夏と立夏ではどのような違いがあるのでしょうか。

初夏は上記でも説明しましたように旧暦での呼び名です。それに対して立夏は一年を24の季節に分けた二十四節気のひとつで、夏が立つ、つまり夏の始まりを意味します。初夏と立夏は同じように夏の始まりを意味する点では同じですが、初夏と立夏では始まりと終わりの日に違いがあります。

立夏は太陽黄経が45度の日を指します。だいたい毎年5月5日が立夏の日です。立夏の時期は二十四節気で次の小満までを指し、5月20日頃までとなります。初夏は新暦で5月初旬から6月初旬を指しますから、初夏のほうが立夏よりも期間が長いです。

  • 初夏:5月初旬から6月初旬まで
  • 立夏:5月5日頃から5月20日頃まで

手紙やメールの中では季節を表す言葉を挨拶の中で取り入れることが多いですよね。夏の始まりの時期に出すときは立夏も初夏もどちらも使うことができますが、立夏という言葉を使える時期は初夏よりも短く、二十四節気は毎年多少日にちが前後します。季節の挨拶に立夏という言葉を入れたいときは使う時期にご注意くださいね。

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時候の挨拶に注意!

改まった手紙を書くときには、季節感のある挨拶を使いたいですよね。そんなときは、どの言葉を使うかはもちろん、使う時期についても注意する必要があります。日本には季節をあらわす素敵な言葉がたくさんあります。使いこなしてワンランク上の大人を目指しましょう。

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