ドライカレーは日本だけ?キーマカレーとの違いを解説!
カレーって好きな人は多いですよね。1週間に1回はカレーを食べるという人もけっこういらっしゃるのではないでしょうか?
日本人の食べ物としてすっかり定着したカレーですが、一口でカレーと言ってもたくさん種類があります。ドライカレーにキーマカレー、グリーンカレーにスープカレー・・・。その中で、これって同じものじゃないの?と思ってしまうのがドライカレーとキーマカレーです。
ドライカレーとキーマカレーは見た目も似ていますし、使われている材料も同じような感じですよね。ドライカレーとキーマカレーは同じものなのか、違うものなのか、それぞれの特徴と違いについて調べました。
ドライカレーとは
カレー自体はインド発祥の料理だということは皆さんご存じのことと思います。カレーが初めて日本に伝えられたのが、江戸末期、横浜港にやってきたイギリス船からです。その後カレーは人気となり、日本でいろいろな進化を遂げました。その一つがドライカレーです。
ドライカレーの始まりは1919年ごろ、日本郵船の客船の「三島丸」の食堂で、長旅から疲れて食欲をなくしていたお客様に、シェフが考案して作ったことから誕生したそうです。この時に作られたカレーが、ドライカレーとして広まり、今に至ります。
ドライカレーは日本だけ?
カレーはインドが発祥ですが、ドライカレーは日本生まれ。カレーは世界中で食べられていますが、ドライカレーがあるのは日本だけ。ドライカレーという名前自体和製英語ですから、海外ではこの英語は通じません。よく似た感じのものでタコライスがありますが、タコライスはドライカレーではありませんから、ドライカレーは日本独自の食べ物のようです。
ドライカレーの種類
ドライカレーは次の3つの種類に分かれます。
挽肉タイプのドライカレー
ドライカレーとして初めて誕生したものがこの挽肉タイプのドライカレーです。ドライカレーと聞くとまずこのタイプのドライカレーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。挽肉とみじん切りにした玉ねぎやニンジンなどの野菜を炒めてからスープで煮詰めて汁気のないカレーを作り、できあがったものを平皿に盛ったご飯の上に載せて食べます。
炒飯タイプのドライカレー
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カレー炒飯とも呼ばれているドライカレーが、炒飯タイプのドライカレーです。このタイプのカレーはどこから生まれたのか、発祥は定かになっていません。炒飯タイプのドライカレーは、野菜やハム、ウインナーなどの具材を炒めてからご飯を加えて炒め合わせ、スープの素とカレー粉を入れてさらに炒め合わせて作ります。ドライカレーの素は市販されているので、家庭で簡単に作ることもできますし、冷凍食品としても売られています。
ピラフタイプのドライカレー
生の米とカレー粉を具材と一緒に炒めて炊き上げたものがピラフタイプのドライカレーです。このドライカレーも炒飯タイプのものと同じく、発祥はわかりません。生のお米を使うのでお米を研ぐ必要はありませんし、炊けるまで時間はかかりますがフライパン1つでできるので、作りやすいドライカレーです。
キーマカレーとは
ではキーマカレーとはどんなカレーなのか、キーマはヒンディー語やウルドゥー語で挽肉のことを指します。キーマカレーとは挽肉を使って作ったカレーのことです。汁気が多いか少ないかは関係ありません。挽肉を使っているカレーならキーマカレーなのです。
ドライカレーとキーマカレーの違い
キーマカレーは挽肉を使って作るカレーのことを指していて、調理法には特に決まりがありません。ですから、挽肉を使って作るドライカレーはキーマカレーの種類のひとつと言ってもよいでしょう。
けれどドライカレーには挽肉タイプ、炒飯タイプ、ピラフタイプの3種類があって、そのうちの挽肉タイプのドライカレーはキーマカレーと同じ作り方ですが、日本で作るドライカレーは汁気のないものが多いです。そうなると、汁気の多いものはキーマカレー、汁気の少ないものはドライカレーと考えてもいいかもしれません。
また、具材の多さも、ドライカレーとキーマカレーでは違いがあります。ドライカレーもキーマカレーも具材に何を使うという決まりはないのですが、だいたいキーマカレーを作るときはトマトやナス、ジャガイモ、ひよこ豆などを使いますが、ドライカレーの場合は野菜は玉ねぎのみじん切りぐらいであまり多くの種類は使いません。
我が家の味を見つけよう
ひとくちにドライカレーと言っても3つのタイプがありますし、挽き肉タイプもキーマカレーとは微妙に違います。どちらもレシピが紹介されていたりしますから、いろいろ作ってみてカレーを極めてみては?自分のお気に入りのドライカレーやキーマカレーを見つけて究極のカレーを作ってはいかがでしょうか。