[さんまの焼き方]グリル・フライパンでおいしく焼くコツを伝授
秋と言えば「さんま」ですよね。お魚好きの方の中には、スーパーなどに並ぶのが待ち遠しいと思う方も多いのではないでしょうか。
さんまと言えばなんといっても「塩焼き」が定番。でも、みなさんはさんまをどんな風に焼いていますか?こだわりの「七輪」から魚焼きグリル、最近増えているフライパン派まで、ご家庭によってさまざまだと思いますが、おいしく焼くにはそれぞれちょっとしたコツがあるんです。
さんまの下処理の方法から、グリル・フライパン・七輪でおいしく焼くコツまで、さんまの焼き方についてまとめました。
このページの目次
さんまの焼き方
「さんまを焼くときに何を使う?」と聞かれたらグリルと答える方が多いかも知れませんね。さんまの塩焼きはグリルだけでなく、フライパンや七輪でも作ることができます。
グリル
グリルを使って焼けば、さんまの表面はぱりっと、そして中はふっくらジューシーに仕上げることができます。さんまの塩焼きを食べるならばこれが簡単、かつ美味しいのでおすすめです。でも、グリルって掃除をするのがけっこう難しいですよね。魚を焼いたあとでかなりにおいもありますし、美味しくても作った後の片付けが面倒なのが、グリルのつらいところです。
フライパン
最近では、「焼き物の料理は全部フライパンで作る」と言うご家庭が増えているようです。フライパンを使えばフタをすることができますから煙が広がらないですし、使い終わったフライパンは簡単に洗うことができるので、手間がかからず便利です。マンションにお住いの場合は、特にお魚を焼くときの臭いや煙が気になりますよね。そんなこともあって、フライパン派は急増中です。
手軽さが魅力のフライパンですが、グリルや七輪で焼いた場合と比べると香ばしさがちょっと物足りないのは欠点だと言えそうです。
七輪
昔ながらの香ばしさ満点のさんまを味わいたければおすすめなのが七輪です。炭火は遠赤外線と近赤外線が同時に出るので、表面がこんがり、身はジューシーに焼き上げることができます。
七輪は上手に焼ければ最高においしい反面、焼くのがちょっと難しくて焦げやすいという欠点があります。何回かトライして、ちょうどよい焼き方のコツをつかみましょう。
さんまの下処理
さんまの塩焼きをおいしく作るためには、塩加減が重要なポイント。やや多めに振るのがコツですよ。次の手順で、下処理を行いましょう。
うろこを取り除く
さんまのうろこはとれやすいので、水揚げの時にほとんど剥がれ落ちてしまいますが、うろこが残っていたら、包丁の先を使って取り除いておきます。その後、軽く水洗いしておきましょう。
水気を取って飾り包丁を入れる
水洗いしたさんまは水気を拭き取って、火の通りを均一にするために「飾り包丁」を入れます。横一文字に切り目を入れると、食べやすくなります。
さんまに塩を振りかける
切り目を入れたさんま全体に、まんべんなく塩をふりかけます。身の厚いところは多めに、両面に塩をするのがポイントです。
塩を振るタイミングですが、とれたての新鮮なさんまなら、焼く直前に塩をするのもよいでしょう。スーパーなどで購入したさんまの場合には、臭みを取るために焼く前に塩をして15分ほど置いておくのがおすすめです。
グリルで美味しく焼く方法は?
まず最初に、定番「魚焼きグリル」でさんまをおいしく焼くコツを見て行きましょう。
グリルにサラダ油をさっと塗り、強火であたためておく
さんまをグリルに入れる前にこのようにグリルに軽く下準備をしておくと、さんまの皮がグリルにくっつくのを防ぐことができます。
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中火にして、さんまを丸ごと網にのせて焼く
あたためたグリルにさんまを入れて焼いていきます。香ばしく焼き上げるためには、熱線の真下に置くのがポイントです。
表面に焦げ目がついたら焼き上がり
魚は焼き加減がわかりにくいですが、表面に焦げ目がつくまで焼けば、中までしっかり火が通っています。片面グリルの場合には、途中で一度ひっくり返してくださいね。
フライパンで美味しく焼く方法は?
フライパンでさんまを焼く場合には、専用のシートやアルミホイルなどを使うと、キレイに焼けて後片付けも楽ちんです。じっくり時間をかけて香ばしく焼き上げて行きましょう。
さんまを斜め半分に切る。
フライパンで焼くときは、下処理としてさんまを斜め半分に切りましょう。このとき、さんまの肛門の少し下の部分から頭に向けて斜めに包丁を入れるのがポイント。はらわたが出てしまうのを防ぐことができます。
フライパンにフライパン用ホイルシート、クッキングシートなどを敷く。
フライパンに直接さんまをのせて焼くと、皮がくっついてしまうことも多いので、フライパン用ホイルシートやクッキングシートなどを敷くのがおすすめです。普通のアルミホイルを使う場合は、一度丸めてくしゃくしゃにしてからのばして使うと皮がくっつきにくくなります。
さんまを並べ、中火で片面づつじっくり時間をかけて焼き上げる。
準備ができたら、さんまを並べ、中火で片面づつ焼いて行きます。さんまの脂がたまったら、キッチンペーパーなどで拭き取ると、臭みがなくヘルシーな仕上がりのコツですよ。
ひっくり返したら、フタをしないでパリッと焼き上げましょう。このとき、さんまの上に軽くアルミホイルを被せると、火が均一に通り、焼きムラを防ぐことができます。
天気のいい日は七輪にトライ♪
秋になると必ずと言ってよいほど、七輪でさんまを焼いているCMが流れますよね。今年の秋は、七輪で塩焼きにトライしてみませんか?
七輪を準備し、炭火を起こしておく。
さんまを焼く場合には、長方形の七輪がおすすめです。あらかじめ焼き網に酢を塗っておけば、焦げ付きを防ぐことができます。
さんまをのせる
さんまの脂が落ちて「火柱」が上がってしまうと、さんまは丸焦げになってしまいます。火柱を避けるためには、炭を片側に寄せて、炭のないところにさんまを置くのがポイントです。風が強い日には、ダンボールを使って七輪を囲み、風が入らないようにするとよいでしょう。
片面が焼けたらひっくり返し、両面を焼き上げる。
片面が香ばしく焼けたらさんまをひっくり返し、両面を焼き上げます。皮がはげないように、ゆっくり「そっと」ひっくり返すのが美しい焼き上がりのポイントです。
おすすめの薬味
さんまの塩焼きの薬味は「大根おろし」が定番。すだち・かぼすやレモンなどもおすすめです。
大根おろしに刻んだしょうが、みょうが、青じそなどを混ぜ込んだ「おろし薬味」を添えたり、載せたりしていただくのもおいしいですよ。
さんまの塩焼きの薬味として定番なのが「大根おろし」です。すだちやかぼす、レモンなども美味しいです。
焼き魚の盛り付けは「向山前盛(むこうやまさきもり)」が基本。さんまは頭を左にして奥に高く盛り、手前に薬味を低めに盛り付けるのがポイント。すだちやかぼす、レモンなどを添える場合は大根おろしの右側に添えましょう。
焼き方はもちろん、盛り付けにもこだわろう!
古くから「庶民の味」として親しまれて来たさんま。塩を振って焼くだけの「塩焼き」は、栄養豊富なさんまを手軽に食べられるおすすめの調理法です。香ばしく焼き上げたさんまに薬味を添えれば、美味しさはさらにアップしますよ。今年も秋の味覚を存分に味わいましょう!