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七夕に短冊を飾るのはなぜ?色の意味と願い事を叶えるコツ

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七夕と言えば笹に短冊、ですよね。毎年、笹を買って来て、家族みんなのお願い事を書いて飾るご家庭も多いのではないでしょうか?でも、七夕にはなぜ短冊を飾るのでしょうか?短冊の色には意味があることをご存知ですか?

小さい頃から毎年の行事のように行っている七夕ですが、意外に知らないことも多いもの。七夕に短冊を飾る意味や短冊の色について、そして願い事を叶えるコツについてお話します。

七夕に短冊を飾るのはなぜ?

どうして笹に飾るの?

七夕の短冊は笹に飾ることが一般的ですが、どうして笹に飾るのでしょうか。

笹は昔から神事に用いられてきた神聖なものです。笹は手に向かってまっすぐに伸びていきます。その強さから生命力が感じられますし、殺菌力が強いことから厄除けになるとして、笹は大事にされてきました。そのため、七夕のお願いごとは神聖なものである笹に飾るようになったようです。

もう一つ、笹は風にそよいでさわさわという音を立てますよね。この音は神様のいる天界にまで届きやすいことから神を招くものであり、祖先の霊である精霊や神様の宿る拠代だという考え方もあり、笹が飾られるようになったと言われています。

短冊以外の笹飾り

笹には短冊以外にも折り紙で作った笹飾りを飾ることが多いです。笹飾りにはそれぞれ以下のような意味があります。

  • 折り鶴
    長寿の象徴である鶴をかたどった折り鶴は、家内安全や家族の健康、長寿の願いを込めて飾ります。折り鶴は、家族の最年長者の年齢の数だけ折ると良いとされています。
  • 吹き流し
    七夕といえば織姫と彦星の物語が有名ですが、その織姫を表した飾りが吹き流しです。裁縫や機織りが上達しますようにという願いがこめられています。
  • 提灯
    心を明るく照らしますように、と言う意味があります。
  • 輪飾り
    みんなの夢が繋がりますように、との願いを表しています。
  • くずかご
    飾りを作ったときに出た紙くずを入れて折り紙で作ったかごに入れたものがくずかごです。整理整頓の心を養う、またはものを大切にする、清潔にする心を意味します。
  • 神衣
    紙で作った人形、または着物を飾ったもの。お裁縫が上達しますように、着るものに将来困らないようにという願いが込められています。
  • 財布
    折り紙で財布や巾着の形を折ったもので、金運の上昇を願います。

短冊の色には意味がある

短冊は白い紙ではなく、色紙を使ったり折り紙を使ったりしますよね。短冊の色には実は大事な意味が込められています。七夕の歌でも「五色の短冊」という歌詞がありますけれど、この七夕の五色の短冊の色にはそれぞれ意味があります。そのもととなったのは中国から入ってきた陰陽五行説の考え方です。

陰陽五行説は中国の春秋戦国時代に考えられたものであり、「陰陽思想」と「五行思想」を組み合わせたものです。陰陽思想とは、太陽を「陽」月を「陰」、表を「陽」裏は「陰」というように、あらゆるものを陰と陽に分けるという考え方です。そして、五行思想は、「木」「火」「土」「金」「水」を表します。短冊はこの五行思想から生まれました。

青(緑)

木を表し、礼を意味します。周りのあらゆるものへ感謝して、自分の得を深めるという礼を表す青の短冊には、「困難にも負けない」「感謝の心を忘れない」など、自分がどう成長したいか、その願いを書きます。

火を表し、仁を意味します。先祖や両親に対して感謝するという意味を持つ赤の短冊には、「お父さん、お母さんがいつまでも元気で長生きしますように」「親孝行する」など、自分の親に対する想いを短冊に記します。

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土を表し、義を意味します。規律を守る、または決まりを守るということを意味する黄色の短冊には、「これからは遅刻しない」「今年こそタバコをやめる」など決まりを守って目標を達成しようという想いを短冊に書きます。

金を表し、智を意味します。学業成就を意味する白の短冊には、「●●大学に合格する」「●●の資格試験に合格する」「学校の成績を上げる」など、学業に関する願い事を書きます。受験生にはぜひ使っていただきたい色です。

水を表し、信を意味します。人への信頼を意味する紫の短冊は、「新しい友達がたくさんできますように」「職場の人間関係が良好でありますように」「卒業しても親友といつまでも仲良くいられますように」など、人間関係や友達についての願い事を書きます。

願い事をかなえるコツ

自分がこうなりたい、またはこうなりますようにという願い事を短冊に書いて笹に飾りますが、ただ飾ればよいというものではなく、願い事を叶えるにはコツがあります。どうすれば願い事を叶えられるのか、短冊を書くときに気をつけたいポイントをご紹介します。

短冊の色に気をつける

上記のように、短冊には青、赤、黄、白、紫の五色があり、それぞれ意味するものが違います。短冊の色を自分で選べない場合もありますが、もし選べるならば、願い事によって適した色が違いますから、自分の願い事がどの色の短冊に合うのか、よく考えて短冊を選ぶと良いでしょう。

断言する形で書く

願い事を書くときに「~しますように」と書く方は多いですよね。でもただお願いするだけでは願いは叶えてもらえません。願いを叶えやすくするためには、自分も努力することが必要です。ですから、「●●に合格したい」という願いがあるならば、「●●に合格しますように」という形ではなく「●●に合格する」と断言してしまいましょう

そうすることで、自分もその願いに向けて努力しようという気持ちになりますから、ただ願い事をするだけでなく自分の行動も変わってきて、願い事が叶いやすくなります。

願い事がかなったあとをイメージしながら書こう

願い事を書くときには、かなった後の自分をイメージしながら書くことが大切です。願い事がかなったら自分はどう思うのか、願い事がかなったら自分はどんな生活をおくることができるのか、よいイメージと願い事を結びつけると、願い事が叶うまで自分は何をするべきなのか、決意が生まれます。そうすれば何も考えずにただ願い事を書くよりも、現実に願い事が叶う可能性が高まります。

七夕の短冊はよく考えて願い事を書こう

「願い事なんてそんなに簡単に叶うわけがないから、とりあえず大きな夢を書いておこう」そう思って努力もせずに叶えられそうにない願い事を書く人もいます。でも、願い事を叶えるためにはただ祈るだけではなく自分の努力も必要です。

七夕の日は、願い事を書くことで新たに目標に向けて努力しようという気持ちになる大事な日でもあります。ただお願いするだけでは七夕の願い事は叶えてもらえません。何を書くか決めたら、まずは短冊の色を気をつけて選んで、かなった自分をイメージしながら短冊を断言口調で書きましょう。そうすれば自分の進むべき道筋が見えてきて、願いが叶いやすくなりますよ。

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