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宮島「ふじたや」さんで穴子の魅力を再発見

みなさんは「穴子」と聞いて、どんな料理を思い浮かべるでしょうか?お寿司や天ぷらが有名な穴子ですが、瀬戸内地方は「穴子飯」が名物。漁師料理「あなごどんぶり」から始まったと言われる穴子飯は、駅弁としても人気があります。

今回、宮島に行くにあたり、穴子飯のおいしいお店を探したところ「うえの」さんが発祥の店らしいと言うことがわかりました。「冷めてもおいしい」どころか「冷めた方がおいしい」との声もあり、「穴子飯はお弁当がいいかな~」と思っていたのです。

ところが、妹がグルメで有名な地元の人に聞いたところ「穴子飯は絶対にお店で食べるべき」とのこと。「ミシュランに載っている」とも聞いたので、予定を変更して「ふじたや」さんで食べることに決めました。

宮島では穴子飯を売っている・食べられるお店がいたるところにあります。値段もさまざまですが、1,000円台の後半が多いかなと言った印象です。穴子について良く知らなかったこともあって、この時は「意外にするんだな…」と思ってしまいました。

「うえの」さん、「ふじたや」さんなどの名店は行列必至とのこと。ふじたやさんは注文してから出てくるまでに20分ほどかかるとも聞いたので、牡蠣屋さんを出てすぐにふじたやさんを目指します。

「ふじたや」さんのあなごめし

ふじたや 玄関
玄関前のスタンドに名前を書いて、順番を待つスタイルです。

本来なら真っ先に向かうべき厳島神社や大鳥居を通り過ぎ、宝物館横の路地を入ると、ふじたやさんは住宅街の中にあります。お店の隣には順番を待つ人たちのために屋根と椅子が用意してあり、お昼よりかなり早い時間でしたがすでに多くの人が待っていました。

順番待ちの名前を書き、待合所で名前が呼ばれるのを待ちます。この日は12月にしては暖かく、待っている間にお店の写真を撮ったり、近所を少し歩いて見たりしました。

ふじたや
「あなごめし」の看板が目印です。
ふじたや
宮島名物のしゃもじがいたるところに
ふじたや
ここにもしゃもじが

名広島の前を呼ばれて中に入り、お目当ての「あなごめし」(2,500円)を注文。待つ間、広島の名酒「賀茂鶴」をいただきます。メニューはあなごめしの他は小鉢物のみ。お酒は日本酒とビールがあるようです。

待っている間も、ひっきりなしにあなごめしの丼が運ばれて行きます。とても大きな丼なので運ぶのが大変そう… 「食べ切れるかな」と少し心配になりました。

ふじたや あなごめし
器も熱々。
ふじたや あなごめし
フタをあけると軽めによそわれたご飯に穴子がぎっしり。

「器が熱いのでお気をつけください」ー運ばれてきたあなごめしの器は確かに熱々!器もフタも巨大ですが、ご飯の盛りはやや軽めです。男性はもちろん、女性でもお腹が空いていれば食べ切れる量じゃないでしょうか。香ばしく焼き上げられた穴子は、うなぎとはまた違う美味しさで、脂はのっているのにしつこさがなく、タレも穴子のおいしさを邪魔せずうまく引き立てているのがわかります。ご飯との相性も抜群で、気が付いたらご飯がほとんどなくなっていました。

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お吸い物のフタが開けられずにもたもたしていると、お店の方がさっと開けてくださいます。ベビー帆立のお吸い物は、お出汁がよく効いて上品な味わい。お漬物も細かく刻まれていて食べやすいです。

正直、「ご飯と一緒に食べるなら穴子より鰻」と思っていましたが、穴子がこれほどおいしいとは!穴子に対する評価が急上昇しました。ふじたやさんを教えてくださった方に感謝です。

それにしても、住宅街の中にあるお店がミシュランの星を獲得しているなんて、ミシュラン恐るべし。ミシュランのシステムはわかりませんが、おいしいお店を漏れなくチェックしてるってことですよね。ふじたやさんも納得のおいしさでした。

「うえの」さんは宮島口のお店

お店を紹介してくれた方は、「宮島口ならうえの、宮島に渡ってからならふじたや」と言っていたそうです。実は、私は「うえの」さんも宮島にあるのだと思っていました。今回は、世界遺産航路で宮島に渡ったので、もともと「うえの」さんには寄れなかったわけなんですね。

帰りはJRのフェリーを利用したので、宮島口で「うえの」さんをしっかり確認して来ました。もう一度、宮島を訪れる機会があれば、ぜひ、「うえの」さんのあなごめしも食べてみたいと思います。

お土産はミヤトヨ本店のチーズもみじ

ミヤトヨ本店の手焼きもみじ饅頭
ミヤトヨ本店の手焼きもみじ饅頭

今回の宮島旅では、グルメでもうひとつ大きな目的がありました。「元祖チーズもみじ」を買うことです。

もみじ饅頭の基本はこしあんですが、私が一番好きなのはチーズもみじ。そのままいただくのはもちろん、凍らせて食べるのもお気に入りです。宮島には、チーズもみじの元祖のお店があると聞いて、ぜひ行ってみたいと思っていました。

宮島はフェリーで着くと、自然と厳島神社方面に歩いて行く感じになっており、お目当てのお店も簡単に見つけることができます。ミヤトヨ本店さんは上陸直後、すぐに看板が目に入るので、特にわかりやすいです。

帰りに寄ってみると、お店で焼いた「手焼きもみじ饅頭」をひとつから購入できるようです。チーズもみじはクリームではなくプロセスチーズなんだそう。他にもいくつかの味がありましたが、チーズとアップルを選び、袋に入れてもらいました。

家に帰ってから食べてみると、チーズそのものの味がダイレクトに伝わって、生地との相性も抜群。甘いものが苦手な方もおいしくいただける感じです。アップルもリンゴの味がストレートに伝わって、これもまたおいしい。素材のおいしさを活かした素朴な味わいがミヤトヨ本店さんのもみじ饅頭の魅力だと思います。今回は目的をすべて達成できて、本当に充実した旅になりました。

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