天皇誕生日はどうなる?2018・2019・2020年はいつかをチェック!
天皇陛下が生前退位されると平成は終わり、2019年5月1日から新しい年号に変わります。そうなると、気になるのが天皇誕生日のことです。平成の間は12月23日だった天皇誕生日は、2019年からはいつになるのでしょうか?現在の天皇誕生日がどうなるのかも知りたいところですね。
天皇誕生日とはどんな日か、改元の前後でどのように変わるのかについてまとめました。
天皇誕生日とは
天皇誕生日は国民の祝日に関する法律、通称「祝日法」で定められた日本の祝日の一つです。天皇誕生日はその名前のとおり、天皇の誕生日を祝うために作られた祝日であり、今上天皇、つまり現在の天皇の誕生日を祝う日とされています。
年号が昭和だった時代、天皇陛下のお誕生日は4月29日だったため天皇誕生日は4月29日でした。しかし、年号が昭和から平成に変わったとき、天皇誕生日は今上天皇の誕生日である12月23日に変わっています。ですから、平成が終わって新しい年号に変わると、天皇誕生日も次の天皇の誕生日に変わることになります。
祝日との関係
天皇誕生日の祝日は今上天皇の誕生日とされているため、新しい天皇が即位されると、基本的にそれまでの天皇誕生日は祝日でなくなります。けれど、年号が変わって天皇誕生日が変わっても、崩御された天皇陛下の誕生日が名前を変えて祝日として残ることがあります。それが次の2つの祝日です。
11月3日 文化の日(明治天皇の誕生日)
11月3日といえば文化の日として知られていますが、この日は明治天皇の誕生日であり、明治時代は「天長節」と呼ばれる祝日でした。天長節とは現在で言う天皇誕生日のことです。明治天皇が崩御されると、天長節は大正天皇のお誕生日である8月31日になりましたが、明治天皇の功績を後世に伝えるため11月3日を祝日として欲しいと言う国民的な運動が起こり、昭和2年に制定されたのが「明治節」です。
戦後、明治節はGHQの政策により廃止されますが、祝日として残すため、日本国憲法の公布日を11月3日にして「憲法記念日」にしてはどうかとの動きもありました。結果的に、憲法記念日は施行日である5月3日となりましたが、世界でも類を見ない平和憲法の公布日は名前を変えても残したいとの熱い思いから「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日として、文化の日と名前を変え、現在も祝日として残っています。
4月29日 昭和の日(昭和天皇の誕生日)
昭和の時代は4月29日だった天皇誕生日は、平成に入り12月23日になりました。しかし、4月29日と言えばゴールデンウィーク最初の祝日ですよね。その日を平日にしてしまうとゴールデンウィークが崩れてしまって国民生活に影響が出るのでは?という思いから、昭和の天皇誕生日は「みどりの日」と名前を変えて祝日として残りました。みどりの日と言う名前は、昭和天皇が植物に造詣が深く、自然をこよなく愛したことに由来しています。
実は、昭和の天皇誕生日については、当初より「昭和記念日」などの名称で祝日として残すことが検討されていました。現在では昭和の天皇誕生日は「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」日として「昭和の日」となり、みどりの日はそれまで「国民の休日」であった5月4日に移動しています。
2019年は天皇誕生日がない?!
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国民の祝日として長く祝われてきた天皇誕生日ですが、2019年は天皇誕生日がない年だと言われています。実際に国立天文台が発表した2019年の祝日の中に、天皇誕生日は含まれていませんでした。
平成になってから天皇誕生日は今上天皇の誕生日である12月23日に祝われてきました。ですから、2018年はもちろん天皇誕生日は12月23日に祝われます。
今上天皇は2019年4月30日に退位され、新天皇は5月1日に即位されます。そのときに元号も新元号が施行されることとなります。2019年の天皇誕生日は現在の皇太子さまの誕生日になるわけですが、5月1日に即位されるとき、すでに皇太子さまの誕生日は過ぎてしまっています。そのため、2019年は天皇誕生日がないのです。
祝日が減ってしまうの?
天皇誕生日がなければ祝日が減ってしまうのかどうかは、気になるところですよね。
2019年は特例として、即位の日5月1日と、即位を公に宣言する「即位礼正殿の儀」が行われる10月22日が国民こぞって祝意を示すため、という理由で2019年に限り祝日となることが決まっています。
5月1日と言えば連休の谷間に当たる日です。祝日法では祝日と祝日の間に挟まれた平日は休日となる決まりがあるため、4月30日と5月2日は「国民の休日」となり、2019年のゴールデンウィークは4月27日から5月6日まで続く通常よりも長い10連休となります。
2020年からの天皇誕生日は?
2019年は天皇誕生日はありませんが、2020年以降はどうなるのでしょうか。
2020年からは、即位された新しい天皇の誕生日である2月23日が天皇誕生日となります。2018年までの天皇誕生日である12月23日は、2020年以降は天皇誕生日ではなくなるわけですが、この日を平日にするのか、また昭和の日や文化の日のように新しい祝日として定めるかについては、現在検討中です。
退位されてからは上皇となるため「上皇誕生日」とする案も出ていますが、どうなるかはまだわかりません。しばらくの間は祝日ではなく、平日となる可能性は高いです。しかし、昭和天皇の誕生日も昭和の日として残っていることから、12月23日は名前を変えて祝日となるかもしれません。
祝日の今後の変化に注目
国民の祝日は現在、先進国の中でもっとも多い16日です。2019年は皇室慶事にともなう休日があるため17日となります。有給休暇をとりにくい現状では、祝日は今後どうなるのか、気になるところですよね。
2019年のゴールデンウィークは天皇即位の関係で10連休に、そして2020年以降の天皇誕生日は2月23日ですから、2020年からは2月に2回祝日が来ることになります。2019年のゴールデンウィークの10連休、超大型連休ですから何をして過ごすか、計画して楽しく過ごしましょう。