おせちはまずい?お正月に食べる理由とおいしくするコツとは
「お正月にはおせちが欠かせない」と言う人がいる一方で、おせちを「まずい」と感じる人も少なくないようです。
おせち料理には、お正月の三が日は主婦も家事を休めるようにとの意味もあります。ただし、家族には喜ばれないことも多く、張り切って作っても「他の料理が食べたい」と言われてしまって、結局はいつもと同じようにご飯を作る羽目になることも多いのではないでしょうか。
おせち料理をまずいと感じる人が多い理由と、おいしくするコツについて考えてみました。
おせち料理が「まずい」と感じる理由
おせち料理を「まずい」と感じる人は少なくないようです。見た目には豪華なおかずが並んでいますが、どうしてまずいと感じるのでしょうか。おせち料理を「まずい」と感じる理由としては、次のような理由が挙げられます。
冷めている
料理はなんでも作りたてが美味しいです。できたてでまだ湯気が立っているような料理はたしかにおいしくて食べると元気が出ますよね。でも、おせち料理は「保存食」です。作り置きしておくものですから、基本的に冷めています。冷めているとおいしさが半減してしまうと言う方も多く、冷めているおせちはそれだけでおいしいと思えないようです。
味付けが濃い
味付けの好みは人それぞれですが、健康志向が高まる中、濃い味付けよりも薄味を好む人が増えています。薄味にはヘルシーなイメージがありますよね。おせち料理は三が日持たせるために味付けが濃い目になっていることが多いです。薄味になれた人にとって、味付けが濃い目のおせちはおいしく感じられないこともあるでしょう。
同じ料理が続くので飽きる
おせち料理のおかずにはいろいろな種類のものがあります。最初のうちはあれこれ選ぶのが楽しみでも、一通り食べ終わったら、新しい料理が追加されることはないので、飽きてしまう人も多いようです。
白いご飯に合わない
ご飯党の方にとって、おせち料理は甘めの味付けが多く、白いご飯に合わないことからおいしくないと感じてしまうようです。確かに、黒豆や栗きんとんなどは、ご飯のおかずというよりはお菓子に近いかも知れませんね。
高いわりにおいしくない
おせち料理には、くわいや数の子など、普段の食卓にはあまり登場しない特別な食材を使ったものも多いです。年末のスーパーには、かまぼこなどもいつもよりちょっとお高めの「いい」ものが増え、「お正月だから」と購入していると、思ったよりも高くなってしまうことも少なくないでしょう。お値段がお高めであることも、おせちの味がいまひとつだと感じる理由になっているようです。
好きな物だけ食べられない
おせち料理には「これだけははずせない!」と思う好物がある一方で、縁起を担ぐと言う意味から、必ずしも好きでないものが入っていたりします。好物がすぐに無くなってしまうのに対し、家族の好みに合わないものはいつまでも残ってしまう… 好きなものを好きなだけ食べられない、ということはやはりストレスですよね。
(重箱に入っているので)味が混ざる
おせち料理は重箱の中に料理を詰めて出すのが基本です。市販のおせちは小分け容器などを使って味が混ざらないように工夫されていますが、ご家庭で詰める場合には隣の料理と味が混ざってしまうこともあるでしょう。なますや黒豆などは、柚子の皮や小さな器に詰めてからお重に入れるなど、工夫が必要です。
食べる習慣がない
近年ではおせちを作らないご家庭も増えており、二代続けておせちを食べる習慣がないというご家庭もあるようです。そもそも食べる習慣が無いので、食べても特においしいとは思わず、食べ慣れてないだけにまずいと感じてしまうこともあるのかも知れませんね。
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まずいのに食べるのはなぜ?
特においしいとは思わず、まずいと感じているのに、今でもおせち料理を用意するご家庭は多いですよね。まずいといいながらもおせち料理の習慣が続いているのは、やはりおせち料理には「食べる理由」があるからです。
おせち料理はお正月に食べる特別なお祝いの料理です。おせち料理のおせちとは、節句の節日を表します。昔は元旦や節句のお祝いにたべるものを「御節料理(おせちりょうり)」と呼んでいましたが、江戸時代以降、一年のはじめでいちばん大切な日である元旦のお祝いにおせち料理を登場させるようになりました。
おせち料理の始めは、その年にとれたものをお供えする意味で作られていました。しかし、食文化が段々と豊かになると、山海の幸が入ったごちそうがおせち料理となり、現在に至ります。お正月は主婦も家事から開放されたいですよね。主婦を休ませるという意味もあって、おせち料理は欠かせないものとなったようです。
本当にまずい?おせちをおいしくするコツ
無理をして全部を作らない(好きな物だけ作る)
おせち料理に使われている食材には、それぞれ縁起のよい意味が込められています。そう考えるとすべてそろえなければならない気がしますが、残ってしまうのでは意味がありません。おせちはお正月を祝って食べるものです。無理して全種類を入れようとせず、家族が好きなものだけを作れば、みんな美味しく食べてくれます。
煮物や焼き物は食べる前に温める
冷たくなったおかずが美味しくないのなら、あたためて食べるのもひとつの方法です。煮物や焼き物は、やっぱり温かいものを食べたい!そう思ったら、温めて食べてはいかがでしょうか。煮物なら汁と一緒に加熱、焼き物ならレンジでちょっと温めましょう。それだけで美味しさが変わりますよ。
市販のおせちを活用するのも手
子どもたちなどは洋食や中華が大好きです。お正月だからといって和食が続くとすぐに飽きてしまいますよね。現在では、和風だけでなく、洋風、和洋折衷、中華などさまざまな種類のおせちが市販されています。ディズニーなどキャラクターもののおせちなら、子供たちも喜んで食べてくれるでしょう。
おせち料理は、デパートだけでなく、スーパーやコンビニ、通販でも手に入れることができます。出来上がったおせちを買う方が自分で作るよりもリーズナブルなことも多く、なかなか自分では作れない凝った料理やめずらしい食材が入っているものも少なくありません。自分で作ることにこだわらず、家族の好みに合わせて、市販おせちを選んで購入するのも楽しいですよ。
通販で注文できてお正月には戻して並べるだけの冷凍おせち、おせちの代わりに食べたいもの、人気・不人気な具材についてはこちらの参考にしてください。
お正月にはおせち料理を楽しもう!
特に若い人にとっては、おせち料理は特別おいしいものではないかも知れません。でも、おせち料理はお正月にしか食べられないもの。おいしく食べる工夫をして楽しんでみませんか?家族みんなで楽しくおせちを囲んでお正月を過ごすことができれば最高ですね。