おせち料理「いらない」理由を考察!いらない・好きな具材Best3も発表
「お正月といえばおせち」というイメージをお持ちの方は多いと思いますが、最近では若い世代を中心におせち料理を「いらない」という人が増えています。以前は家で作るものだったおせち料理も、現在では手作りする人が減っており、スーパーやデパートなどで買ってきて盛り付ける方が多くなりました。
そして、ついにはおせち料理をいらないと思う人も… 今後、おせち料理はなくなってしまうのでしょうか?おせち料理をいらないと思う人が増えている理由について検証してみました。
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おせち料理はもういらない?
最近の若者は和食離れが進んでいます。以前は和食が中心だった食事も、今では中華料理やイタリアンなどを好む人が増えており、ご飯よりもパンや麺類を選ぶ人が増えてきました。おせち料理の具材も幅が広がり、中華やイタリアンの食材も使われるようになって来てはいますが、今でもやはり主役は和食です。根菜類の煮物など、和食のおかずが中心のおせち料理は若者からは好まれず、「おいしくないからいらない」と考えるようになったのかも知れませんね。
また、以前はお正月は5日くらいまではお店がお休みで食材を買えないため、日持ちがするおせち料理が作られてきました。けれど、現在、スーパーなどは元旦から開いていますから、わざわざ年末に買い出しをしておせち料理を作る理由がありません。お正月にも食材を買って好きなものを作ることができるし好きなお惣菜もいつでも買うことができる、そんなことからおせち料理はもういらない、という人が出て来ているようです。
なぜおせち料理を食べるのか
おせち料理を元旦に用意するのは、その年のはじめにやってくる歳神さまへのお供え物としての意味があります。おせち料理は煮物など日持ちがするもので作られていますが、それは歳神さまを迎えた後は、台所で炊事をして騒がしくするのは良くないと言われていたからのようです。
お正月におせち料理を食べるのは、いつも頑張っている主婦を楽にしてあげるという意味もあります。「お正月の三が日ぐらい、いつもご飯を作ってくれている主婦を休ませてあげよう」そんな配慮からおせち料理は一般的に広まったのではないかという考えもあります。
おせちに「いらない」具材ランキング
おせち料理には、普段の食卓に並ばない食材が多く使われていますよね。そのため、「お正月にはおせちが必要」と考える人も「いらない」と思う具材はあるようです。おせちに「いらない」と思う人の多い具材をランキング形式でご紹介します。
第1位 数の子
お正月ぐらいしか食べない高級食材というイメージのある数の子ですが、もっとも多くの人が「いらない」と考えていると言う結果になりました。
プチプチした食感が魅力の数の子ですが、独特の食感や味付けを好まない人も多く、おいしいと感じないから「いらない」と言うことのようです。
第2位 黒豆
黒豆はおせち料理以外で食べる機会はほとんどありません。甘いものがあまり得意でない人はもちろん、豆類があまり好きでない人もいらっしゃるでしょう。めったに食べるものではないために「いらない」と思われてしまうのかも知れませんね。
第3位 栗きんとん
栗きんとんも食べると甘いですよね。砂糖が貴重品だった昔は、甘いものと言えば「ごちそう」でしたが、現代の若者は甘いおかずは好きではないようです。市販の栗きんとんは照りよく仕上げるために水飴がたっぷり使われていることも多く、ベタベタべたしていて食べにくいと感じる人もいます。
好きな料理のランキングも見てみよう
では、おせち料理の中では、どのようなものが好まれているのでしょうか。好きな料理のランキングも見てみましょう。
第1位 栗きんとん
「いらない」ランキング3位の栗きんとんは、なんと好きな料理の1位に輝きました!甘いものが好きな人にとっては、あの甘さはやはり格別。おせち料理と言うよりはスイーツ感覚なのかも知れませんね。お正月にしか食べられないと言う希少価値も手伝って、毎年お正月に栗きんとんを食べることを楽しみにしているという人も多いようですよ。
第2位 えび
ぷりぷりの食感が魅力の海老。おせちに限らず、えび料理を好きな人は多いですよね。お寿司の具材としても人気があります。えび好きにとっては、おせち料理に入っている海老は真っ先に食べたい料理なのかも知れません。
また、えびには「縁起が良い」イメージがあることから、縁起担ぎとしておせち料理を食べるときにえびから行くという方も多いようです。
第3位 伊達巻
子供から大人まで大好きな卵料理。中でも、伊達巻はもっとも人気があります。伊達巻って卵料理というよりも、食感がふわふわしていてケーキのスポンジみたいな感じがしますよね。味もほんのり甘いですし、スイーツが好きな女子の中で伊達巻ファンは多いようです。甘いものが苦手な人は伊達巻は苦手かもしれませんが、ケーキ好き女子にとっては一番美味しいと思えるおせち料理なのかも。
おせち料理に込められた「気持ち」を大切にしよう
お正月のおせち料理が「いらない」と言われるなんて、何だか寂しい気がしますよね。以前は家族みんなでお正月を迎えるご家庭がほとんどでしたが、現在では正月に海外旅行に行く人など家をあける人も増えてきました。また、わざわざおせち料理を用意しなくても、いつも開いているコンビニやスーパーで、好きなお惣菜を買って食べることができるようになったので、おせち料理のありがたみが薄れているのは事実です。現代の日本の生活に、おせち料理は少し合わなくなってきているのかも知れません。
ただ、おせち料理に込められた「新しい年の始まりに家族の幸せを祈る」と言う気持ちは、お正月の過ごし方や食べ物の好みが変化した今も変わらないはずです。全部ではなくても、縁起の良い食材を使って「我が家スタイルのおせち」料理を楽しまれてはいかがでしょうか。