海苔巻き=かんぴょう巻?関東と関西の巻きずしの違い

関東と関西では同じ名前でも違う食べ物を指すことが良くあります。その一つが海苔巻きです。

関東の人に海苔巻きって何?と聞くと細巻きでかんぴょうの入ったかんぴょう巻きを思い浮かべる人が多いですよね。でも、関西の人にとっては海苔巻きは細巻きではなくて太巻きなのです。え?どうして違うの?と思うかもしれませんが、これは関東と関西の食文化の違いから来ているようです。

海苔巻きとはどんな食べ物なのか、関東の海苔巻きと関西の海苔巻きとの違いは?海苔巻きの違いについて考えました。

海苔巻きとは

巻き簾に海苔を置き、その上に酢飯を広げ、ネタを乗せて巻いた寿司を関東では海苔巻き、関西では巻き寿司と呼びます。

関東の海苔巻きも関西の巻き寿司も基本的には同じ海苔を巻いて作ったお寿司ですから違いがありません。けれど、関東では海苔巻きは太さによって、細巻き、中巻き、そして太巻きと3種類あるのに対して、関西の巻き寿司といえばだいたい太巻きのことを指します。

関東では海苔巻き=かんぴょう巻き

関東では海苔巻きと言えばかんぴょう巻きのことを指します。関西の海苔巻きである太巻きの巻き寿司の中には具の一つとしてかんぴょうを煮たものは入っています。しかし、関西の人にとってかんぴょうだけが入ったかんぴょう巻きはなじみが薄く、食べる習慣はありません。

関東、関西だけでなく全国で見てみますと、かんぴょう巻きを食べる習慣があるのは関東以北で、東海よりも西の地域ではかんぴょう巻きを食べる習慣がありません。関東ではお寿司の締めには必ずかんぴょう巻きを食べる人も多いぐらい、かんぴょう巻きは愛されているのですが、西の地域ではかんぴょう巻きを食べる人はあまりいません。

全国でチェーンを展開しているお寿司のチェーン店では、地域ごとの食文化に合わせて出すメニューにも違いをつけています。そのメニューを見てみると、関東から西にある東海、関西、中国、四国、九州地方ではかんぴょう巻きを販売していませんでした。そこからも、かんぴょう巻きがこれらの地域でいかに食べられていないかがわかります。

関西にかんぴょう巻きがない理由

関西でかんぴょう巻きがない理由は関西では押し寿司や巻き寿司などすし飯を多めに使って寿司を握るのが基本のため、かんぴょうだけを入れて巻いたかんぴょう巻きはどうも合わなかったようです。

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また、関西のすし飯の味つけは砂糖が使われているために甘めになっています。その甘めのすし飯と甘めの味付けのかんぴょうはどうも合わない、そういった理由からかんぴょう巻きは関西では敬遠されているのでは、と考えられます。

関東と関西 海苔巻きの違い

細巻きが主流の関東

関東の江戸前寿司では細巻きが主流です。かんぴょう巻きだけでなく、マグロを巻いた鉄火巻き、キュウリを巻いたかっぱ巻き、たくあんを巻いた新香巻き(しんこまき)、納豆を巻いた納豆巻きなど、細巻きの寿司にはいろいろな種類があり、基本的にはそれぞれ一種類の具が入っています。関東ではその中でもかんぴょう巻きを海苔巻きと呼んでいます。

巻き寿司文化の関西

関西は巻き寿司の本場と言われています。巻き寿司の中でも人気が高いのは色々な具が一緒に巻かれている豪華な太巻きで、太巻きの中には関東の海苔巻きに入っているのと同じかんぴょうのほかに、厚焼き玉子やシイタケ、おぼろ、でんぶ、三つ葉などの具が入っています。具の種類はお店や各家庭によって異なり、特にこれといった決まりはありません。

太巻き以外に、関西にはやや細めに巻いた中巻きも存在します。

同じ海苔巻きでも全然違うおいしさがある

関東に住んでいる人にとっては海苔巻きと言えば細巻きが基本で、最近はそうでもないかもしれませんが太巻きはあまり食べないという方もいるかもしれません。また、関西の人は太巻きや中巻きが基本で、細巻きで、かんぴょうが入った海苔巻きなんて話には聞いたことがあるけれど食べたことがないという人もいらっしゃるのではないでしょうか。

かんぴょうしか入っていない巻き寿司なんて!と関西の人は思うかもしれません。けれど、たしかに関西風のすし飯にはかんぴょうはちょっと味が合わないかもしれませんが、関東風のすし飯にはかんぴょうも合います。細巻きは太巻きと違って食べやすいですし、1種類の具だけでさっぱりしているだけに、食べてみると思ったよりおいしいかも。関東風のすし飯を作ってぜひかんぴょうを巻いて食べてみてください。

巻き簾とすし飯、のりと具さえあれば海苔巻きは家でも作ることが出来ます。自分で具をいろいろ用意して、太巻きを食べたことがない人は太巻きを、細巻きを食べたことがない人は細巻きを作ってみては?新たな発見をして、よりいっそう海苔巻きが好きになるかも。


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