おせち料理は冷凍できる!手作りおせちの保存方法と日持ちを解説!
おせち料理を31日の1日間だけで仕上げようと思うと、かなり大変ですよね。たくさんの種類があるおせち料理作りを効率的に進めるためには、一気に同時進行で作るのではなく、冷凍保存の力を借りるのがおすすめです。
早めに作って冷凍しておけば、お正月の直前に解凍すればOK!年末は大掃除や買い出しなど、何かと忙しいものです。おせち作りを段取り良く進めて、新しい年の始まりをゆったりとした気分で過ごせるよう、おせち料理の日持ちや保存についてまとめました。
おせち料理の日持ちは?
作った料理の内容やどんな食材が使われているかによって日持ちは異なりますが、おせち料理の日持ちは、冷蔵の場合でだいたい3日から4日ほどです。つまり、年末に作れば三が日は楽しめると言うことになります。
おせちにはたくさんの種類の料理が入っていますが、冷凍できるものは、冷凍しておけば賞味期限がぐんと伸びて1ヶ月ほどは保存できます。12月に入ったら暇な時間を利用してコツコツ少しずつおせち料理を作り始めるというのもよいかも知れませんね。
冷凍に向かない食材に注意
冷凍すれば長持ちさせることができると言っても、おせち料理の食材の中には冷凍に向かないものもあります。冷凍に向かない食材には、どんなものがあるでしょうか。冷凍に不向きなもの、できればしない方が良いものにわけてご紹介します。
×冷凍したらだめなもの
冷凍したら味や食感が変わってしまう食材としては、次のふたつが特に有名です。料理に入っている場合には、取り除いてから冷凍するのがおすすめです。
こんにゃく
一度冷凍保存してから解凍すると、中の水分が流れ出てしまうために、弾力ある本来の食感とは全く別物になってしまいます。食べられないというわけではありませんが、硬くパサパサしているので美味しくありません。
たけのこ
一度冷凍してから解凍したたけのこは「す」が入ったようになってしまいます。コリコリしていたはずの食感はどこかに行ってしまい、スカスカの味に変わってしまうので、たけのこはお正月の直前に調理するようにしましょう。
△冷凍しないほうが良いもの
風味や食感が多少損なわれるため、できれば冷凍しないほうがよい食材もあります。好みや調理方法によっては気にならないこともあるので、ご家庭の事情に応じて冷凍するかどうか決めるのがおすすめです。
にんじん
煮物の中に入っていることが多いにんじんですが、解凍したにんじんは水気が出てしまうために「やわらかくなって美味しくない」と感じる方も多いようです。気にならない方や柔らかめが好きな方は冷凍もよいですが、食感を重視する方は冷凍するのはやめておいた方が無難です。
かまぼこ
解凍したかまぼこは「す」が入ってスカスカになるため、なめらかな触感が失われて美味しさが半減します。けれど、加熱調理に使うのならば「す」の部分から味が染み込んで、美味しく食べることができます。お雑煮やうどん、お蕎麦などに入れるなら、冷凍保存もOKです。
いくらやだて巻きなど
いくらやだて巻きなどは、一度冷凍されていたものが解凍されて売られている可能性があります。解凍して売られているものをさらにご家庭で冷凍すると二度目の冷凍になってしまい、かなり味が落ちてしまいます。一度冷凍されたものを使っているようであれば、味を守るためにも冷凍保存はやめておきましょう。
「おせち料理」冷凍保存の方法とコツ
おせちの中でも冷凍保存に向いている料理と保存方法を、レシピとともにご紹介します。
栗きんとん
1回に食べ切れる量に小分けにしてラップにくるみ、フリーザーバッグやタッパーに入れます。食べるときには食べる分だけを出して、冷蔵庫で自然解凍すれば風味が落ちることなく食べることができます。
黒豆
煮汁を切ってフリーザーバッグに入れて保存するか、汁を捨てずに汁ごとタッパーに入れて保存してください。汁を捨てないでおけば、黒豆にシワがよって見た目が悪くなることはありません。どちらの保存方法を利用するにしても、栗きんとんと同じく一回の分量ずつ小分けにして保存すれば、食べる分だけ出して冷蔵庫に入れて解凍することができます。
筑前煮
こんにゃくやたけのこは風味が全く落ちてしまうために冷凍できませんから、取り除いてください。取り除いた後は、一回に食べる分量分ずつ小分けにしてタッパーなどに入れて冷凍保存します。食べるときには常温で自然解凍しても良いですし、冷蔵庫で解凍することもできます。急いでいる場合は電子レンジでチンしてください。
なます
汁がなくなると味が変わってしまいますので、なますは汁ごと小分けにしてフリーザーバッグやタッパーで保存してください。食べるときは冷蔵庫に入れて自然解凍すると風味が落ちません。
その他の料理
どの料理も基本的には一回分ずつ小分けにしてラップでくるみ、フリーザーバッグやタッパーで保存すれば問題ありません。食べるときはレンジでチンする方法もありますが、冷凍前と変わらない味をお望みなら、冷蔵庫で自然解凍しましょう。
おせち料理は小分けの冷凍&解凍の工夫でおいしく食べよう
おせち料理の中には、冷凍しても大丈夫なものと冷凍したら大変なことになってしまうものがあります。特に、煮物などに入れることが多いこんにゃくなどは、解凍するとびっくりするほど違う食感に変わっていて美味しさは感じられません。せっかく煮物を作ったのに冷凍してしまったために味が落ちてしまった!なんてことになったらがっかりですから、同じ煮物でも、冷凍するときはこんにゃくやたけのこは外して冷凍するようにしてくださいね。
長持ちさせることができたって美味しくなかったら意味がありません。ちょっと手間がかかってしまいますが、冷凍するときは、一つ一つチェックして、冷凍しても大丈夫なものかよく考えてからにしましょう。冷凍したものは解凍する方法にも注意が必要です。急いでいる時には便利な電子レンジですが、レンジで解凍すると味が落ちてしまうものも多いです。なるべくなら冷蔵庫で自然解凍して食べるようにしましょう。