「板前魂のおためしおせち」の内容と食べてみた感想[体験レビュー]
板前魂は和洋三人の匠たちが厳選した素材で作るおせち料理の専門店。おひとりさま用から大家族、介護用おせちまで揃う20種以上の豊富なラインナップと抜群のコスパ、味の良さで支持されています。楽天市場2016ショップ・オブ・ザ・イヤーを受賞している人気のお店です。
2018年のおためしおせちは前10品目で450円(税込)と破格のお値段。送料850円※と合わせても1,300円と、お試しおせちの中でも最安値です。画像と食べてみた感想をご紹介します。
「板前魂のおためしおせち」注文から到着まで
お試しおせちの販売期間は、2017年09月01日00時00分~2017年12月30日00時00分で、配送日は月内でいくつか決められており、指定することはできません。
今回は10月11日に注文したところ、翌日には「10月18日(水)以降出荷」とのメールが届きました。19日には出荷準備完了のメールがあり、届いたのは翌日の10月20日の午後です。お試し以外のおせちは、12月28日~1月2日までの間で配送日の指定ができるようです。
おせちはコンパクトな白い段ボールに入って「冷凍」で届きます。
開けてみるとリーフレットが目に入り、その下におせちの箱が入っていました。本物(?)と同様の木の重箱に入っているので高級感がありますね。
同梱されているのは
- お試しおせち
- 品名、内容量、原材料名、添加物、アレルギー物質の一覧表
- おためしおせち お品書き
- 解凍方法の説明書と注意書き
- 抗菌シート(ワサオーロ)の説明書
- アンケートの葉書
です。
ワサオーロはわさびの抗菌力を活用した天然の鮮度保持剤で、食中毒を防ぐだけでなく、臭い移りを防ぐ効果もあるとのこと。味だけでなく食の安全性にこだわる企業姿勢に好感を持ちました。
また、おせち料理のカタログなどは入っておらず、おためしおせちに必要なものだけしか入っていません。無駄なものが一切入っていないのはいいですね。
解凍時間の目安は約20~24時間と言うことなので、前日に冷蔵庫に入れておき、1時間ほど室温に戻したところで試食を開始しました。
入っているメニューと食べてみた感想
「板前魂のおためしおせち」に入っているのは次の10品目。これまでのおせちになかったおせち料理の定番「紅白なます」が入っているので、食感を確認するのが楽しみです。
- 有頭海老
- 伊達巻
- たこの旨煮
- 焼湯葉
- 味付信田煮
- 若桃甘露煮
- 黒豆
- くるみ甘露煮
- 子持昆布山海和え
- 紅白なます
品数は10品目と今回頼んだお試しおせちの中では控えめなものの、ボリュームは十分。食べてみた感想を、食べた順番にひとつずつご紹介します。
※甘いものは最後にいただきたかったので、お品書きとは一部順番が入れ替わっています。
1.有頭海老
これまでに食べた和風お試しおせちの中では一番小さいかも。濃過ぎず甘過ぎない味付けで、やわらかくふっくらとしていて海老本来の食感が損なわれていないのはGOOD。「ミソがない…」と思ったら、あえて取り除いてあるんですね。博多久松・ちこり村が「蒸し」てあるのに対し、こちらは「茹で」てあると言うことで、一番家庭的な感じがしました。
2.伊達巻
しっかりした歯ごたえがあり「焼き」の香ばしさが感じられる一品。博多久松より甘さ控えめで食べやすく、「市販の伊達巻は甘過ぎる」と思う方にもおすすめです。
3.たこの旨煮
たこ本来の食感がしっかり感じられてGOOD!それでいて硬さはなく、やわらかい煮上がりはすばらしいと思いました。味がしっかり染みていて、おつまみにぴったりの一品です。
4.焼湯葉
薄味で、湯葉の弾力がしっかり感じられる冷凍とは思えない仕上り。味はまさに「お豆腐」で、大豆の濃い味がします。湯葉を使っているのは大成功ですね。
5.味付信田煮
口に含むと旨味がじんわりと広がります。ごぼうの香りと味はしっかりしますが、すり身の味はしないかも… 周りのお揚げの食感のせいもあるのでしょうが、スカスカした感じがするように思いました。やや好み・評価のわかれる一品。
6.若桃甘露煮
種がないので、とても食べやすいです※。味は「缶詰の桃」ですが、食感がとてもいいですね。さわやかな一品。でも、甘いのでお口直しにはならないかも…
※説明書には「種まで食べられます」とあるので、種はあるようですが、ほとんど感じませんでした。
9.子持昆布山海和え
お出汁の旨味がとてもよく効いていて、数の子の食感もGOOD。博多久松の数の子よりも、食感の点では上だと感じました。枝豆の食感が損なわれていないのもいいですね。ただ、「白だしみたいな味」で、旨味と塩気がやや効きすぎている気も… 日本酒に良く合う一品。
10.紅白なます
酸っぱさも甘さもあまり感じられず、塩気が効いていてなますと言うより「漬物」と言った感じ。昆布の味が邪魔をしている気もします。ただ、大根の食感はしっかり残っていて、冷凍を感じさせない仕上がり。日向夏の香りがさわやかな一品。
8.くるみ甘露煮
くるみの味がしっかりして、サクサクした食感もGOOD。甘ったるくなく、ベタベタしていないのもいいですね。おつまみにぴったりで、個人的にはとても気に入りました。くるみ好きにはこたえられない一品です。
7.黒豆
いい意味で「家庭の黒豆」に一番近い味。長年おせち料理を作ってきた人が思い浮かべる黒豆、と言った仕上りです。しっかり味がしみているのに、お豆本来の味がそこなわれていないのもいいですね。
最近はしわのない、やわらかくふっくらとした黒豆が増えていますが、子供の頃食べたおせちを思い出す懐かしい味でした。
「板前魂のおためしおせち」総評
注文した4つのおせちのうちで最後にいただいたので、冷凍おせちの実力は十分わかっているつもりでしたが、やはり技術の進化はすごいですね。若桃や紅白なますの食感がまったく損なわれていないのには驚きました。冷凍と言われなければわからないかも。信田巻はやや冷凍によるスカスカ感を感じたものの、時間をかけてゆっくり解凍すれば、冷凍おせちも十分おいしいと実感しました。
大阪のメーカーだからか、板前魂さんのおせちは関西風で、薄味ながらお出汁の効いた、しっかりした味付けです。今回いただいたおせちの中では、いい意味で一番家庭の味に近いと思いました。
食感についてもやわらか過ぎず、食材本来の歯ごたえを残した絶妙な仕上がりもさすが。全体の味のバランスも良く、飽きずに食べることができました。
それにしても、この内容で450円のお値段は驚異的。晩酌のお供にもピッタリですよ。おせちのお試しとしてはもちろん、大人の週末のご馳走として楽しむのもいいですね。一度は試してみる価値のある一品です。