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おせち料理のかまぼこに込められた意味と盛り付け方

かまぼこは麺類やお弁当に彩りとして入っていることも多く、普段の食事でもよく使われる食材のひとつです。お正月にはいつもよりちょっと奮発した、紅白のかまぼこを楽しみにしている方も多いでしょう。おせち料理には「これだけははずせない!」と思うものがある一方で、あまり目立たない食材もあります。かまぼこはどちらかと言うと、おせち料理の中では脇役的存在かもしれません。

おせちにかまぼこを入れる理由や、詰め方のルールまで、おせち料理の定番でありながら、あまりスポットが当たることが少ないかまぼこについてお話します。

おせち料理のかまぼこに込められた意味

かまぼこには白一色のものもありますが、おせちに入れるかまぼこといえば紅白のかまぼこですよね。でも、どうして紅白のかまぼこが使われるのでしょうか?

紅白はお祝いのときに使うおめでたい色です。紅は「めでたさと慶び」を、白は「神聖」を表す色ですから、紅白は新年を祝うおせち料理にぴったりです。紅白のかまぼこが入ると、おせち料理に華やかさが加わります。

かまぼこは色だけでなく形もめでたさの象徴です。かまぼこは切ると半月型になります。半月型の紅白のかまぼこの形を見ると初日の出に似ていませんか。新年初めてのぼる太陽を見ようと多くの人が初日の出を見に出かけることからもわかるように、初日の出は特別な存在です。初日の出を見ながら人々はこれから始まる1年の幸せを祈ります。初日の出に似た形をしている紅白かまぼこは、新しい1年の始まりにふさわしい食べ物だと言えるでしょう。

かまぼこは切り方でおいしさが変わる!

かまぼこを切るときはどのぐらいの厚さで切っていますか?特に何も考えずいつも適当に切っている、という方もいらっしゃるでしょう。しかし、かまぼこの本来の美味しさや弾力、歯ごたえを楽しむためには、実は厚さが重要なポイントなのです。

かまぼこそのものの味を味わいたい場合の理想的な厚さは12mmだと言われています。それよりも薄いとかまぼこの味わいが感じられなくなってしまいますし、厚くても本来の味・食感を楽しむことはできません。おせちのお重箱に詰めてそのまま食べるという場合は12mmを目指して切るようにしましょう。かまぼこを切るときは、12mmに切るならば何等分すればよいか、あらかじめ計算しておくのもおすすめです。

盛り付け方のポイント

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おせち料理のかまぼこは盛り付け方にも決まりがあります。おせち料理を詰めるときには、並べる個数・並べ方に注意しましょう。

偶数ではなく奇数

紅白かまぼこの個数は偶数でなく奇数を詰めるようにしましょう。どうして偶数ではだめなのかと言うと、偶数は「ふたつに分かれる」ということから縁起が良くないとされ、祝い事には向かないと言われています。紅白かまぼこを詰める時には、奇数になっているかどうか確認しましょう。

偶数ではなく奇数というこの決まりはかまぼこだけではありません。同じように複数のものを詰める昆布巻きなども、奇数になるように詰めることが良いとされています。

「右紅左白」がルール

紅白かまぼこを詰めるときは右紅左白(うこうさはく)にするのがよい、とされています。

右紅左白は中国の陰陽説に由来しています。陰陽説によれば、向かって右側の色を華やかにすることが良いとされています。ですから、紅白かまぼこを詰めるときは、右側が華やかになるように、赤色を一番右側に置いて、あとは赤と白が交互になるように並べていきましょう。

飾り切りもおすすめ

紅白かまぼこは紅白を交互に並べていくだけでもいいのですが、正月のお祝いとして見た目も美しくするために飾り切りをするのもおすすめです。飾り切りが一つあるだけでも、食卓を華やかに演出することができます。飾り切りと言われると難しく感じてしまうかもしれませんが、思ったよりも簡単にできるものもありますから、一度挑戦してみませんか?

お正月にぴったりで、初心者の方でも簡単にできる飾り切りが市松です。市松は紅白のかまぼこを左右同じ大きさに切って真ん中に切り目を入れます。そうしたら、朱と白を並び替えるだけ。すぐにできて、しかもきれいですからぜひお試しください。

もう一つ、簡単にできる飾り切りが松葉です。松葉はかまぼこ一切れを片端1cmを残して3分の1のところに切り目を入れて、反対側から同じように片端1cmを残して3分の1のところに切り目を入れます。そうしたら、切った端をねじるようにして交差させればできあがりです。

かまぼこは切り方も工夫してみよう

おせち料理を詰めるとき、ちょっと時間に余裕があるようならば飾り切りをしてみましょう。ちょっと大きなお子さんならば、親子でかまぼこの飾り切りにチャレンジするのも楽しいですよ。きれいなかまぼこの飾り切りが入っていたら、今まであまりかまぼこに手を出さなかった人も、かまぼこに手が伸びるかも。いつもおせちの中でも脇役のイメージがあるかまぼこも、たまには飾り切りでスポットを当ててあげましょう。

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