トマトをおいしく食べよう!種類と特徴、おすすめの食べ方をご紹介
ひと口にトマトと言っても、形が小さいものから大きなものまでたくさんの種類がありますよね。色を見ても赤だけでなく緑のものや黒っぽいものまでお店で並んでいるのを見かけます。トマトは生で食べるのはもちろん、調理にも使える便利な食材ですが、品種ごとに適した食べ方には違いがあるんです。
トマトをさらにおいしく食べるために、トマトの種類と特徴、どんな食べ方が向いているのかをご紹介します。ぜひ、毎日の料理にお役立てくださいね。
トマトの分類
トマトは色や大きさ、適した食べ方によって次のようにわけることができます。
色による分け方
トマトを見てすぐわかるのが色による違いです。トマトの色はピンク系、赤色系、グリーン系、ブラック系と大きく4つに分かれます。ピンク系のトマトは香りが強く皮が薄いのが特徴です。そのままでも美味しく食べやすいことからサラダなどに使われることが多いです。赤色系のトマトは皮が厚く、そのままでは食べにくいことからトマトソースなど調理して食べるのに向いています。
スーパーではあまり見かけませんが、グリーンゼブラなどグリーン系のトマトは酸味が強く、「甘いトマトより酸味があるトマトが好き」と言う方におすすめです。酸味を活かしてジュースなどにするのもいいですね。
ブラック系のトマトもほとんど見かけないトマトですが、ブラックトマトという品種があります。ブラックトマトはグリーントマトよりも酸味は少なく、生で食べても調理してもおいしくいただけます。
大きさによる分け方
トマトは大きさにより大玉、中玉、小玉の3種類にわけられます。
大玉は1個150g以上のしっかりした大きなトマトです。トマトの中には甘いものと酸味のあるものがありますが、大玉はちょうどよいバランスでできていて、非常においしいです。
中玉は40gから150g程度でミディトマトと呼ばれます。糖度が高く甘味があり、大きさもちょうどよいので、食事の中に取り入れやすいサイズです。
小玉は40g以下の小さなトマトで、ミニトマトやプチトマトと呼ばれます。小さくても栄養価は非常に高いですし、甘みと酸味も程よいバランスになっているため人気があります。小さいのでそのままサラダに入れたりお弁当の彩りにしたりと、使いやすいことから人気があります。
用途による分け方
トマトには生食用トマトの他に調理用のトマトと加工用トマトがあります。
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調理用トマトとして作られたトマトは、果肉がしっかりと硬く、煮込んでも崩れる心配はありません。旨味がしっかりとある品種なので、煮込み料理などに入れるとよいでしょう。調理用トマトの品種は、にたきこまやボンジョールノ、ティオクックなどです。
加工用トマトは完全に熟した真っ赤なトマトです。店舗では余り見かけることはなく、生食で食べるのには適していません。ケチャップやトマトジュースとして使われることが多いです。加工用トマトの種類には、サンマルツァーノやローマがあります。
糖度による分け方
トマトの中には甘みが強い高糖度のトマトから酸味の強いトマトまであり、糖度によっても分けることができます。高糖度のトマトはフルーツトマト呼ばれていますが、生でそのまま食べるのに適しています。その反対に酸味の強い低糖度のトマトは煮込み料理など火を入れて使うことが多いようです。
「塩トマト」って知ってる?
塩トマトは生産量の0.6%しかない希少価値の高いトマトです。熊本県など塩分の濃度が高い干拓地で育てられたトマトは、塩分のために水をうまく吸い上げることができず、小ぶりで甘みが強くなります。フルーツトマトも水分をできるだけ与えないことで糖度を上げていますが、塩トマトは海水に含まれているミネラル分で、甘さと酸味がちょうどよいバランスになっているのが特徴です。皮が厚く歯ごたえがあることも人気の理由のようですよ。
トマトの人気品種をご紹介
たくさんあるトマトの品種の中から、特に人気の高いものをいくつかご紹介しましょう。
大玉:桃太郎、ファーストトマト
現在、一番多く種類が出回っているトマトが桃太郎です。200gから230gという大きさで、皮は固くて崩れにくいです。大きさを小さくしてさらに甘みを強くした桃太郎はフルーツトマトと呼ばれています。
ファーストトマトは桃太郎よりも前からあってよく食べられていた品種です。大きさは200gから250gで、皮が薄くて果肉は少なく甘くておいしいですが、痛みやすいので最近ではそれほど作られていません。
中玉:フルティカ、レッドオーレ
フルティカは、2008年に品種登録されたばかりのトマトです。糖度は7%から8%と高く、40gから50gの大きさで生で食べやすいことから人気があります。
レッドオーレは40gから50gぐらいのコクがあることが特徴のトマトです。病気にもかかりにくいので育てやすく、家庭菜園用としても人気があります。
小玉:アイコ、シシリアンルージュ
アイコは卵型の小さいトマト。皮が厚く、歯ごたえがあることが特徴です。
シシリアンルージュは調理用としてよく使われるシシリア島生まれのトマトです。リコピンもグルタミン酸も大玉トマトの何倍も含まれているため栄養価が高く、ソースの材料や炒めて食べるのに適しています。
品種を使い分けてトマトをさらにおいしく味わおう♪
生食に向いているトマトを煮込んでドロドロになってしまったり、生で食べたら酸味が強かったりと、トマトは使い方を間違えると残念な結果に終わってしまうことがあります。
トマトは栄養価が高くておすすめの野菜。上手に使いこなして、お料理上手さんを目指しちゃいましょう!