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「きんつば」とは?関東と関西で和菓子に違いがある理由について

日本で古くから作られていた和菓子には洋菓子にはない風味がありますよね。地域によっていろいろな種類がある和菓子は、見た目にきれいなものもあり、お好きな方も多いでしょう。和菓子にもいろいろありますが、その中でも定番で子供から大人まで食べられているものにきんつばがあります。

きんつばと聞くと種類が一つしか思い浮かばないかもしれません。しかし、実際は関東と関西の和菓子には違いがあるのです。どんなところが違うの?そもそもきんつばとはどんなおかしなの?和菓子の定番きんつばについてまとめました。

きんつばとは

きんつばの仲間にはさつまいものあんを使って作った芋きんつばもありますが、きんつばといえばつぶあんを寒天で固め、その上に小麦粉を使った生地をつけて焼き上げた和菓子です。薄い皮になった生地は香ばしく、あんこはたっぷりですが羊羹ともまんじゅうとも違うきんつば独特の風味があり、おやつとして家庭で食べられています。

きんつばの名前は刀のつばから来ています。きんつばの最初は1600年半ば、京都で銀鍔として誕生しました。銀鍔は今のきんつばのような四角い形ではなく円形をしていました。銀鍔は江戸に伝わって銀鍔からきんつばと名前を変えて、今に至ります。

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最初は銀鍔だったのにどうして「きん」に変わったの?という疑問に対しては2つの説があります。1つは銀よりも金のほうが上だから名前を金に変えたのではないか、そしてもう1つが銀鍔が生まれた京都では銀貨幣がよく使われていましたが、江戸では金貨幣が多く使われていたためきんつばと名前を変えたのではないか、というものです。銀鍔の丸い形からきんつばの四角へと名前が変わったのは、四角の餡に水溶き小麦粉を付けて焼いた「みめより」が人気となり、それに合わせたのではないか、と言われています。

関東と関西のきんつばの違い

きんつばは関東と関西では薄皮の部分に違いがあります。関西のきんつばは、江戸時代に京都で生まれたきんつばの元の形である銀鍔から来ており、皮はうるち米の粉で作られています。一方、関東のきんつばの皮を見ますと小麦粉で作られています。米粉と小麦粉では皮を作ったときの食感が異なります。米粉で作られた関西のきんつばがもっちりした感じなのに対して、関東のきんつばは小麦粉を使って作っていますから香ばしさがあります

違いを楽しみながら味わおう

関西で銀鍔として誕生したきんつば、関西ではその銀鍔の流れそのままの米粉の薄皮で包まれたきんつば、そして関東では小麦粉の薄皮で包まれた四角のきんつば。

どちらもあんこを薄皮で包んだものであることは同じですが、米粉はもっちりしていますから小麦粉の薄皮とはちょっと食感が違います。米粉の薄皮も小麦粉の薄皮も、どちらのきんつばも美味しくておすすめです。関東、関西以外にも各地のきんつばを見てみますと、それぞれ違いがあります。

和菓子と言われるとお抹茶と一緒に食べる上品なお菓子のイメージもありますが、きんつばはどちらかといえばお茶請けとしてではなく、3時のおやつ感覚で食べることができる一般的なお菓子。関東のきんつばも関西のきんつばも美味しいですから、普段は洋菓子好きな人もおやつにきんつばを食べてみませんか?

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