ソースと言われるとあなたはどんなソースを思い浮かべますか?料理によく使うソースはいろいろなメーカーから出ていますし、その種類も調べてみるとたくさんあります。人によって思い浮かべるものは違うのではないでしょうか。
関東と関西ではソースの好みも、よく使われているソースのメーカーも違います。関東と関西で使われるソースの違いについてまとめました。
関東と関西で違うソースの好み
関東と関西では、使うソースの種類に違いがあります。
関東は中濃ソース1本を使う
お好み焼きにカツにフライ、とソースをかけて食べる食べ物はいくつかありますが、関東ではそのどれに対しても使うソースは中濃ソースです。中濃ソースとは、さらっとしたウスターソースとドロッとしたとんかつソースのちょうど真ん中に当たるソースです。
カツやフライを食べるときはさらっとしたウスターソースを使う、という家庭もありますが、それは少数派で、だいたいの家庭に常備されているのは中濃ソース一本です。食堂や居酒屋さんなどに行っても、卓上に置かれているのは中濃ソースです。
中濃ソースはさらっとしたソースとどろっとしたソースの真ん中に当たるソースだから、何の料理にも使えてこれだけでいい、というのが関東の考え方のようです。
種類が豊富!料理によってソースを使い分ける関西
一方、関西の人はどの料理にも同じソースを使うなんて考えられません。家庭の冷蔵庫の中にソースが一本だけなんてありえないのです。
関西では中濃ソースは使わず、さらっとしたウスターソースからどろっとしたとんかつソース、それ以外にもお好み焼きにはお好みソースを、そして焼きそばには焼きそばソース、たこ焼きにはたこ焼きソース… ここまで?と言いたくなるぐらい料理ごとにソースが分かれています。
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料理によってソースを使い分けるなんてありえない、と関東の人は思うかもしれませんが、関西ではそれが当たり前。スーパーに行けば、いろいろな種類のソースが売られています。種類が多いゆえに、関西のスーパーではソースの売り場をかなり広くもうけています。
ソースと言えば?メーカーの違い
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関東ではソースのメーカーと言えばブルドックソースです。犬のブルドッグがロゴマークになっているブルドックソースは、関東の定番ソースです。ブルドックソースには、どろっとしたとんかつソースやとろみがあまりなくてさらっとしたウスターソースもあるのですが、だいたい多くの家に置いてあるのは、とんかつソースとウスターソースの中間に当たる中濃ソースです。
関東ではスーパーマーケットに行くとブルドックソースしかないのでは?と思うほど、ブルドックソースばかりが並んでいます。ブルドックソースでソースコーナーが独占されているスーパーもあるようです。
ところが、関西ではどうか?というと、ブルドックソースの存在を知りません。関東で売られているブルドックソースの中濃ソースを見て、「これなに?」という人も多いです。ブルドックソースは関東~北海道以外ではあまり売っていないようです。
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一方、関西で売られているソースはイカリソースが主流です。イカリソースにはウスターソース、中濃ソース、とんかつソースと種類があります。イカリソースは大阪に本社をおいているソースの老舗メーカーで、日本ではじめてウスターソースを作ったのが、このイカリソースです。イカリソースの創業は明治29年、それから120年以上、イカリソースはソースを作り続けています。
たくさんのソースを使い分ける関西では、イカリソース以外にもいろいろなメーカーのソースを料理によって使い分けています。お好み焼きを食べるときに使うソースと言えば本社を広島に持つおたふくソースですし、ソースと言うよりケチャップのメーカーのイメージの強いカゴメのソースも関西では使われています。
さらに、関西にはそれ以外にご当地ソースも存在します。大阪で使われているヘルメスソース、兵庫で使われているはバラソース。ご当地ソースまであるなんて、さすがソースを料理ごとに使い分ける関西ゆえですね。
自分好みのソースを見つけよう
関東の家庭では冷蔵庫を開けると1本、せいぜい2本ぐらいしか入っていないソース。しかし、関西では料理ごとに使い分けますから、冷蔵庫を開けると何本もソースが入っています。
ソースなんてどれも同じだと思っている人もいるかもしれませんが、いろいろ使ってみると「この味が一番!」という自分に一番しっくりくるソースを見つかるはず。今まで中濃ソースしか使ったことがない、という人も、一度、違う種類のソースを使ってみて違いを感じ、自分が一番美味しいと思うソースを探してみませんか?