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他人丼は地域によって違う!いとこ丼は?開化丼は東京だけなの?

大人も子供も丼物って好きな人が多いですよね。ご飯の上にたっぷり具がかかっている丼物、ご飯にしっかり味がしみていて、最後まで楽しめます。丼物にもいろいろ種類があります。

地域によってよく食べる丼にも違いがありますが、名前は聞くけれど地域によってはそれ何が入っている丼なの?と聞かれることが多いものに他人丼、いとこ丼、そして開化丼があります。

そんなの良く食べているから知っているよ、という方も多いかもしれませんが、実はよく知らないかも。

他人丼は知っているけれど開化丼ってなに?という人や開化丼は知っているけれど他人丼は知らない方もいます。また、いとこ丼と呼んで食べていたけれど、中に入っている具材が実は他の人が思ういとこ丼と違うかもしれません。

他人丼、いとこ丼、そして開化丼とは何?丼好きな人は特に押さえておきたい他人丼、いとこ丼、開化丼についてまとめました。

他人丼とは

豚と卵で他人丼
豚と卵で他人丼

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項目 説明
名前 他人丼
類似料理 親子丼
主な具材 牛肉または豚肉、卵
作り方 鶏肉の代わりに牛肉や豚肉を使い、それを卵でとじる
人気 大人から子供まで
名前の由来 牛や豚では親子ではなく他人だ、ということから名付けられた

丼物の中でも定番中の定番メニューに親子丼があります。鶏肉を卵でとじた具をご飯にのせた親子丼は大人から子供までみんなに人気がありますよね。

その親子丼に作り方が似ているのが他人丼です。鶏肉と卵ならば親子になりますが、牛肉や豚肉と卵では親子になりません。

作り方はそのままで、鶏肉の代わりに牛肉や豚肉を使って、それを卵でとじたものが他人丼です。

他人丼という名前は牛や豚では親子ではなく他人だ、ということからつけられたといいます。

西日本では牛肉、関東では豚肉

項目 関西 関東 説明
他人丼の主な具材 牛肉 豚肉 地域によって他人丼の主な具材が異なる
過去の農耕動物 関西は牛、関東は馬を農耕に使用していた
地域的な肉の傾向 牛肉 豚肉 関西は牛肉、関東は豚肉を主に食べてきた
他の料理例 カレー、肉じゃが カレー、肉じゃが 関西は牛肉、関東は豚肉で作ることが多い
名前の由来 牛や豚では親子ではない 牛や豚では親子ではない 地域による具材の違いによっても名前の由来は変わらない

他人丼に入っている肉と言えば牛肉か豚肉なのですが、関西で他人丼と言えば牛肉で、関東ではその反対に豚肉が入っていることが一般的だと言われています。

この牛肉と豚肉の違いはどうして生まれたのでしょうか。それは他人丼に限らず、関東では豚肉、関西では牛肉を主に食べてきたことから来ているようです。

関西では肉と言えば牛肉を指します。昔から関西では農耕に牛を使っており、牛は農耕に使うだけでなく食用にもされていました。

ですから、関西ではカレーも肉じゃがも牛肉で作ります。その反対に関東では馬を農耕に使い、食べる肉としては神奈川で盛んになった豚肉が多く、カレーや肉じゃがも豚肉で作ることが多いです。

その流れから他人丼においても関西では牛肉、関東では豚肉が使われることが多いようです。

関東では開化丼と呼ぶ

冷凍食品の牛丼の具で♪開化丼
冷凍食品の牛丼の具で♪開化丼

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項目 関西 関東 説明
丼の名称 他人丼 開化丼 地域によって名称が異なる
認知度 高い 低い 関東では他人丼はあまり知られていない
名前の由来 牛や豚では親子ではない 文明開化 関東では文明開化に由来する名称がついている
歴史的背景 牛肉が主流 牛肉が明治で一般化 関東では明治に入って牛肉が一般に広まった
主な具材 牛肉 牛肉、玉ねぎ 関東の開化丼は玉ねぎも多く使われる
他の地域での呼び名 なし 他人丼 関西では「開化丼」という名称は使われず、他人丼として広まっている

関西の人は驚くかもしれませんが、関東では他人丼を知らない人も多いです。お店に入って他人丼ください!と言っても通じないこともあります。

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それなら関東では他人丼を食べることが出来ることができないの?そう嘆く人がいるかもしれませんが、関東では他人丼は名前が違って、開化丼と呼んでいるのです。

どうして関東は他人丼のことを開化丼と呼ぶの?開化丼の「開化」は文明開化から来ています。

明治に入って文明開化によって、これまでの江戸時代では簡単に食べることが出来なかった牛肉を一般人でも食べることが出来るようになりました。

明治初期に日本に入ってきた玉ねぎとこれまで食べることが出来なかった牛肉、その2つを使って作った丼のことを、文明開化から名前を取って開化丼と関東では呼ぶようになったそうです。

一方、関西では文明開化とはあまり関係がなかったため、開化丼という名前は使われず他人丼として広まったと言われています。

いとこ丼とは

ザ、店やもんの王道?じゃないよね、いとこ丼
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親子丼でもなく他人丼でもないものでいとこ丼があります。いとこ丼にはいろいろな種類があり、地域によってまたは店舗によって次のようにいろいろなメニューがあります。

項目 説明 地域や店舗での例
名称 いとこ丼 一般的な名称
特徴 親子丼や他人丼とは異なる多様な丼 地域や店舗によって内容が大きく異なる
鴨のいとこ丼 鴨肉や合鴨と卵で作られる 大阪を中心とした地域
豚肉のいとこ丼 豚肉を煮て卵でとじた丼 地域によって呼ばれる名前
海鮮のいとこ丼 サーモンとイクラが入る 北海道
うな丼とあなご丼 うなぎとあなごが半分ずつ入る 東京など
オリジナルのいとこ丼 各店舗が独自に作る多様ないとこ丼 日本全国で見られる

鶏肉の代わりに鴨肉や合鴨を卵でとじた、鴨の親子丼

見た目には親子丼に似ていますが、鶏肉ではなく鴨肉や合鴨を使って作った丼は、大阪を中心とした地域で親子丼ではなくいとこ丼と呼ばれています。たしかに鴨と鶏の卵は親子ではないですが他人とも言えないですよね。

豚肉を煮て卵でとじた丼

これは他人丼と違うの?という人がいるかもしれませんが、豚肉を煮て卵でとじた丼のことも、地域によっては他人ではなくいとこ丼と呼んでいます。

サーモンとイクラを乗せた海鮮丼

海産物がおいしい北海道ではいとこ丼も海鮮です。いとこ丼にはサーモンといくらが入っていて、見た目にもとても豪華です。

うな丼とあなご丼のハーフ&ハーフ

それ以外にも日本全国でいとこ丼を調べてみますと、各店舗オリジナルのいとこ丼が存在することがわかっています。

その中でも人気が高いのが、東京などで食べることが出来るうな丼とあなご丼の両方が入ったいとこ丼。

丼2つ食べるのは厳しいけれどうなぎもあなごもどちらも食べたい、という人もこれなら満足できますね。

地域による違いを楽しもう

項目 説明 おすすめポイント
丼の魅力 ご飯とおかずが一緒に楽しめる おなかも心も満足
地域差 同じ丼でも地域や店舗によって名前や具材が異なる 旅行先での食べ比べが楽しい
他人丼・開化丼 牛肉または豚肉と卵で作る 関西は牛肉、関東は豚肉。関東では開化丼とも呼ばれる
いとこ丼 様々な具材と組み合わせの丼 鴨肉、豚肉、海鮮など多様
北海道の海鮮いとこ丼 サーモンとイクラが入る 絶品の海鮮
豪華ないとこ丼 うなぎとあなごが半分ずつ入る うなぎとあなごの両方が楽しめる

丼ってご飯もおかずも一気に食べられるし、一杯食べるとおなかも心も満足できます。

お肉大好きな人におすすめの他人丼や開化丼、東京と関西では作り方は同じなのに呼び方が違うなんて面白いですね。

また、地域によってまたはお店によっては言っているものが違ういとこ丼。

お肉の入った丼もいいけれど、北海道のサーモンやイクラは絶品ですし、ちょっと豪華にうなぎとアナゴの入ったいとこ丼もぜひ食べたい。

日本各地にお店をめぐるといろいろな他人丼やいとこ丼、開化丼が楽しめます。旅行に出かけたら、いろいろ食べ比べてみるときっと楽しいですよ。

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