梅雨の時期は毎日外を見ると雨ばかりでじめじめしていて、なんとなく気分も沈みがちに。そんなときは気分だけでなく体も調子が崩れて梅雨だるを起こす人が多いです。梅雨は1ヶ月以上続きますから、梅雨が終わるまでは仕方ない!とあきらめてなんていられませんよね。梅雨だるはどうやったら乗り切ることができるのか?梅雨だるの原因や解消方法について考えました。
「梅雨だる」とは?
6月に入って梅雨に入ると気分だけでなく自律神経のバランスが崩れることによって体調に影響が出ます。特に病気をしているわけでもないのになんだか気分がすっきりせずもやもやして、体がだるく感じる状態は、「梅雨だる」と呼ばれています。
「梅雨だる」の主な症状は?
梅雨だるには主に次のような症状がみられます。
体がだるくてやる気が出ない
「梅雨だる」になった多くの人が感じる症状が、この症状です。梅雨の時期は低気圧配置になっているため、交感神経よりも副交感神経が優位に立ってしまい、自律神経のバランスが崩れます。そのため、体は元気に動くことができず「休みたい!」というシグナルを出してしまうために、気力がなくなって体もだるくなり、何をするのも嫌になってしまいます。
肩こりや頭痛、腰痛
自律神経のバランスが崩れると血の巡りも悪くなるため、体のあちこちに炎症を起こす原因となるヒスタミンの分泌が多くなります。そのため体のあちこちに痛みが走って肩こりや頭痛、腰痛に悩まされる人が増えます。
梅雨だるの原因
梅雨だるは梅雨特有の気候が引き起こす自律神経の乱れと湿邪(しつじゃ)が原因です。詳しく見て行きましょう。
低気圧が続くこと
高気圧配置の晴れの日はなんとなく気分も晴れやかになりますが、低気圧配置の雨の日は特に意識をしているわけでもないのに前向きな気持になれませんよね。その理由は副交感神経が交感神経よりも優位に働くことにあります。普段ならば自律神経はバランスが取れている状態ですが、低気圧が続いて副交感神経の動きが活発になりすぎると、体はやる気モードからおやすみモードに変わってしまうために、梅雨だるの状態になります。
気温の寒暖差が激しい
梅雨の時期はもう夏が近づいていますから、雨が降っている間は寒くても晴れれば一気に気温が上がって暑くなります。昼間は暑くても朝や夕方になると気温がぐっと下がる日も多いですから、寒暖差にやられて体は元気をなくし、ちょっとしたことですぐに疲れてしまって梅雨だるの症状が現れます。
湿邪によるもの
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湿邪(しつじゃ)とはあまり聞き慣れない言葉ですが、湿気が原因で起こる病気です。人は体内に必要以上な水分が溜まってしまうと、消化器系に影響が出るために、消化不良を起こしたり下痢や便秘に苦しむ人が増えます。お腹の調子が悪くて食欲もなく、体もだるくて何をするのも嫌になってしまうのは、湿邪にかかった証拠です。
梅雨だるの解消方法
梅雨だるの症状は、衣類や食べ物を工夫することで解消できます。順番に見て行きましょう。
寒暖差に対応できるよう衣類を工夫する
昼間は暑くて半袖で良くても、朝晩になると一気に冷え込んで寒くなり、寒暖差にやられて梅雨だるに苦しむ人は多いです。また梅雨の時期は蒸し暑く冷房をかけることがありますが、この冷房の寒さで梅雨だるになる人もいます。寒暖差に対応するためには、すぐに脱ぎ着できる上着が便利です。カーディガンやストールなどをいつも持っていれば、寒いと思った時に羽織れば良いので便利ですし、寝冷えしないようにタオルケットを1枚用意しておくのも効果的です。
梅雨だる解消に効果的な食べ物は?
梅雨だるに効果的な栄養素はビタミンB1です。ビタミンB1は玄米や胚芽などに多く含まれていますから、ご飯を玄米に変えたり、食パンも胚芽入りのものに変えると、それだけでも梅雨だる解消に効果的です。
夏になると汁物をあまり取らなくなりがちですが、梅雨だる解消に効果的なメニューに豚汁があります。豚汁の中にはビタミンB1が多く含まれた豚肉や大豆などが多く含まれていますし、現代人に不足しがちな野菜もたっぷり食べることができるので、栄養バランスが良くなります。豚汁に入れることが多いネギには、疲労回復に効果が高いと言われているアリシンという成分が含まれています。豚汁を食事のメニューに定期的に取り入れるようにすれば、梅雨だるに苦しめられること無く、乗り越えることができますよ。
現代人の食事は肉類や穀物が多くなりがちで、十分な野菜を摂れていないことも多いです。野菜をたくさん食べようとサラダを食べても、生野菜のままではあまり量は食べられません。野菜は茹でればかさが減って食べやすくなりますから、梅雨の時期は生野菜よりも茹で野菜を積極的に摂るようにしましょう。
梅雨に負けない食事で「梅雨だる」に打ち勝とう!
雨が続いて気分が晴れないから何もやる気がしないだけだ!と諦めて放っておくと梅雨だるはひどくなるばかりです。野菜を多めに摂るようにしたり、寒暖差に対応できるようにいつも羽織るものを用意しておくだけでも、梅雨だるの症状は和らいで、梅雨の時期も元気に過ごすことができます。梅雨は1ヶ月以上も続きます。梅雨のあいだじゅう、体調を崩していては何もできませんよね。自分でできることは何か考え、できるところから対策を始めて梅雨だるに負けない体を作りましょう。