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紫陽花の色が変化する理由は?色ごとの花言葉もご紹介

梅雨の時期に紫や青、白などの美しい花を咲かせる紫陽花。雨ばかりでうっとうしい時期ですが、美しく咲いているあじさいを見ていると、なんだか和むという方も多いのではないでしょうか。

梅雨の風物詩でもある紫陽花は知らない人のいない有名な花でもありますね。でも、紫陽花の色が変化する理由は知っていますか?紫陽花の種類や色が変化する理由、色ごとの花言葉をご紹介します。

紫陽花(あじさい)は日本原産

紫陽花はユキノシタ科に属する日本原産の落葉低木の一種で、原種は日本のガクアジサイです。江戸時代に長崎に住み、西洋医学を伝えたことで知られるドイツ人医師シーボルトがヨーロッパに伝えたと言われています。

紫陽花の花びらのように見えているのは「ガク」で、花のように見えている部分は装飾花と呼ばれます。装飾花の部分は雄しべや雌しべが退化しており、実を結ぶことはありません。

紫陽花(あじさい)という名前は「藍色が集まった色」という意味を示す「あづさい(集真藍)」から来たのではないか、という説が有力です。万葉集にはすでにあじさいをうたったものがありますから、古くから日本で親しまれてきた花だということがわかります。

紫陽花の種類

紫陽花には大きくわけてガクアジサイ、ホンアジサイ、西洋アジサイの3種類があります。

ガクアジサイ

一重の花がまるで額縁のように周りにだけ花を咲かせる「額咲き」が特徴の紫陽花です。ガクアジサイは紫陽花の中でも最もシンプルな形をしています。

ホンアジサイ

たくさんの花が集まった「手まり咲き」が特徴の紫陽花です。紫陽花と聞いて、最も多くの人が思い浮かべるのがこのホンアジサイですね。

西洋アジサイ

日本原産の紫陽花が西洋に渡り、品種改良を重ねた後、日本に逆輸入されたものです。西洋アジサイの多くは日本原産の紫陽花を元にしていますが、中には北アメリカ原産のアジサイから品種改良をして生まれたアナベルのような品種もあります。

色が変わるのが特徴

紫陽花は色が変化することから「七変化」「八仙花」という呼び方をされることもあります。色が変わるため「移り気」の花言葉もあり、それ以外にも「節操がない」「寝返る」に通じるところから、武士の間で紫陽花は嫌われたとも言われています。紫陽花を庭に植えていると「自分が節操がない、信用ならない人間だと思われるから」と言う理由で自宅の庭に紫陽花を植えることを嫌がった主人もいたそうです。

紫陽花の色が変わる理由は2つ!

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どうして紫陽花は色が変わるのか、気になりますよね。紫陽花の色が変わるのには、次の2つの理由があります。

土壌の性質

紫陽花の中にはアントシアニンという色素が含まれていますが、アントシアニンには土壌の中に含まれているアルミニウムと影響し合って色が変わるという性質があります。

土壌には酸性の土壌とアルカリ性の土壌があり、酸性の土壌の場合はアントシアニンがアルミニウムを吸収しやすく、アルカリ性の土壌ではアントシアニンがアルミニウムを吸収しにくいという特徴があります。酸性の土壌が多い日本では青系の紫陽花が多くアルカリ性の土壌が多いヨーロッパでは赤系の紫陽花が多い傾向にあるのはそのためです。紫陽花の花の色はどれだけアルミニウムを吸収したかによって変わりますから、同じ株であっても色味が変わってくることがあります。

紫陽花の色を変えたければ土を変えることです。きれいな青い花の紫陽花にしたければ土に鹿沼土を混ぜましょう。ピンク色の花にしたければ、苦土石灰を混ぜてみてください。

白い紫陽花は?

土壌の性質で赤や青に変わるのなら、白の紫陽花はどうやって作ったらいいか気になりますよね。実は、白い紫陽花を咲かせるには土壌は関係ありません。なぜなら、白い紫陽花は品種改良されたもので、アントシアニンを持っていないからです。そのため、白い紫陽花はどのような土壌に植えても色がつくことはなく、白い花を咲かせます。

老化現象

咲き始めたときは鮮やかな色をしていた紫陽花も、日が経つにつれて色素が分解されてくすんだ色へと変わっていきます。一種の老化現象ですが、最近はアンティークカラーの「秋色紫陽花」も人気があり、西安(しーあん)やフェアリーアイなどの品種が有名です。

色ごとに違う?紫陽花の「花言葉」

紫陽花には花の色が変化することから「移り気」という花言葉がある一方、小さな花がまとまって大きな花を作ることから「家族団らん」と言う花言葉もあります。また、色によって花言葉に違いがあるのも紫陽花の特徴です。

青の紫陽花の花言葉:冷淡、無情、高慢、辛抱強い愛情

日本では見かけることの多い青い紫陽花は、梅雨の雨に負けること無く誰にも媚びずに耐えて美しい花を咲かせることから、美しいけれどちょっと冷たい感じがあるようです。雨の多い時期に咲く花なので、「影」のようなものを感じる方も多いのかも知れませんね。

ピンクの紫陽花の花言葉:元気な女性

青の紫陽花とは全く違い、ピンクの紫陽花は元気で明るいイメージを感じさせます。いつも元気でニコニコしているイメージがありますから、ピンクの紫陽花ならばプレゼントにしても喜ばれそうです。母の日のプレゼントにするのも良いかもしれません。

白の紫陽花の花言葉:寛容、気の迷い、ひたむきな愛情

気の迷いという少しマイナスなイメージの花言葉もありますが、寛容またはひたむきな愛情という意味があることから、白の紫陽花は結婚式でもよく使われています。見た目も清楚で美しさがありますから、夏の結婚式にはぴったりかもしれません。

ガクアジサイの花言葉:謙虚

紫陽花の原型であるガクアジサイは普通の紫陽花とは別に花言葉がついています。ホンアジサイよりも華やかな感じは少ないシンプルなガクアジサイですが、たしかに謙虚という花言葉がぴったりですね。奥ゆかしい感じで楚々とした美しい日本の女性のイメージがあります。

梅雨に咲く「紫陽花」を楽しもう

梅雨の時期は雨ばかりで出かける場所もないしつまらないと思っている方も多いのではないでしょうか。でも雨が多い梅雨の時期だからこそ、楽しめる紫陽花のような花もあります。紫、青、ピンク、白とどの紫陽花も美しいですし、日本の風情を感じますね。

梅雨の時期、傘をさして出かけるなら、公園などであじさいを見ながらの散歩を楽しみませんか?梅雨が終わると暑い夏がやってきます。春が終わって夏になる、ちょうど合間の梅雨の時期ならではの花ですからお見逃しなく。

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