朝晩のスキンケアは女性にとって欠かせないものですよね。でも、忙しい朝や疲れた夜にお手入れするのは大変。ワンステップでお手入れができるオールインワンは、忙しい女性の味方です。
「オールインワンは楽だけど、本当にそれだけでいいの?」そんな疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。
オールインワンとはどんな化粧品なのか、これだけで本当に大丈夫なのか、オールインワンについてまとめました。
あなたにはどんなオールインワンが向いているのか、選び方についてもお話します。
オールインワンとは
項目 | 説明 |
---|---|
誕生時期 | 21世紀の直前 |
名称由来 | 英語の「All in one」 |
内容成分 | 化粧水、美容液、乳液、保湿クリーム、化粧下地、マスクなど |
形状 | ゲルまたはジェル |
特徴 | 保湿力が高い |
利用者層 | 仕事、家事、育児に忙しい主婦など |
使い方の手間 | 一回でお手入れが終了 |
化粧水、乳液、美容液、クリームなど、肌のお手入れにはいろいろな基礎化粧品を使います。
でも、それらをすべてひとつずつつけようと思うと手間ひまがかかりますし、お金もかかります。
なんとかできないだろうか?そんな女性たちの思いから生まれたものがオールインワンです。
オールインワンが生まれたのは21世紀の直前でした。オールインワンは英語の「All in one」から来ています。つまり、ひとつの中にすべてが入っている化粧品です。
オールインワンの中には、化粧水、美容液、乳液、保湿クリームはもちろん、今では化粧下地やマスク、マッサージ効果まで含まれたものが発売され、多くの女性たちに注目されています。
オールインワンはゲル、またはジェルのタイプになっています。化粧水や美容液は液体、そしてクリームは固体ですが、ゲルまたはジェルは、その中間的な存在です。
触ってみると柔らかいゼリーのようなオールインワンはゲル化剤を使って作られており保湿力が高いという特徴があります。
化粧水、乳液、美容液、クリームを一つひとつつけるのは大変です。
けれどオールインワンを使えば一回でお手入れが終了することから、仕事や家事・育児に忙しい主婦に支持されています。
オールインワンだけで大丈夫?
項目 | 説明 |
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効果の総合性 | 化粧水、美容液、乳液の効果が一つに |
成分 | 水、ゲル化剤、乳化剤、オイル、美容有効成分 |
心配事 | 「ひとつにまとめて大丈夫?」という疑念 |
保湿力 | ゲル化されているため、保湿効果が高い |
肌への適合性 | 違和感がなければ、肌に合っていると考えられる |
使用場面 | 肌に合うものを使えば、オールインワンだけで十分 |
「楽なのはいいけど本当にオールインワンだけで大丈夫なの?」それが気になってオールインワンを使うのを躊躇している方もいらっしゃるかもしれません。
結論からいうとオールインワンは自分の肌に合うものを使えば、ひとつで大丈夫です。
オールインワンの中には水、ゲル化剤、乳化剤、オイル、美容有効成分が入っています。
これらは化粧水、美容液、乳液の中に含まれている成分ですから、オールインワンを使うだけで、化粧水、美容液、乳液のすべてを使うのと同じ効果を得られるのです。
「でもひとつにまとめて本当に大丈夫?」そんな心配もあるでしょう。
しかし、オールインワンの中にはスキンケアに必要な成分はしっかり入っていますし、ゲル化されていることで保湿効果もバッチリです。
使っていて肌が突っ張るなど、違和感を感じることがなければ肌に合っていると考えられるので美容効果は十分期待できます。
肌に合わない感じがしないのなら、安心してオールインワンひとつですませましょう。
オールインワンゲルが向かない人は?
項目 | 説明 |
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適用者 | 一般的な肌ケアが必要な人 |
非適用者 | 肌トラブルが多い人(乾燥、ニキビ、シミ、そばかす、シワなど) |
効果の強度 | 一つひとつの成分の効果は弱め |
成分の特定性 | 複数成分が含まれるため、トラブル時にどの成分が悪かったか不明 |
特定の肌の悩み対応 | 肌の悩みに特化したケアが必要な場合は不適合 |
オールインワンゲルがあれば時短ケアができるし、保湿効果もあるならいいことばかり。
でもオールインワンゲルはどんな肌の方にもいい、というわけではありません。
オールインワンゲルが向かないのは肌トラブルが多い人です。
肌が乾燥していつもカサカサしている、ニキビに悩まされている、シミやそばかす、シワなどをなくしたい、いろいろな肌トラブルを抱えている方もいらっしゃるでしょう。
オールインワンゲルは一本ですべての化粧品の効果を得ることができるところが最大のメリットですが、一本の中にたくさんの成分が詰め込まれていますから、一つひとつの成分の効果は弱めです。
そのため、肌の悩みを解決したい、と思っても効果が得られず不満を感じてしまうことも少なくありません。
また、オールインワンゲルの中にはたくさんの成分が含まれているため、使ってみて肌トラブルを起こした場合、どの成分が悪かったのか、自分の肌に合わない成分を特定しにくいです。
肌トラブルが多い方、ニキビを治したい、シミを取りたいなど、特別な肌の悩みを抱えている人は、オールインワンゲルは避けたほうが良いでしょう。
ひとつで大丈夫なオールインワンの選び方
オールインワンひとつで満足できるお手入れをするためには、選び方にポイントがあります。
自分に合った選び方 | 肌のタイプと環境によって選ぶ。同じ商品でも人それぞれ反応が違う。 |
セラミド配合 | 肌の潤いを保ち、外部刺激から守る。年齢とともに減少する成分。 |
配合量に注目 | 有効成分の配合量が多いものを選ぶ。美容成分があっても量が少ないと効果が低い。 |
自分に合ったものを選ぶ
オールインワンと一口で言っても、オールインワンゲルにはいろいろな種類のものがあります。
中に入っている水分と油分のバランスはそれぞれ異なるため、どれでも良いというわけではありません。
人の肌は年齢によって、または環境によってタイプが違い、使用後の感想も同じではありません。
誰かにこれがいいとすすめられたとしても、自分が使ってみると同じ結果は得られないこともよくあります。
実際に使ってみると保湿力を感じるものもあればかさついてしまうものもありますし、肌につけたときに伸びがよいものもあれば悪いものもあります。
それ一つしか使わないからこそオールインワンは自分の肌に合っているものを選びましょう。本当に自分にあっているかどうか、よく確かめてから使うようにしてくださいね。
セラミド配合がおすすめ
オールインワンを選ぶとき、入っているかどうか必ずチェックしたい美容成分がセラミドです。
セラミドとは皮膚の表面の角質細胞の隙間にある細胞間脂質のひとつです。細胞間脂質には肌の潤いを保ち、外部刺激から肌を守る役割があります。
人の体の中にもともと存在しているセラミドですが、年齢とともにセラミドを作る力が落ちてしまうため、セラミドの量はどんどん減ってしまいます。
セラミドが減ると肌は乾燥してかさついてきますし、紫外線などの外の刺激から肌を守ることができなくなるため、シミなどができやすくなってしまいます。
肌を守るためには肌から失われたセラミドを外から補ってあげることが必要です。肌がカサつきがちな方は特に、オールインワンを選ぶときは中の成分を確かめ、セラミドが配合されているものを選びましょう。
配合量に注目
オールインワンを選ぶときはどんな成分が入っているのか、成分の種類にばかり目が行きがちですが、それよりも注目してほしいのは配合量です。
いくらたくさんの美容成分が入っていたとしても、配合量が少なければ期待する効果は得られません。
満足する効果を得るためには、配合量にも注目して有効成分の配合量が多いものを選びましょう。
効果をアップするコツ
オールインワンは使い方を工夫することで効果をアップすることが出来ます。
項目 | 説明 |
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塗るタイミング | お風呂上がりが最適。肌が潤い、毛穴が開いている状態。 |
重ね塗り | 特に目元や口元など乾燥しやすい部分には、重ね塗りがおすすめ。 |
アイクリーム | 目元の乾燥やしわが気になる場合、アイクリームを追加する。 |
季節や状態に応じて | オールインワンだけでなく、化粧水や美容液をプラスすることも。 |
朝晩の使い分け | 朝はサラッとしたもの、夜は保湿効果の高いものを選ぶ。 |
塗るタイミング
オールインワンは塗るタイミングによって効果が違ってきます。一番おすすめなのはお風呂に入った直後です。
お風呂に入った直後は肌が潤っていますし、毛穴が開いていて肌が美容成分を吸収しやすい状態になっています。そこにオールインワンを塗れば、肌の潤いを保ちやすくなります。
保湿効果をアップするためには、肌が乾燥する前に塗ることが大切です。
お風呂を出ればどんどん肌は乾燥していきますから、お風呂の直後、浴室の中で塗ってもよいでしょう。スペシャルケアとしておすすめなのがお風呂でパックとして使う方法です。
オールインワンを顔全体に塗った状態でお風呂に入れば、開いた毛穴から保湿成分がどんどん吸収され、肌は潤い抜群ですよ。
物足りないときは重ね塗り
一回オールインワンを塗っただけでちょっと物足りないと感じる人もいるでしょう。
特に目元や口元は肌が乾燥しやすいですから、他の場所と同じように一度塗っただけではかさつくこともあります。
なんだかかさつきが気になる、そんなときは重ね塗りがおすすめ。一度全体に塗ってみて、物足りないなと思ったところに重ね塗りすればOKです。
目元のかさつきが気になるなら、重ね塗りするときアイクリームを使うこともおすすめです。
目元は皮膚が薄く、しわやたるみなども出やすい部分です。しわやたるみは年齢を感じさせてしまいますよね。
そんなときはオールインワンをつけた後、目元だけアイクリームを重ね塗りして、シワやたるみを予防しましょう。
「オールインワンだけ」にこだわらない
肌の調子は一年中同じというわけではありません。冬など空気が乾燥しているときはいつもよりも肌がカサつくという人も多いでしょう。
そんなときは、オールインワンを重ね塗りしただけでは思うような効果が得られないかもしれません。
そんなときはオールインワンだけにこだわらずにお手入れに何かをプラスしてみてください。
かさつきが気になる季節には、オールインの前に化粧水を足してみたり、なんだか肌に元気が無いなと思ったら美容液を足してみたり。
オールインワンなのだから、それ一本だけで他のものを使ってはいけない、というわけではありません。夏の間はオールインワン一本で良いけれど、冬の間は乾燥するから化粧水をプラスしてみよう。
肌のコンディションを見て、足りないものを補うアイテムをプラスしてケアを続けましょう。
朝晩で使い分けるのもおすすめ
朝も晩も同じオールインワンを使うのではなく、使い分けることもおすすめです。
朝の時間は、これからメイクをするのでべたべたしないサラッとした使い心地のものが良いですし、肌のキメを整えるなどの効果があるものが良いでしょう。
しかし、夜はキメを整えると言うよりも、寝ている間に肌が乾燥することなく潤いを保てるように保湿効果が高いものを選ぶことがポイントになります。
朝と晩ではお手入れの目的が異なるため、オールインワンを使い分けたり、同じものを使う場合には量を変えるなどして対応するのもよいでしょう。
UVケアを忘れずに!
オールインワンを使うときにもう一つ、忘れてはいけないのがUVケアです。家の中にいても、肌は一年中紫外線にさらされています。
「まだシミなんてできていないから大丈夫」そんな風に思ってUVケアをしないでいると、後になってシミやシワ、たるみなどが増えてしまうことになりかねません。