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節分の食べ物9選!恵方巻だけじゃない関東と関西の違いとは

節分には「福は内、鬼は外!」と言って豆まきをしますよね。節分の食べ物と言えば、豆や恵方巻を真っ先に思い浮かべる人が多いでしょう。特に恵方巻きは、いつの間にか日本中に広まっていて、今では多くの人が、毎年、節分の日に豆と恵方巻きは食べるのではないでしょうか。

節分の日は昔から縁起の良いものを食べるという習慣があります。食べるものは地域によって違いがあり、地域によっては豆と恵方巻き以外にも「これが?」というものを食べたりしていますよ。節分の食べ物にはどんなものがあるのか、それぞれの食べ物の意味や由来、食べ方についてまとめました。

豆(福豆)

節分の食べ物で、日本全国、誰もが知っているものと言えばまず第一に豆(福豆)が挙げられます。

節分の豆は大豆を煎ったものです。どうして豆が食べられるようになったかについての由来については諸説があります。その中でも有力な説の一つが、穀物には邪気を払う力があると考えられてきたからと言う説、そしてもう一つが豆は「まめ」と読み「摩滅」に通じると考えられてきたから、というものです。

節分のときに生ではなく煎った豆を使う理由は、生のものを使うと落ちた豆から芽が出たりして不吉だからです。

福豆は豆まきをするだけでなく、自分の年齢にプラス1個した数を食べることで、無病息災になると言われています。

落花生:東北や北海道 九州の一部(宮崎・鹿児島)

豆まきに大豆ではなく落花生をまく地域もあります。落花生を豆まきに使うようになったのは、北海道が始まりです。

大豆ではなく落花生をまくようになったのには2つの理由が考えられます。節分の時期、東北や北海道やとても寒く、雪が降り積もっていたりしますよね。大豆では積もった雪の上に落ちてしまうと見えなくなってしまう、ということから、殻がついていて見やすい落花生が選ばれたと言われています。

もうひとつの理由は、落花生はカロリーが高いから、というものです。寒さに負けないよう強い体を維持するためにはカロリーの高いものを食べる必要があります。寒い地域でカロリーの高い落花生が選ばれたと言う説には、説得力があるように感じます。

「でも九州の宮崎や鹿児島は寒くないし雪もそれほど降らないからどうして落花生なの?」と思いますよね。宮崎や鹿児島で落花生をまいて食べるようになったのは、どうやら落花生が特産品だからのようですよ。

恵方巻:関西発。今では全国区の人気者。

今では福豆と並んで全国で食べられるようになった恵方巻き、発祥の地は関西です。

最初、恵方巻きは「丸かぶり寿司」と呼ばれていました。恵方巻きの由来についてはいくつかの説があります。その中でも最も有力なものが、大阪の商人たちが始めたというものです。江戸時代の終わり頃に、商売繁盛や厄除けを願って大阪の商人たちは節分の日に、丸かぶり寿司を食べたそうです。

丸かぶり寿司を恵方巻きという名前で売り出して、全国に広めたのはコンビニの「セブンイレブン」です。セブンイレブンでは1998年に縁起の良い名前を、と「恵方巻き」と言う名前で全国販売をはじめました。それが大人気となり、今ではセブンイレブンだけでなく、どこのコンビニでも恵方巻きは売られています。

恵方巻きは食べ方が決まっています。毎年決められている恵方を向いて一気に食べます。食べ終わるまで絶対に話をしてはいけません。そう言われるとかえって話したくなってしまうこともありますし、吹き出してしまいそうですが、がんばって一気に食べきりましょう。

今では恵方巻きは変わり種としてケーキもあるなど、たくさんの種類が売られています。七福神を表すために七種類の具を入れることとなっていますが、具に決まりはありませんから、好きなものを選んでくださいね。

いわし:主に西日本の習慣

いわしには魔除けの意味があります。いわしは陸に上がるとすぐに弱ることから「弱し」とされており、庶民の食べ物で貴族の食べ物ではないことからどちらかと言うと「卑しい」食べ物です。弱くて卑しいものを食べると陰の気を消すことができることから、いわしは魔除けの食べ物となったと言われています。

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西日本では「柊鰯」として、戸口に柊に刺した鰯の頭を飾るという習慣があります。柊の葉はとがっていますよね。そのとがった葉は鬼の目を刺します。また、いわしを焼くとたくさんの煙が出て匂いが広がります。鬼はイワシのにおいが大嫌いなのだとか。嫌いなにおいに目を刺すとがった葉っぱー柊鰯が戸口にある家に鬼は近づくことができません。

くじら:主に山口県

山口県では節分にくじら料理を食べるという習慣があります。

くじらといえば大きな生き物の代表ですよね。大きいものを食べると縁起がよいということから、山口県ではくじら料理を節分に食べるようになったようですよ。

くじらには志を大きく、心を大きく、という意味があります。くじら料理を食べれば心身ともに大きな人になれそうです。くじらは竜田揚げにしたり、恵方巻きの具に入れたりして食べるそうです。

そば

「どうして節分の日にそばを食べるの?大晦日では?」と思う方も多いでしょう。そのとおり、節分に食べるそばは年越しそばなのです。

節分の次の日は「立春」です。昔は立春を新しい年の始まりだと考えていましたから、節分の日は大晦日にあたります。ですから、節分には年越しそばを食べて無病息災を願う方もいます。そばを食べる地域は特に限られていません。

こんにゃく:四国

こんにゃくを節分に食べるという習慣は四国から始まりました。

こんにゃくは便秘解消の食べ物としても知られていますよね。こんにゃくは別名「お腹の砂下ろし」「胃のほうき」と呼ばれています。お腹の中にたまっている毒素はこんにゃくを食べることで外に出ていきます。

節分の次の日は立春です。新しい春が始まる前に体の毒素を外に出してすっきりさせよう。そういう思いからこんにゃくは節分の食べ物となりました。こんにゃくは縁起が良いだけでなく、カロリーも少なくてヘルシーですし、味噌煮にするなどして食べると美味しいですよ。

けんちん汁:関東地方の一部

関東地方の一部で節分の日に食べられているものにけんちん汁があります。

けんちん汁と豚汁の違いは、お肉が入っているかどうかです。けんちん汁の中には基本的にお肉は入っていません。お肉こそ入っていませんが、けんちん汁の中にはいろいろな食物が入っています。大根や人参、ごぼう、里芋、こんにゃく、豆腐など、温かくて寒い日にはとてもうれしい汁物ですね。

けんちん汁が食べられるようになった由来には2つが考えられます。1つは普茶料理(ケンチュン)から来たというものです。中国から伝わった普茶料理がなまってけんちん汁になったのだと言われています。もう1つは鎌倉の建長寺で修行僧によって作られて食べられていた建長汁がなまってけんちん汁になったのだという説です。どちらの説にしても、言葉がなまってけんちん汁になったと言われています。

福茶

福茶の中には、昆布、梅、そして福豆が入っています。

福茶の由来は古く、平安時代が始まりです。平安時代の僧である空也上人は、疫病が流行ったときに十一面観音を彫り、お供え物として出していた福茶を病人に飲ませました。そうすると、病人たちの多くが良くなったのだそうです。

梅干しは疲労回復に良いとされています。松竹梅の梅でもありますし、よろこぶという意味がある昆布と福豆が入った福茶を飲めば、本当に健康になれそうです。

節分には縁起のよいものを食べて無病息災を願おう

豆まきで鬼を追い払った後は、せっかく無病息災を願ったのですから体に良いものを食べたいですよね。日本全国に目をやってみると、恵方巻き以外にも節分の日に食べたい美味しい食べ物があります。これまでとは違った食べ物も取り入れてみるのも楽しそうです。いつもとちょっと雰囲気を変えたければ大豆でなく落花生をまくのも楽しいかも。落花生なら殻付きですぐに拾えますし、気分も変わっていいですよ。

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