老化とは?いつから始まる?主な症状と原因・対策をご紹介

年月がたてば、だれだって年を取り老化が進みます。いつまでも若いままでいるということは不可能かもしれません。けれど、できるなら精神的にも、肉体的にも、いつまでも若くいたいですよね。

まだ若いと思っていたらいつの間にか自分も老化が始まっていた、ということに気付いてがっかりすることもあります。「歳のせいだから仕方ない…」そうあきらめていませんか?同じ年齢でも若く見える人と年をとって見える人がいますよね。

老化が進むのを怖がっているだけでは何も対策できません。まずは、老化とは何なのか、どんな症状があるのかから知っておかなければ!老化知らずでいつまでも若々しくいるために、知っておきたい老化についてまとめました。

老化とは

人は生まれてから死ぬまで、常にあちこちに変化が現れます。生まれてから成人するまでの変化は「成長」と呼ばれますが、成人して成熟期を迎えてから死ぬまでに起こる変化は「老化」です。

老化のメカニズムには2つの説があります。その1つが、プログラム説です。人は生まれてから、成長し、成熟し、老化が進み、そして死ぬまでのすべての段階が、プログラムとして遺伝子に組み込まれているというものです。プログラムされていれば老化に打ち勝つことは難しいですよね。

対する2つ目の説は擦り切れ説です。人が生きている中でいろいろな有害遺伝子が発現します。成熟してから発現した有害遺伝子によって人の細胞は正常に機能することが難しくなり、擦り切れて老化が進むという考え方です。

時の流れるスピードは誰にとっても同じなのですが、老化のスピードは成長のスピードと同じく個人差があります。ですから、同じ年齢であっても老化が進んでいなくて若々しい人もいます。組織や細胞は人ぞれぞれ違うため老化のスピードも異なりますから、組織の老化が始まっていたとしてもスピードが遅いために実年齢よりも組織そのものは若い人もいます。

老化はいつから?

「今までこのぐらいで疲れたことなどなかったのに、最近はすごく疲れるようになった」という方は多いでしょう。自分の体力がガクッと落ちたと感じるのは、だいたい男性で30歳、女性は40歳だそうです。筋力の低下はだいたい30歳前後から始まって生涯続きます。

筋肉の発達を促す成長ホルモンやテストステロンの量はこの時期からだんだん減少していくーこれが身体の老化です。もちろん、高齢者でも年齢を感じさせないぐらい体を動かせる人もいますから個人差はありますが、加齢だけでなく、病気や運動不足などが原因で体の老化は進みます。

イライラしたり落ち込みがち、何をするにもやる気が起きない… そういった感情老化は40代から始まります。大人から老人への準備の期間に当たるこの40代の時期、女性の場合は感情老化に更年期、セロトニンの減少によるうつ状態、といろいろな変化が起きるために、かなりつらいです。でも、高齢者でも前向きで生き生きとしていて感情老化など感じさせない人もいますよね。それは感情年齢が主観年齢に影響を受けるからです。年齢は重ねても、気持ちが若い人は主観年齢が低いですから、感情年齢の老化のスピードは遅く、いつまでも若々しいです。

老化の症状

老化現象には「減る」「乾く」「固くなる」という3つの特徴があります。それぞれどのような症状が起こるのか見ていきましょう。

筋力の低下

「減る」症状の一つが筋力の低下です。体を動かすために筋肉は欠かせないものなのですが、年々、筋肉の量が減っていくと、体を思うように動かせなくなってきます。

下半身の筋肉と上半身の筋肉を比べますと、下半身の筋肉は上半身の3倍速く衰えてしまう、という結果が調査により明らかになっています。筋肉量は20代から減り始めるのですが、70代のころの上半身の筋肉の減る量はは約14%ですが、下半身はなんと40%だというのです。

20代の女性と60代の専業主婦が日常、どのぐらい上半身と下半身を動かしているか調べたところ、上半身の動きはほとんど変わらないものの、60代の女性は膝の曲げ伸ばしの回数などがかなり少ないですし、歩くときの歩幅も小さいです。そういったことから、上半身より下半身の筋肉のほうが加齢による低下が大きくなります。

骨密度の低下

骨密度は加齢によって低下していきます。それによって骨はもろくなり、ちょっとしたことでも骨折しやすくなります。女性は閉経してエストロゲンの生成量が減りますから、さらに骨密度の低下が早いです。

骨密度の中でも椎骨密度が低下すると、その間の組織であるクッションの役目の椎間板が体液を失って薄くなりますから、脊椎が短くなります。加齢によって背が低くなるのはそのためです。

呼吸機能の低下

加齢によって肺胞そのものの数が少なくなり、肺の弾性力が低下すると、呼吸機能は全般的に低下します。健康な人であれば呼吸機能の低下による症状はほとんど現れませんが、ランニングや登山などの激しい有酸素運動をすることは難しくなります。

肺が弱くなれば細菌やウイルスに感染して肺炎を起こす可能性が高くなるため、高齢者はインフルエンザなどには注意が必要です。

消化機能の低下

老化が進むと唾液腺の萎縮などが原因で唾液の分泌が少なくなり、虫歯や歯周病で歯が抜けて咀嚼や嚥下能力が低下して誤嚥性肺炎の危険が高くなります。また、胃腸の老化で消化管運動も低下することから、そんなに食べていなくても胃が苦しくなったり、脂っこいものなどが食べられなくなります。大腸の老化から便秘や便通の異常に悩む人も増えます。

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もう一つ、老化によって食道の収縮力が低下すれば食べ物を胃に送る蠕動運動が弱くなります。食道の動きが悪くなれば胃の内容物が食道に逆流する逆流性食道炎を引き起こす可能性も高くなることから、高齢者は特に食べるときには気をつけなければいけません。

認知機能の低下

個人差がありますから一概には言えませんが、人は60歳を超えると少しづつ認知機能が低下していきます。認知機能の低下の原因は、大脳の萎縮や脳細胞が減少すること、または神経伝達物質の活性低下にあります。老化で認知機能が低下した結果、認知症になる人もいます。認知症の割合は70歳以上で約1割、90歳以上は5割です。

眼の老化はだいたい40代で始まります。カメラのような役割を持つ目の中の水晶体は加齢でかたくなるために、水晶体の厚さを変えることができなくなるのです。人は水晶体の厚みを変えることでピントを合わせて遠くのものや近くのものを見ることができるのですが、老化によって水晶体の厚みを変えることができなくなる結果、近くのものにピントをあわせることができなくなり、老眼となります。老眼になると近くが見えないだけでなく、暗いところが見えなくなったり、青い文字が見えなくなるなどの色覚の変化も現れます。

聴力は老化で衰えていきます。その原因は内耳のカタツムリのような形をした蝸牛の内側にある有毛細胞の変化にあります。有毛細胞が弱くなると、音の振動が神経に伝わりにくくなり、音が聞き取りにくくなるのです。聴力の衰えはゆっくり進むために自覚症状はあまりありませんが、だいたい50代から徐々に老化は始まります。聴力が老化すると、特に1000Hz以上の高い音が聴こえにくくなっていきます。耳の老化で難聴が進むと、他の人の言葉が口ごもっているように思え、言葉を理解することも難しくなります。

皮膚

皮膚の老化が進むと、皮膚は薄くなって弾力を失い、潤いがなくなって乾燥が進み細いシワが寄るようになります。日光にさらされないように気をつけてきた人は皮膚の老化が遅いですが、日光に長年さらされていた人は皮膚の老化が早いです。日光にさらされていると、紫外線から肌を守る力も弱くなるため、シミも増えます。

加齢とともにコラーゲンやエラスチンを生成する力が弱くなると皮膚は弱くなって裂けやすくなりますし、皮下脂肪が薄くなってしわが増え、寒さに弱くなります。それ以外にも、けがをしやすくなる、体が冷えにくくなって熱中症になりやすくなる、怪我をした後の治りが遅くなるなど、様々な老化現象があらわれます。

中年太り

加齢とともに人は筋肉量が低下して基礎代謝量が低下します。基礎代謝量は10代後半にピークをむかえて後は徐々に下がっていきます。40代を境にして50代、60代は一気に代謝量が下がります。

その結果起きるのが中年太りです。これまでと同じように食べたり飲んだり動いたりしているだけで特にたくさん飲み食いしているわけでなくても、体は老化して代謝量が下がっていますからどんどん太っていきます。中年太りになると、生活習慣病を起こす可能性も高くなるため、40代以降は食事のことをきちんと考える必要がありますね。

老化の原因と対策

老化は主に酸化・糖化・ホルモンの変化によって起こります。

酸化

私たちは食べものから体を動かすエネルギーを作るため、呼吸によって酸素を取り込みます。

生きるためのエネルギーを作るためには酸素が必要です。そのため人は外気から酸素を取り入れるのですが、酸素を吸うと体の中に活性酸素が発生します。活性酸素はタンパク質や脂質を酸化し、細胞の働きを低下させて老化を進めます。

活性酸素は酵素があれば毒性の低い物質に変わって消去されるのですが、40代を超えると酵素は減ってくるために活性酸素が減ってくれません。酸化を防ぐためには、活性酸素を消去してくれる酵素を補うことが必要になります。抗酸化作用のある栄養素を豊富に含む食材を積極的にとるようにしましょう。

抗酸化作用のある栄養素
  • βカロテン:人参、かぼちゃ、ほうれん草
  • ビタミンC:レモン、みかん、ブロッコリー
  • ビタミンE:アーモンド、イワシ
  • ポリフェノール:ブルーベリー、赤ワイン、ココア
  • フラボノイド:レタス、春菊、玉ねぎ

糖化

体の中にあるタンパク質と食事から摂り入れた糖が結びつくと、糖化したタンパク質が体の中にたまって糖化が進みます。体は糖化すると、体や肌の老化を早めてしまうため注意が必要です。

糖化を抑えるためには食生活を見直しましょう。食べる量を抑えるために食事は最低でも20分かけること白米、白パン、麺、イモ類、甘いものなど精製された炭水化物を控えることも効果的です。夕食に炭水化物を抜くことも良いでしょう。食事の時間を空けることも効果があります。寝るときに食べ物が胃の中に残っていることがないように、眠る3時間前には夕食を終わらせておくこと、そして食事は6時間おきにとることが理想です。

ホルモンの変化

男性ホルモンや女性ホルモン、副腎皮質ホルモンの源になっているものがマザーホルモンとも呼ばれている若返りホルモンのDHEAホルモンです。DHEAホルモンは老化によって変化し、分泌量が減少すると考えられてきました。

しかし、DHEAホルモン量の低下は抑えることが可能です。睡眠をしっかり取り、良好な人間関係を築いてストレスをためないこと、軽い運動でDHEAホルモンの分泌を促すこと、これらを心がければDHEAホルモンの分泌量の減少を抑え、中年太りを予防することができます。

見た目・健康年齢マイナスを目指して

加齢自体を止めることはできませんが、きちんと対策をとることで、年齢よりも若い体を維持することはできます。食事に気を付けることや、ストレスをためないよう心がけることなど、ちょっとした工夫で見た目や健康年齢を若く保つことが可能です。「年齢よりも老けた」なんてことにならないようにがんばりたいですね。


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