白寿とは?白寿祝いの時期から意味・由来、お祝いの色まで解説!
人生50年という時代は今や昔、現代のおじいちゃん、おばあちゃんはとても元気で長生きする人も多いですよね。日本には古くから、数年おきに長寿を祝う習慣があります。還暦から始まり古希、喜寿、傘寿…と続き、もうすぐ100歳と言うときのお祝いが白寿です。今でもやはり100歳と言うのはおめでたいこと。
でも、周りに例がなくてどうしたらよいのかわからないと言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。お祝いの時期から意味・由来、お祝いの色やおすすめプレゼントまで、白寿祝いについてまとめました。
白寿とは?意味・由来
白寿は99歳のお祝いで「はくじゅ」と読みます。どうして白寿とつけられたか?と言うと、「白」という漢字に理由があります。「百」と言う漢字は「白」に比べて「一」の部分、つまりひとつ多いですよね。つまり、白は百よりひとつ前、と言うことになります。このことから、99歳のお祝いは白寿と呼ばれるようになったと言われています。
昔の人はよく語呂合わせで言葉を作ることがありましたが、白寿についても百に一本足りないという語呂合わせから生まれたようです。
お祝いの色
長寿のお祝いにはそれぞれお祝いの色が定められています。白寿はその名の通り、白がお祝いの色です。白と言えば神様に対しても使われる神聖で気高いイメージがありますよね。ですから、白寿を迎える方へ敬意を表すために、お祝いの色を白にしたという説もあります。
お祝いの色が白であることから、プレゼントは白を使った白いちゃんちゃんこ、帽子、扇子、頭巾などを用意してお祝いする方も多いです。
お祝いの時期とやり方
お祝いの時期
白寿は99歳のお祝いですが、日本では満年齢と数え年の2種類があるので、どちらにすればよいのか迷いますね。現在では満年齢が主流になっていて長寿祝いも満年齢で行う人が増えてきています。ただ、白寿を迎えるおじいちゃん、おばあちゃんたちの時代は「数え」で年齢を考えるのがほとんどだったことを考えると、白寿祝いは数え年で行うのがよいでしょう。数え年99歳のお祝いですから、満98歳でお祝いすることになります。
数え年でお祝いをする場合、誕生日との兼ね合いも気になるところです。白寿祝に限らず、長寿のお祝いはどれも必ずこの日にしなければならないという決まりはありません。特定の日にこだわるよりも、家族が集まれるかどうかの方が重要です。みんなで話し合って、都合のつけやすいときに計画するようにしましょう。
白寿祝いのやり方
白寿のお祝いは、家族や親戚みんなが一同に集まってごちそうを食べながらお祝いをする、というやり方が一般的です。ごちそうを食べるとなると「どこか料亭などでするべき?」と思ってしまいますが、家にみんなが集まってお祝いするのもよいでしょう。99歳ともなると元気な時期もあれば、調子が悪くて休んでいたい、というときもあるものです。健康状態を見たり、希望を聞くなどして、白寿を迎えるご本人にとって一番良い形でお祝いしてくださいね。
白寿祝いの相場
白寿祝いの金額は本人とどのような関係にあるかによって変わってきます。関係ごとの相場をご紹介しましょう。
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- 子供から両親に贈る場合 20,000円から30,000円
- 孫から祖父母に贈る場合 10,000円から20,000円
- 親族に贈る場合 5,000円から10,000円
相場はあくまで目安なので、家族や親戚同士で話し合って、金額を合わせるようにすると良いでしょう。
白寿祝いは熨斗袋に入れて渡します。水引は紅白や金銀の蝶結びのものを選びます。そして表書きは「敬寿」「賀寿」「白寿御祝」とするのが一般的です。
おすすめプレゼント
白寿祝いにぴったりのおすすめプレゼントと、避けた方がよいNGプレゼントをご紹介します。
おすすめプレゼント
長寿祝いと言うと、お祝いカラーのちゃんちゃんこが定番ですが、必ずしもちゃんちゃんこにこだわる必要はなく、好きなものを贈るのが一番です。白寿のプレゼントはご本人が喜ぶものを選びましょう。
誰もが喜ぶプレゼントと言えば、「お花」が定番です。お祝いの席でお花をプレゼントすれば、場をぱっと華やかにすることもできておすすめですよ。お手入れのことを考えると、そのまま飾れて長く楽しめるプリザーブドフラワーもおすすめです。
いつまでも元気でいてね、という思いを込めて健康グッズを贈るのもよいでしょう。健康に毎日を送っている方には万歩計、車椅子や寝たきりの方には血圧計や電動マッサージ器などが喜ばれます。
普段は家族と離れて暮らしているならば、みんなの写真を入れたフォトフレームなども喜んでいただけます。フォトフレームの写真はしょっちゅう取り替えてあげることもできますし、白寿祝いでみんなが集まった時の写真を入れれば、いつまでも思い出に残ります。静止画だけでなく動画も楽しめるデジタルフォトフレームもおすすめです。その場合には、おじいちゃん・おばあちゃんが扱いやすいタイプのものを選ぶようにしましょう。
白寿祝いのプレゼントには、ぬいぐるみや座布団などもおすすめです。特にぬいぐるみはひとり暮らしや施設で暮らすおじいちゃん・おばあちゃんには「寂しさを感じなくて済む」と人気がありますよ。白寿に合わせて、白いちゃんちゃんこを着たテディベアを贈るのもおしゃれですね。
要注意!NGなプレゼント
白寿のお祝いの色は白ということから白いものをプレゼントすることが多いですが、ものによっては注意が必要です。白い花束、またはハンカチは不祝儀を連想させるため避けるようにします。お花を贈る場合は、白くてもバラや胡蝶蘭のように華やかなものなら大丈夫です。ハンカチは白以外でも「手切れ」をイメージさせるため、プレゼントとしてはふさわしくありません。それ以外にも、不祝儀を連想させるお茶や「苦」「死」を連想させるクシも避けたほうが無難です。
お祝いの言葉
プレゼントを渡すときは、お祝いの言葉を書いたカードを添えましょう。お祝いの言葉には特に決まりはありませんが、心をこめてメッセージを綴ります。お祝いの言葉としては、まずは白寿おめでとうございますという言葉、その後に、これからもますます元気で長生きをしてほしいという気持ちを込めるのがポイントです。
家族みんなで楽しく祝おう!
寿命が延びたとは言っても、100歳近くまで長生きできるのは本当に素晴らしいことです。これまで健康に気をつけて頑張って生きてこられたからこそ迎える白寿のお祝いは、家族みんなで楽しいお祝いにしましょう。99歳のおじいちゃん、おばあちゃんとなると、子どもや孫たちも、それぞれ独立してばらばらに暮らしていることも多いものです。
なかなか家族みんなが顔を合わせる機会も少ないですから、白寿のお祝いはちょうどよい機会でもあります。みんなで久しぶりに集まって、盛大に白寿のお祝いをしましょう。みんなの笑顔が一番のお祝いになるに違いありません。