胃もたれによる吐き気を解消!症状・原因からツボ押しまで

お腹がスッキリしていれば楽しみなご飯。でも「なんだか胃がムカムカして食欲がわかない…」そういうときってありますよね。お腹が痛いわけじゃなけれど、なんだか調子が悪い。これは胃もたれの症状です。

胃もたれと言えば吐き気が代表的ですが、それ以外にもさまざまな症状があります。症状・原因から予防・解消法まで、胃もたれについてまとめました。

吐き気だけじゃない!胃もたれの症状

通常、食べたものは消化されて胃から腸へと運ばれていきますが、胃もたれが起きているときは、食べたものが消化しきれずに胃の中に残っています。胃の中がすっきりしないことで、以下のような症状が現れます。

吐き気

胃もたれの中で最も大きな症状が吐き気です。通常であれば食べたものは胃から十二指腸、象徴へと消化が進んでいくのですが、胃もたれを起こしているときは排出がスムーズに進まずに胃の中に食べ物が残ってしまいます。そればかりか、食べたものが消化されずに逆流してしまうこともあり、吐き気の症状に苦しめられます。

下痢

食べ過ぎ、または飲み過ぎが原因で胃の調子が悪くなって胃もたれを起こすことがありますが、その場合は腸で水分を再吸収することが追いつかないために便が固まりません。その結果、便はドロドロになって排出されて下痢を引き起こします。食べ過ぎ、飲み過ぎで胃もたれになった場合は、吐き気と下痢の両方の症状が一緒に出ることも多いです。

頭痛

胃の消化吸収が悪く胃もたれを起こすと、同時に自律神経が乱れることがあります。そうなければ血液の流れが悪くなってしまうために、頭痛になることがあります。

ゲップ

胃腸にガスがたまり、それを排出するときに起こるのがゲップです。消化吸収が順調に進んでいればガスがたまることはありませんが、胃もたれで消化がうまく進まない場合には、ガスがたまってゲップが出やすくなります。

胃もたれによる吐き気の原因

日本人は欧米人に比べて胃もたれしやすいことがわかっています。それは胃の形の違いに理由があります。

欧米人は牛角胃という牛の角のようにすらっとしたかたちの胃をしている方が多いです。すらっとした形をしているために、牛角胃の方は胃液がたまることがなくスムーズに流れます。そのため胃もたれはしにくいです。

一方、日本人に多い胃のかたちは鉤状胃(こうじょうい)または瀑状胃(ばくじょうい)です。鉤状胃の方は中央部が出口より低いところにあるために、中央部に食べたものがたまりやすいです。また、瀑状胃は胃の入口が出口よりも下にあるためにバランスが悪く、食べ物が胃の中に残りやすく、どちらも胃もたれになりやすいのです。

胃の中に食べものがたまりやすいのは、胃の形以外に次のような理由が考えられます。

食べ過ぎ・飲み過ぎ

飲み会が終わった後や、次の日は、胃もたれになることが多いですよね。普段の食事と違って、飲み会や食事会などでは、ついつい食べ過ぎたり飲み過ぎたりしてしまうのもです。暴飲暴食は消化不良を引き起こすため、胃もたれになりやすいのです。

胃もたれするかどうかは、食べたり飲んだりする量だけでなく、食べた物・飲んだものの種類によっても違って来ます。揚げ物など脂っこいものや香辛料の強いもの、刺激の強いアルコールは胃もたれしやすいです。食べ物・飲み物以外にも、タバコも胃もたれの原因になります。胃もたれしているときは、タバコは控えるようにしましょう。

消化機能の低下

体を動かした後はお腹が空くとよくいいますが、加齢によって、または運動不足によって胃の働きが悪くなれば、消化機能が低下して、胃もたれを引き起こします。

ストレス

緊張するとお腹の調子を崩す方は多いですよね。ストレスも胃もたれを引き起こす原因になります。強いストレスを受けると自律神経が乱れます。その結果、胃のぜんどう運動がスムーズに進まなくなり、食べた物を胃から腸へ排出することが難しくなって胃もたれの症状が表れるのです。

ピロリ菌

ピロリ菌とはヘリコバクター・ピロリ菌を略した言葉です。ピロリ菌に感染すると、尿素と反応して有害なアンモニアなどを発生させます。その結果、胃の粘膜が傷つけられたり、体に防衛反応が起きるため、胃の粘膜に炎症が起き、胃もたれの原因になります。

つわり

妊娠初期は、胃がムカつくつわりに苦しめられる方は多いですよね。妊娠によりホルモンバランスが乱れて体調が崩れ、胃酸が増加して逆流などを引き起こし、胃もたれや胸やけなど、いろいろな症状が現れるのです。

胃もたれで吐き気!疑われる病気は?

胃もたれを感じても、「そのうち治るだろう」と特に何もせず、症状が治まるまで待つ人も多いでしょう。確かに、少し様子を見れば良くなることも多いのですが、いつまでもおさまらないときや吐き気などの症状が強い場合には、大きな病気が隠れている可能性もあります。少し待っても胃もたれや吐き気がおさまらない場合には、次の病気が考えられます。速やかに医療機関を受診するのがおすすめです。

胃腸虚弱(胃アトニー)

痩せている人に多い胃下垂は、胃の位置が他の人よりも下がってしまっている状態です。胃下垂自体は特に病気ではなく、治療するものではないのですが、胃が下がっている分だけ胃の働きは弱くなっていますから、胃腸虚弱になりやすいです。

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、食べた物が消化しきれないまま逆流して食道に逆戻りして起こる不快な症状です。胃には本来、内容物の逆流を防ぐ仕組みが備わっていますが、何らかの原因で機能しなくなった場合に逆流が起こります。もともとは日本人には少ない病気でしたが、最近は食生活が変化して脂っこいものや甘いもの、または香辛料の強い辛いものなどを食べることが増えたために、増加しつつある病気です。

慢性胃炎

ストレス過多な毎日を送っていたり暴飲暴食がちである、またはピロリ菌などが原因で胃が炎症を起こして引き起こされるのが慢性胃炎です。ただの胃炎だと思って放っておくと、慢性胃炎は胃潰瘍に進行することもあるため、注意が必要です。

胃潰瘍、十二指腸潰瘍

皮膚や粘膜に炎症が起きて深く傷ついた状態を潰瘍と呼びます。胃潰瘍はその名前のとおり、胃にできた潰瘍です。胃酸が胃の粘膜を攻撃して損傷させることによって胃潰瘍ができます。胃潰瘍と十二指腸潰瘍は合わせて消化性潰瘍と呼ばれています。胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因はストレス、またはピロリ菌によるものですが、ステロイド薬または非ステロイド性消化鎮痛剤が原因の場合もあります。

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胃もたれを予防する方法

胃もたれを防いで健康な胃を保つためには、以下のことに注意しましょう。

ストレスをためない

人はストレスがたまると自律神経が乱れて体のあらゆるところでトラブルが出やすいですが、その一つが消化機能の低下です。いつも美味しくご飯を食べるためにはストレスをためない生活を送ることが大切です。

いろいろ悩みがあったり毎日忙しいなどの理由で「最近はストレスがたまっているな」と感じたら、ストレスを上手に発散するよう、対策を考えましょう。まずは毎日の自分の生活を見直してなるべく休みを取るようにしてください。ストレス解消のためには、好きなことをする時間を作ってなるべくリラックスして過ごすよう心がけることが大切です。

暴飲暴食を避ける

飲み会が続いたりして暴飲暴食が続いていると、胃もたれになってしまいます。誰かと一緒にいるとつい食べ過ぎたり飲みすぎたりしてしまいがちですが、ちゃんと自分の限度を知って、食べすぎないように腹八分目を心がけましょう。寝る前に食べると消化が進みません。寝る前は食べないようにすること、そして早食いだという方はよく噛んで食べるよう、気をつけてください。

胃もたれを予防するためだけでなく体の調子を整えるために、できるだけ毎日食事は決まった時間にとるようにしましょう。

脂っこいもの・刺激の強い食べ物を控える

脂っこいものや辛いものなど刺激の強い食べ物が好きな方は多いですが、これらの食べ物は消化が良くないので胃にはやさしくありません。胃を守るためには、こういった食べ物はなるべく避けること、和食など消化の良い食事を中心にとるようにしてください。

食事だけでなくアルコールも胃が弱っているときは特に避けるべきです。タバコも消化機能を落とす原因になりますから、控えるようにするとよいでしょう。

食後は胃を休める

食べた後にすぐに動いてしまうと消化が進みません。食べたものをスムーズに消化させるためには胃を休ませてあげることが大切です。食べた後は、胃を休めるために休息をとりましょう。会社にいると食べたらすぐに仕事に戻る方もいますが、胃もたれの予防のためには食後30分は仕事は休みましょう。また、夕食の後でお風呂に入るときも30分ほど待って胃を休ませてからにするよう、習慣づけてください。

食後すぐに眠ってしまうと消化が進まないために逆効果ですが、横になって体を休ませることも効果的です。横になりたいときは食べたものが消化しやすいよう、右側を下に横向きになりましょう。

ピロリ菌を除去する

ピロリ菌が原因で胃もたれを引き起こしている場合は薬でピロリ菌を除菌してください。胃もたれがあってもそれがピロリ菌によるものなのかわからない、という場合は、病院で検査してもらえばわかります。そこでピロリ菌が原因だということがわかったら適切な処置を仰ぎましょう。

ピロリ菌は放っておくと胃もたれから慢性胃炎、胃潰瘍、胃がんなどの病気になる可能性があります。ピロリ菌の除菌は、これらの病気の予防にもなるのでおすすめです。

胃もたれによる吐き気の解消法

胃もたれで吐き気がする場合には、次のような対策が効果的です。

食べ物

胃もたれに効果のある食べ物としておすすめなのは梅干しです。古くから日本で親しまれてきた梅干しは、番茶やお湯で割って飲むと、胃をすっきりさせてくれて、しかも体を温めてくれますから体調を整える効果は非常に高いです。

胃の働きを良くするためには水分をしっかり摂ることが必要です。中でも炭酸水は、胃の働きを活性化するため効果があります。ただし、あまり発泡性の強いものは胃を刺激し過ぎるため注意が必要です。りんごジュースや豆乳も胃腸に優しく、胃腸の回復に効果があるのでおすすめです。

ツボ押し

胃の調子が悪いとなると、すぐに薬が頭に浮かびますが、西洋医学だけでは胃もたれが解決しないときもあります。そんなときに試していただきたいのが東洋医学です。中でもツボ押しは特別な道具が必要なく、すぐに試すことができるので知っておくといいですよ。

胃もたれを解消して食べたものが胃から腸に流れるのを助けてくれるのツボには、内関(ないかん)と三里(さんり)のふたつがあります。

内関

手首を手のひら側に向け、一番太い横じわの中央から指の横幅2本分肘寄りのところにあるのが内関です。力を入れやすい指を使って内関をぐっと押しもみしましょう。ある程度の力は必要ですが、心地よいギリギリの強さで止めるとちょうどよいです。

三里

ひざのお皿の骨の下にむこうずねの骨の出っ張りがあります。そこから指の横幅3本分下がって、さらに指の横幅1本分足の小指側にずらしたところにあるのが足の三里です。ツボ押しをするときは、両手を使ってするとよいでしょう。まずは両手で膝を抱えるようにしてから、三里の部分に指先を引っ掛け手前に引っ張るようにしてツボ押しするとやりやすいです。

胃腸薬を飲む

胃もたれによい薬はいろいろあって、どれを選んだらよいのか迷いますよね。胃腸薬は、胃もたれの原因に合わせて選ぶのがポイントです。また、薬は用法用量を守ることが大切ですから、必ず飲み方をチェックするようにしましょう。

暴飲暴食、ストレスが原因の胃もたれの場合

暴飲暴食やストレスで胃もたれをしているときは、胃酸がたくさん分泌されて胃を荒らしている状態ですから、胃酸の分泌を抑えなければいけません。そんなときに効果があるのが、ガスター10などのH2ブロッカーです。ガスター10は小さい錠剤の薬ですから飲みやすいですし、効果が長く続くのもうれしいポイントです。

食べ過ぎや脂っこい食事が原因の場合

食べ過ぎで胃もたれを起こしているときは、胃の消化を良くする必要があります。第一三共胃腸薬など、消化酵素が配合されているタイプのものが良いでしょう。

また、脂っこい食事を食べて胃もたれを起こしている場合は肝臓に働きかけて脂の分解を助けてくれるウルソデオキシコール酸が配合されている太田胃散などが良いです。

症状に合わせて胃腸薬を飲んでも症状がおさまらない場合は、ただの胃もたれではなく他の病気が隠れていることも考えられます。早めに医療機関を受診して、適切な処置を仰いでください。

胃もたれを予防・解消しておいしくご飯を食べよう

毎日気をつけているつもりでも、うっかり食べすぎてしまったり飲みすぎてしまったりして胃もたれしてしまうこともあります。胃がムカムカしていると食欲が無いばかりか、何をするのもつらいですよね。胃もたれしたときは、まずは原因が何なのか考えましょう。ストレスや疲れから出ているならまずは休むべきですし、食べ過ぎ飲み過ぎが原因ならしばらくは胃に優しい生活をしてください。調子が悪いときはツボ押ししたり薬を飲んで、決して無理をしないでくださいね。

それでも改善しないようなら、病院に行きましょう。胃もたれは放っておけば治るというものではありません。早く治して胃腸を元気にして、毎日美味しいご飯を食べれるようにしましょう。


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