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サラダ油と天ぷら油の違いは?天ぷらによい油もご紹介

現在、料理に使う油と言えばたくさんの種類がありますが、その中でも昔からみんなが使っている油にサラダ油と天ぷら油があります。

料理によって使い分けている人もいれば、揚げ物にもサラダ油を使っているという人もいるでしょう。

サラダ油と天ぷら油はどこが違うのでしょうか?それぞれの特徴と違い、使い分けのコツについてまとめました。天ぷらによい油もご紹介します。

サラダ油と天ぷら油の違い

項目 サラダ油 天ぷら油
原料 菜種、大豆、トウモロコシ、ゴマ、綿実 菜種、大豆、トウモロコシ、ゴマ、綿実
精製方法 精選、圧搾、抽出、不純物とロウの除去、脱臭 精選、圧搾、抽出、不純物とロウの除去、脱臭
精製の度合い 高純度 通常
主な用途 炒め物、焼き物、揚げ物、ドレッシング 主に天ぷら
固形脂の取り除き 低温で固まる固形脂まで取り除いている 通常は取り除かない
酸化のしやすさ 酸化しにくい 通常

サラダ油と天ぷら油、この2つの原料を調べてみますと、菜種や大豆、トウモロコシ、ゴマ、綿実と違いはありません。

また、精製の方法についても、特に違いはありません。

それならばサラダ油と天ぷら油はどこに違いがあるのか、その違いは精製の度合いにあります。

天ぷら油は基本的に天ぷらにしか使いませんが、サラダ油は炒め物、焼き物、揚げ物のほかに、炒めた玉ねぎなどと混ぜてサラダのドレッシングに使ったりもしますよね。

そのため、サラダ油はそのままでも飲めるぐらい精製が高純度ですし、低温でも使えるよう低温で固まる固形脂まで取り除いて作られています。

また精製度が高いゆえに、サラダ油はほかの油よりも酸化しにくくなっているところが、天ぷら油とは違います。

サラダ油とは

項目 詳細
定義 JAS(日本農林規格)による
原材料 菜種、綿実、大豆、ごま、ひまわり、とうもろこし
調合サラダ油 2種類以上の原材料が混ぜられたもの
製造過程 連続圧搾機と抽出機を使用
大豆の処理 熱を加えて油抽出

サラダ油は定義がJAS(日本農林規格)によって定められています。それによりますと、サラダ油の原材料は菜種、綿実、大豆、ごま、ひまわり、とうもろこしなどとなります。

この原材料の2種類以上が混ぜられたものは調合サラダ油となり、サラダ油ではありません。

サラダ油の原料は精選されて金属やくき、さやなどが取り除かれてから連続圧搾機で圧力をかけられだいたい3分の2ほど油分を搾油されて残りは抽出機で抽出されます。

大豆は熱を加えてつぶしてから直接油が抽出されます。そのあとは不純物が取り除かれた後、脱色され、冷えても固まらないようロウなどが取り除かれて脱臭されて完成します。

冷えて固まるロウなどが取り除かれたサラダ油は冷えても固まったり濁ったりしないという特徴があります。

サラダ油はいろいろな調理に使うことが出来ます。揚げ物に炒め物、焼き物を作るときにサラダ油を使えば、食材がフライパンにつかずに作れますし、旨味を閉じ込めて仕上がりをおいしくしてくれます。

また、サラダ油は炒めた玉ねぎや柚子胡椒、パセリなどと混ぜてサラダのドレッシングとして使うこともできます。

どうしてサラダ油って言うの?

項目 詳細
起源 日本
最初に販売した会社 日清オイリオ
販売開始年 大正13年(1924年)
名前の由来 生でも使用できる高度に精製された食用油
主な用途 揚げ物、炒め物、焼き物、ドレッシング等
なぜ「サラダ油」 西洋風ドレッシングを作れる高品質の油として

炒め物や焼き物、揚げ物にも使うのにどうしてサラダ油なの?と思っていた人も多いのでは?

サラダ油は実は日本で生まれた日本特有の油です。サラダ油という名前でサラダ油を販売し始めたのは日清オイリオです。

日清オイリオがサラダ油を販売始めたのが大正13年(1924年)、これまでは揚げ物などにしか使っていなかったけれど、西洋の人のように、塩やお酢を加えてドレッシングを作れる、

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生でも使用できる食用油を、という思いから、精製の度合いの高い良質の食用油はサラダ油と名付けられ、現在多くの人に使われています。

天ぷら油とは

項目 詳細
原材料 菜種、大豆、トウモロコシ、ゴマ、綿実
定義 特に定義はなし
製造過程 精選、圧搾、抽出、不純物とロウの除去、脱臭
お店での主な種類 白絞油(菜種油や大豆油の精製油)
主な用途 揚げ物、特に天ぷら
再利用 適切に保管すれば数回再利用可能

天ぷら油の原料は、菜種、大豆、トウモロコシ、ゴマ、綿実などです。

天ぷら油は天ぷらをあげるときに用いる油という意味で、特に決められた定義はありません。

サラダ油にごま油を混ぜるなど、複数の種類を混ぜて天ぷら油として使うこともあります。

天ぷら油もサラダ油と同じく精選されて圧搾され、抽出されて不純物が取り除かれろうなどが取りのぞかれて脱臭されて出来上がります。

お店でよく使われる天ぷら油は白絞油という菜種油や大豆油の精製油です。

天ぷら油はその名前の通り揚げ物をするときに使います。天ぷらにはたくさんの油を使いますから、一度に捨ててしまうのはもったいない感じがしますよね。

使用済みの天ぷら油はきちんと保管をすれば数回は再利用することが可能なので、何回か使ってから捨てるという人は多いです。

天ぷらによい油は?

項目 詳細
最適な油 天ぷら油
天ぷら油の特性 酸化しにくい、素材の風味を活かす
お店での調合 菜種油、大豆油、ごま油など
ごま油 酸化しにくく、専門店品質の天ぷらが作れる
キャノーラ油 きれいな仕上がり、軽い食感
オリーブオイル 軽い仕上がり、オリーブの香りが楽しめる

天ぷらも普通の料理と同じくサラダ油を使っている人もいますが、一番天ぷらに合うように作られているのはやはり天ぷら油です。

天ぷら油は素材の香りや味を邪魔することなく、酸化しにくいので使いやすいです。とは言え天ぷら油はしっかりした定義はなく、お店によっては風味などを考えて、菜種油や大豆油、ごま油を調合して使っています。

どの油を使って天ぷらを作るのかによって、天ぷらの揚がり具合は変わってきます。

お店でよく使われるごま油は酸化しにくい特徴があるので家庭でも専門店のようなおいしい天ぷらを作ることが出来ます。

キャノーラ油を使って揚げ物をすれば、仕上がりもきれいですし、さくっと軽い感じに仕上がって食感がよいです。

また、オリーブオイルを使って揚げ物をすれば、仕上がりは軽いですしオリーブの香りが楽しめます。

料理によって上手に使い分けよう

サラダ油に天ぷら油、どちらも家庭に置いているおなじみの油ですよね。

サラダ油と天ぷら油、他にもいろいろな種類の油がありますが、それぞれ適した料理が違います。

天ぷらには天ぷら油、炒め物やサラダに、また同じ揚げ物でも今日は軽く仕上げたければサラダ油、と料理によって分けて使いましょう。

料理にこだわりたい方は、天ぷら油にごま油を混ぜて、天ぷら専門店のような仕上がりにするのもおすすめです。

油のことを知って、さらに料理に磨きをかけてくださいね。

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