胡椒の粗挽きはどう違う?粒の大きさによる違いと使い分けのコツ
どこの家にも必ずあると言っていい調味料の一つに胡椒があります。料理の味がちょっと足りない時など、風味づけのために胡椒は欠かせないものなのではないでしょうか?
この胡椒ですがスーパーなどお店の売り場でよく見てみますと、粗挽きと粉末がありますよね。どちらも胡椒であることは間違いないのですが、粗挽きと粉末、使うならどちらがいいのかは本当に迷います。料理をよりおいしくするために胡椒を使っているのだけれど、粗挽きと粉末はどのように使い分ければいいのでしょうか?いつも使っている使い方ではもしかしたら間違っているのかも?
粗挽き胡椒、粉末胡椒、それぞれの特徴や使い方について考えました。粗挽き、粉末以外にも胡椒には種類があります。胡椒のその他の種類についても、使い分けのコツなどについてあわせてご説明しますね。
粗挽き胡椒の特徴
胡椒の粒を軽く砕いたものが粗挽き胡椒です。粗挽き胡椒の最大の特徴は香りが強いこと。ですから粗挽き胡椒はその香りを活かしたい料理に使うと良いと言われています。
例えば肉や魚をマリネするとき、粗挽き胡椒も一緒につけておくと肉や魚の生臭さが少なくなります。こうやって粗挽き胡椒は臭い消しとして使うことが出来ます。香りづけとして粗挽き胡椒を使うならばステーキです。ステーキにかける胡椒は粉末でもよいのですが、粉末だとちょっと風味が弱いですから、粗挽き胡椒のほうがよいでしょう。
ただし、粗挽き胡椒は風味以外に辛みがありますし、粒子が大きい分だけ食感も気になるかもしれません。辛いものがあまり得意ではない人は、粗挽き胡椒は強すぎるかもしれませんので気を付けてください。
粉末胡椒の特徴
胡椒の粒を細かく粉末に砕いたものが粉末胡椒です。粒が大きい胡椒ですと風味以外に辛みが出てしまうのですが、粉末胡椒はそれほど辛みがありません。ですから粉末胡椒は、辛みを抑えて、なおかつ風味付けができるのが最大の特徴です。
粉末胡椒は風味は付けたいけれどあまり辛みは出したくないというとき、例えば子供の食事の味付けに使いたいというときにおすすめです。また、下味をつけていろいろな調味料と混ぜたい、というとき、餃子を作るときなどに粉末の胡椒ならば混ぜやすいので使いやすいです。
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粗挽き胡椒ですと苦手な人もいますが、粉末胡椒は大体どんな料理を作るときにも合わせることが出来ますし、誰の好みにも合いますから人を選びません。食感も気になりませんし、完成した料理のふりかけても邪魔になることはありませんから、使いやすい胡椒と言えば粉末胡椒と言えるでしょう。
粒の大きさによる違いと使い分けのコツ
胡椒は粒の大きさによって粗挽き、粉末以外にも種類が分かれています。胡椒の種類には、ホール(粒)、クラッシュ、粗挽き、グラインド、そして粉末(パウダー)と粒が小さくなっていくのですが、ホール、クラッシュ、グラインドについてどんな胡椒なのか、そしてどうやって使い分けたらよいかについてご説明します。
ホール(粒)
黒胡椒の粒そのままの状態がホールです。ホールは味付けに使うというよりもじっくり胡椒の香りを引き出したいので、煮込み料理を作るときやマリネ液に漬けたりするときに使います。煮込み料理を作るときにホールを入れると、味が奥深くなるのでおすすめです。
ホールは挽いた状態の胡椒ではないので香りが飛ぶことは少なく、2年から3年は持つと言われています。
クラッシュ
ホールを粗く砕いたものがクラッシュです。粗く砕いただけのクラッシュは胡椒の香りが持続しますので、胡椒の風味をやんわりとしみこませたい、というときに使います。
グラインド
粗挽きよりも少し細かく、パウダーまで混ざっている胡椒がグラインドです。グラインドは粒が細かい分だけ食材にも混ぜやすいので下ごしらえに使えますし、料理を作るときだけでなく出来上がった料理に風味を足したいときにも使うことが出来ますので、幅広くオールマイティに利用できる胡椒です。
うまく使い分けて料理上手を目指そう!
胡椒ってかけるとかけないではずいぶん風味が違ってきますよね。料理の種類によって適した胡椒の種類は違います。ステーキの香りづけやマリネにつけるのであれば粒が大きなままの胡椒がいいですし、出来上がった料理に風味を足すために使うなど、手軽く使いたいならば粒の小さいグラインドや粉末胡椒が使いやすくておすすめです。
本格的に料理を極めたいならば、ホールの胡椒を買ってきて、自分でミルを使っておすすめの大きさにまで粒を細かくするといいかも。挽きたての胡椒を使うと、料理はより一段と美味しさが増しますよ。
お子さんのいる家庭ならば粗挽き以上に粒の大きな胡椒はちょっと辛くて食べられないかもしれませんが、マリネやステーキの時にはホールや粗挽き、普段使いはグラインドや粉末にするなど、上手に胡椒を使い分けてくださいね。