「菊菜」とは?呼び方だけじゃない関東と関西の春菊の違い

関西の菊菜と関東の春菊それぞれの特徴と違い

あなたは普段の料理の中で菊菜を使っていますか?そう言われると「菊菜って何?」と思う方もいらっしゃるでしょう。関西では一般的に菊菜と呼びますが、関東で言う春菊のことです。呼び方が違うだけでなく、見た目や食べ方にも違いがあります。関西の菊菜と関東の春菊、それぞれの特徴と違い、おいしい食べ方をご紹介します。

菊菜は春菊の品種

春菊は地中海沿岸地方が原産地のキク科キク属一、二年生の草木です。春菊といえば日本では食べる野菜の一つと考えられていますが、原産地である地中海沿岸地方においては、観賞用として育てられています。日本に春菊が伝えられたのは室町時代、栽培が始まったのは江戸時代のことです。

関西で呼ばれている菊菜とは春菊の種類のうちのひとつです。春菊には次の4つの種類があります。関東で好んで食べられているのが茎のあるタイプ、関西で好んで食べられているのが茎が立たない菊菜です。

棒立ち中葉

関東で栽培されているのはこの種類の春菊です。棒立ちという名前の通り茎が立ち上がっていて、葉は切れ込みが深いことが特徴です。収穫するときは枝が分かれた茎と葉を摘み取ります。

中葉春菊(株張り)

中葉種である点は棒立ち中葉と同じですが、棒立ち中葉と違う点は成長しても茎が立ち上がらず株が横に張るところです。大阪のなにわの特産品がこの種類です。

大葉春菊・おたふく・鍋春菊

九州で主に栽培されているのがこのタイプの春菊です。こちらも成長しても茎は立たず、葉が肉厚で大きく、切れ込みは少ないです。若い葉はアクが少ないため、サラダにして食べることもあります。

スティック春菊

香りが控えめでクセも少ないためサラダにしてよく食べられる種類です。葉だけでなく長い茎もおいしく食べることができます。

関東の春菊 特徴とおいしい食べ方

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関東の春菊は主に千葉県で作られています。千葉県の春菊の出荷量は全国で1位、または2位です。

特徴は、葉の切れ込みがシャープなこと、葉の大きさは小さめで、収穫するときは茎の部分を切り取ります。

関東では春菊の茎と葉の部分を食べます。選ぶときは茎が太いものを選んでしまうと固くて食べにくいので、茎がほっそりしているもの、そして下のほうまでしっかり葉がついているものを選びましょう。

おすすめの食べ方は鍋料理です。春菊の旬の時期は11月から2月の時期ですから、なべ料理に入れる野菜としてはぴったりですね。
鍋料理の中でも子供から大人まで人気のあるものといえばすき焼きです。お肉も野菜も食べられる栄養満点のすき焼き、春菊には独特の香りや味がありますが、すき焼きはタレで煮込みますから、春菊の味もマイルドになって食べやすくなります。

関西の菊菜 特徴とおいしい食べ方

関西の菊菜は、大阪、和歌山、滋賀、兵庫で作られています。その中でも最も多く作られているのが大阪で、大阪の年間出荷量は全国で見ても1位か2位です。

関西では茎が立っていないタイプの菊菜ですから、茎がありません。茎では判断できませんから、葉を見て色が鮮やかなもの、葉先までぴんと立っていて、元気が良いものを選びましょう。

関西で食べられている菊菜は、関東で食べられている春菊と比べると葉は丸みを帯びていますし、葉の形もシャープではありません。香りも関東の春菊よりも控えめですし、葉も柔らかめです。関西の菊菜は茎がそれほど伸びずに株が横に広がるタイプのため、株ごと出荷されることが多いです。菊菜の旬の時期は関東の春菊と同じく11月から2月の間です。

葉が柔らかいため、お鍋に入れてももちろんおいしいのですが、それ以外においしい食べ方としては和え物、そしてサラダです。熱湯で茹でた菊菜を食べやすい大きさに切ってからだし汁をかけ、鰹節を仕上げにまぶすと、おいしいおひたしのできあがりです。とれたての鮮度の良いものは、そのままサラダにするのもよいでしょう。

菊菜と春菊、どちらもおすすめ

食感やおすすめの食べ方はそれぞれ違いますが、春菊も菊菜も栄養価的には変わりません。栄養価たっぷりの春菊は旬の季節が最もおいしく食べられますし、冬の寒い時期の栄養補給におすすめです。

寒い時期はなんといっても鍋料理が食べたくなりますが、付け合わせにはあっさりしたおしたしやサラダがいいですよね。いつも使っている青菜を春菊に代えて食べてみるのもまた違った味が楽しめてよいかも。葉の柔らかいタイプのものはサラダにして食べることもできますし、ぜひ春菊を普段の食事の中に取り入れてみましょう。


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