辛いものを食べると快楽物質が出る?病みつきになる理由を解説!
いつもはそんなに辛いものが好きだというわけでないのに、なんだか無性に辛いものが食べたくなる、そんな経験はありませんか?
どうして辛いものばかり食べたくなってしまうのでしょうか。辛いものを食べるとなんだか興奮して気持ちよくなりますが、どうして辛いものでそんな気分になるの?辛いものが食べたくなる辛いものを食べると気分がハイになる理由や病みつきになってしまう理由についてお話しします。
辛いものを食べると気分がハイになる理由
辛いものを食べると気分がハイになる理由、それは唐辛子を辛くする化合物である「カプサイシン」にあります。カプサイシンは脳の中に放出されると、気分をハイにさせるのです。
どうしてカプサイシンが脳の中に放出されると人はハイになるのか、これはカプサイシンの辛み(痛み)が脳に伝わると、エンドロフィンとドーパミンという2つの神経伝達物質が放出されるからなのです。
エンドロフィンは脳内麻薬とも呼ばれています。辛み(痛み)の刺激が伝わると、それを緩和しようとエンドロフィンが放出されます。エンドロフィンは肉体的な痛みだけでなく精神的な痛みもしずめるという麻薬的な効果がありますから、エンドロフィンの効果で、人は精神的に快感を感じ、ハイになるのです。
もう一つの神経伝達物質であるドーパミンは快楽物質と呼ばれており、喜びを感じる神経伝達物質です。辛いものを食べてドーパミンが放出されれば、人は喜び、快感を感じてハイになります。
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ただし、辛いものを食べたら、誰でもみんなハイになるというわけではありません。辛いものは好きな人もいればちょっと苦手と言う人もいますよね。辛みが苦手な人は、脳内麻薬であるエンドロフィンが少ないため、辛いものを食べて刺激を入れるとその辛みや痛みを強く感じてしまって、気持ち良さを感じることはできないようです。なので、もともと辛いものが苦手という方は、辛いものを食べても辛い!と思うだけで、残念ながら良い効果はないかも。くれぐれも無理はしないでくださいね。
病みつきになるのはなぜ?
辛いものを食べておいしいと感じて気分もハイになる、それだけならばいいのですが、辛いものはいったん食べると止まらなくなって病みつきになってしまうことがあります。最初はラーメンやうどんなどにちょっと唐辛子を振りかけていた程度だったのに、いつの間にかその辛い味が病みつきになって、何にでも大量に唐辛子をかけないと気がすまなくなってしまった、なんていう人もいますよね。辛いものにそこまで病みつきになってしまうのはなぜなのでしょうか?
その理由は脳内麻薬のエンドロフィンにあります。まさにエンドロフィンは脳内麻薬で、人はいったんハイになって快感を感じてしまうと、さらに快感を求めるようになってしまいます。さらに強い快感、またさらに強い快感、と人は強い辛いものを食べ続けてしまうのです。そうしていると、ちょっとの量では気持ちよさを感じることが出来なくなり、病みつきになるばかりか、辛い物の量はすごいことに。
ここまで来てしまうとその人は辛いものの中毒になってしまった状態です。これは走ることが好きで走ることに快感を感じている人が、走っているうちにだんだんとその快感がやめられなくなり、もっと走りたい、もっと走りたいと走ることがやめられなくなるという「ランナーズハイ」の状態と一緒です。辛いものも普通に食べる程度ならばよいけれど、食べすぎると体に良いとは言えません。病みつきになってやめられなくなる、と言うことにならないよう、量にはお気を付けください。
辛い物の食べ過ぎにご用心!
なんだか気分が落ちている、食欲がなかったり疲れていて何もやる気が出ないーあなたが辛いものが苦手でなければ、そんなときは辛いものを食べれば元気がもりもりわいてくるかもしれません。辛いものを食べてエンドロフィンやドーパミンが放出されれば、元気がなかった人も元気を取り戻すことができるでしょう。
辛いものは人を元気にしてくれるとても助かる存在ですが、でも食べすぎには気をつけましょう。なんでもほどほどが一番ですから、自分の体のためにも食べすぎには気を付けて、元気のない時は辛いもので気分を上げていきましょう。